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映画、漫画、革のブログです

何者にもなれなかった人たちへ【#違国日記】

 

ツイッターでよく一話試し読みさせてくれる漫画家さんいるじゃないですか

漫画広告もそれなりに新規漫画にたどり着くルートの一つではあるのだけれど

こういうのにもみっけもんがあったりして

 

ええと、うん
日記をつけはじめるといいかもしれない

この先
誰が、あなたに何を言って
誰が、何を言わなかったか

あなたが、今
何を感じて
何を感じないのか

 

このセンテンスにものすごく惹かれて

読み始めたら止まらなくて、最新刊まで読み終わってしまった。

もともと、創作物とかそういうものができる人に対する強い憧憬というか、憧れのようなものを持っているのだけれども

 

その中でも特に、なんでもない日常を、淡々と描いているのに強く引き付けることができること/作品に強く感情を揺さぶられるタイプで

この漫画は特にそうだった

 

ある日、交通事故で父と母を突然失った主人公「朝」

は、母の妹で小説家の「高代槙生」に引き取られる。

高校生とアラサーの不思議な共同生活が始まる

 

といった感じの物語なんだけど

小説家という設定だけで曲者な槇生もさることながら

父と母の死にあまり動揺していない朝もかなりの変わり者

 

本作は、二人の共同生活の中で

二人の死に動揺できなかった朝のパーソナリティを深堀しながら

確立していく様を淡々と描いていく

 

その中で、母と槙生の確執について語られていき

また遺品整理の中で母の「朝へ向けた」日記が見つかり

朝に対する母の願い、父の思いに思いをはせていくさまが生々しく描かれていく

 

冒頭で描かれるが父と母は結婚はしておらず

完ぺき主義でずぼらな自分とはそりが合わなかったと語る槙生にはそこが不可思議だった

朝の成長のサイドストーリーとして描かれていく母の思いは

人並以上の何かを持ちながら、結果として何者にもなれなかった人生への後悔がにじんでおり

学校の成績”だけ”よかったような人間にはひどく刺さる

既刊10巻まででは断片しか描かれないが、10巻で唐突に差し込まれるモノローグからは

自分の人生の息苦しさの原因を否定してくれた存在に寄りかかったら、自分の人生を大きく捻じ曲げる毒だったであろうことが示唆されている・・・

 

こんなはずではなかった、こうなりたかった

そういう思いを抱えながら、選択できず、ずるずるとここまで来てしまった人間は、自分を含めてたくさんいると思う

槙生の姉だと多分私と同年代で、人生の折り返し地点、どうしたって過去を振り返り、未来に悲観してしまうタイミング

自分の未来を悲観し、子供に過度の期待をしてしまう

そして、槙生への反感、憧憬、それを口にできない気持ち

すべてが自分のことのように感じてしまって

この母親に感情移入してしまうと途端にしんどい漫画になってしまった

だって彼女は、何者にもなれないまま終わってしまったから

 

自分の朝への愛が、日記を読まれることでやっと朝に届いたことも知らない

父と母を失った朝が、寄る辺なくふわふわと漂って、自分の未来を不安に思っていることも知らない

 

何も知らない、知れない

ただただ、「どうしてこうなった?」

大学を出ながら、職に就かず、結婚もしていない。しかし子供はいる

思い描いていた人生とは一ミリもあっていない

そんな人生を悔やみながら、答えを出す前に唐突に終わる人生

こんな残酷なことはないなと

 

本作は10巻を経てまだ道半ば

朝は中学3年生から高校3年生になり

高校で終わるのか、大学まで描くのか、社会人まで行くのか

わからないけれど

その間に語られる母のエピソードはどこまで行くのか

死ぬまでの間に、自分の人生に納得はできたのか、苦しみの中死んだのか

そして、母がそうなるに至った父

存在感が異様なほどにないことである意味の存在感を醸し出している父

この父についてもいずれは語られるのだろう

 

こんな漫画が10巻も出るまで気が付かなかったかぁという思いつつ

こういうのがふっと届けられてくるからインターネッツはやめられない

 

11巻が楽しみです

 

 

もう推しの漫画のアニメ化発表を見ても心が躍らなくなってきた・・・

祝わたおしアニメ化

期待していた

期待していたはずなんだが・・・

 

 

最近ちょっと推しの漫画が残念な出来すぎて、喜びよりも不安のほうが大きくなってしまった

ヴェルメイユは言わずもがな

belphegor729.hatenablog.com

悪ラスも一応見ているが、作画のクオリティはいまいちだしテンポの速さも異常だし

一番はアニメと私が好きな漫画のキャラデザが違うのがねー・・・

belphegor729.hatenablog.com

 

虫かぶり姫はもう見ていない

 

 

こんな中で期待をしようというのが無理なもの

なわけですよ

正直ヴェルメイユもそうだけど、悪ラスは本当に1章のアニメ化を期待していたので

1クールで3章ぶっ通そうとしてきやがった心の傷が大きい

 

とりあえずPVを見る感じではそこまで悪くな下げではあるし

もともと小説と漫画のキャラデザの差も少なく

またそのキャラデザもシンプルな線でアニメ化しやすい部類だとは思う

アニメスタジオは新興っぽいなぁ、あんまりよくわからん

監督は意外と古参?

初期勇者シリーズに参加しているのは高評価だし

シンカリオン1年やっているのはすごい、のかな?

問題は原作

悪ラスは漫画3巻で1章だったんだけど

わたおしは現在5巻で多分1章中盤すら行っていないんじゃないかなぁ・・・

 

 

 

 

悪役令嬢物で百合という原作公開時は割と稀有な設定でギャグマンガの振りをしつつ

その実世界設定をかなりしっかりと練っていた良作だけど

 

belphegor729.hatenablog.com

 

多分1クールではギャグだけで終わっちゃう気がするんよね

そして、パイオニアであるはめふらですら2クールしか行けていないことを考えると

本作で2クール行くのはちょっとむつかしそう・・・

まぁそんなこと言っていたらアニメ化なんてできなくなるけど

 

 

 

 

 

怒涛の巻き返しが気持ちいい!【残り一日で破滅フラグ全部へし折ります】

前回の投稿でちらっと紹介した

belphegor729.hatenablog.com

最近はまっている悪役令嬢物の紹介

 

 

正直異世界転生ものよりも悪役令嬢物を好む理由の一つにコミカライズの作画のクオリティが平均的に高いっていうのがあるんだけど

この漫画はまさかの小説のイラストレーターさんがそのままコミカライズも担当

1枚絵がうまい人がそのままコミックも上手いってどういうことなんですかね。

 

ストーリーはタイトルの通り

断罪イベントの24時間前に前世の記憶がよみがえった主人公アレクサンドラが

持てる限りの(主に黒い)人脈を使ってゲームの攻略対象キャラたちを陥れ

さらに婚約破棄を突き付けられる前に手を打っていく

という話

 

原作小説はアルファポリスで展開

 

小説は消費ポイントが少ないので、読み切るのはそこまで大変ではないと思います。

個人的には先に原作読んでもそんなに魅力が下がるわけでもないので

先にサクッと呼んじゃってもいいんじゃないかなと思っています

 

今なら無料で後日談も読めますし

 

 

 

おお、#DMMBooks スーパーセール始まっとるやんけ!

前の記事でDMMBooksのセールそろそろかなーとか言っていたら

本当に昨日からセール始まってましたw

 

 

んで、このセールの個人的お勧めの買い方は

ポイントで買ってもポイント還元があるため

ほしい本全部を一気に買うのではなく

ざっくりとほしい本の半分から2/3を買い

ゲットしたポイントを使って残りの本を買うというスタイル

そうするとリアルマネーをあまり使わずに大量の本をゲットできます。

 

今回私はここらあたりを買う予定

 

そのうち記事にするけど、今期はぼっち・ざ・ろっく!が結構面白かったので

その原作と

作中の好きなキャラの声が「かげきしょうじょ!」のさらさと同じ声優だったので

かげきしょうじょ!の新刊

 

 

belphegor729.hatenablog.com

 

あとは過去の紹介した作品で新刊が出ている

紛争でしたら八田まで

 

 

belphegor729.hatenablog.com

 

幸色のワンルーム

 

 

belphegor729.hatenablog.com

 

瓜を破る

 

瓜を破る

198円

 

belphegor729.hatenablog.com

 

こちらの漫画は別口のセールで最大79%ポイント還元とかなりお得!

 

 

 

記事にしようという意思はあるんだけどまだ書きかけで全然公開できていない

今悪役令嬢物で一番好きな

残り一日で破滅フラグ全部へし折ります

 

この辺りを購入予定

悪役令嬢物マンガお勧めは改めてやろうかな・・・

 

私が過去におすすめした漫画で

JKハルは異世界で娼婦になった

 

belphegor729.hatenablog.com

 

付き合ってあげてもいいかな

 

belphegor729.hatenablog.com

 

ここら辺巻数も多いのでこのタイミングでの購入がお勧めですね!

#悪役令嬢なのでラスボス飼ってみました が4話で1章終わってビビった

期待していたのですが

悪ラス

akulas-pr.com

(初報こんな昔やったんか・・・)

 

 

原作小説未読、漫画既読の漫画ファンなので

アニメ化発表の際は期待半分、キャラデザが小説にも漫画にも寄せる気のないよくあるデザイナー主体のタッチになっていることに不安半分

といった感じ

belphegor729.hatenablog.com

やっぱり原作付きで覇権取れているのって

同じ悪役令嬢物でも「はめフラ」だったり

 

 

 

最近だと「着せ恋」と「明日ちゃん」とかそうかなと思うんだけど

 

 

 

 

 

 

元の雰囲気をすごく大事にしているキャラデザだと思うんですよね。

漫画か、小説か、せめてどっちかに寄せてほしかった。

とくに悪ラスの漫画は線がすっきりしているので特にデザイントレースしやすいと思うんですが・・・

 

んでまぁ実際にアニメ始まったわけですが

うーん。

うー-ん。

 

ヴェルメイユが荒れすぎたので、それに比べれば全然良いのですが

belphegor729.hatenablog.com

 

あまりにもテンポが速すぎてちょっと引く

3話ですでに夜会に入っていたのを見て

奥さん(なろう既読)と一緒に

これはハーフクールで1章終わるんじゃなかろうかって言っていたんだけど

4話でキース主体シナリオ、さらにアイリーン拉致まで進み

「いやいや5話で終わるわ」

とか言っていたらそのままラストまで突っ切って奥さんと一緒にドン引き

全体の1/3で1章終わらせよった・・・

 

短い中にどれだけ詰め込めるかのテストですか?

RTAですか?

 

まぁいま改めて見直したら1話の時点で迷いフェンリルの話をやっている時点でかなり巻いているんだが・・・

 

確かに過不足ないというか、必要最低限のエピソードは拾っているのだろうけれども

まとめることに必死になりすぎて、キャラクターたちの感情の機微が全く感じられない。

それこそ物語に沿って動かされている感じ

アイリーンの可愛げがないかわいさとか

ベルゼビュートの天然さとか

キースの原黒眼鏡の振りをした一途な献身とか

何よりも、クロードの苦悩が全く描かれていない。

 

全体的にキャラクターが軽くなっている割に

リリアが肥溜めに落ちたり、キースの悪行をクロードに暴露しに行ったセドリック一行に半眼で割り込むアイリーンだったりのコミカルなシーンが全オミット

 

クロードに婚約を迫りに行く最初のシーンも

本来であればまず自分に刃を突き立ててアイリーンの不退転の覚悟を示すシーンのはずが

いきなりクロードに剣を突き出しているので、アイリーンの追い詰められた状況がわからない。

 

キースの「でーすーが」も漫画では結構いいシーンなんだけどあっさりと流しちゃうし

 

キースが魔物売買の場を制圧するシーンとアイリーンが拉致されるシーンを混ぜちゃったからアイリーンをかばうベルゼビュートという一番いいシーンも

無謀に突っ込んで返り討ちに会うという情けないシーンに代わってしまっている。

ここでわるーい笑顔を向けるリリアすごく好きなんだけど、腹黒リリアを封印したからものすごくふわっとしたシーンになってしまっている

あそこは悪役令嬢にありがちな自分の価値を低いほうに見誤るアイリーンという割と大事なシーンなんだよ。そこに、見誤った結果代わりに保護するキースがいては意味がないし、アニメ上ではベルゼビュートにアイリーンをとっさにかばうほどの信頼があることを描けていない。

ほんと、全編通して脇役の良いシーンがほとんどオミットされていて残念で仕方がない。

パパも結構いいキャラなんだけどなぁ・・・

そういったもろもろの覚悟

クロードのアイリーンに対する感情だったり

全編を通して描かれ続けるアイリーンの矜持

そういったものが全部すっ飛ばされたから

最後のアイリーンが聖剣を奪うシーンがまー盛り上がらない

 

聖剣の所有権がアイリーンに移った理由も、アイリーンが聖剣の乙女の血を引いているからだけではなくて、人を害したことで魔を祓う政権の使い手としてリリアが不適となったというロジックが大事だと思うんですけどね・・・

こんなんたった一言二言セリフを残しておくだけで済むのに・・・

 

アニメ化を楽しみにしていた、原作漫画ファンとしては

1章を4話で終わらせるために捨ててきたものこそが見たかった

このアニメには足りないシーンがあるんだ!(byジーン君)

 

belphegor729.hatenablog.com

 

なーって感じ

まぁとはいえ、終わってしまったものは仕方がないし

2章以降は未読なので

逆に読んじゃうと不満がいっぱいになりそうだし、奥さん曰く2章3章も面白いらしいのでこのまま2章は原作読まずに楽しもうと思います。

2章も4話で終わって3章始まったら笑う。

笑うけど、5話のペースを奥さんに報告したところ、「まぁ3章までやるならそこまで行くよね」とのこと

2章も巻くんだろうなぁ・・・

 

まぁアニメ見て面白かったという人は、原作はその倍以上は面白いのでぜひ原作を読んでほしい。

個人的には奥さんと話をしていて、漫画で一番好きなシーンが漫画オリジナルだということにびっくりした。なるほどこのアニメは小説が原作なのね。

こっちは2章以降をやらないからこその改変が2巻からしっかりと仕込んであって

ラストの聖剣を奪うシーンが作画の気合の入りようもあって鳥肌ものの名シーンに化けていて

これは本当に良改変だった

 

てか、原作漫画ちょうど12話だからちょっと間延びしてもいいから1話ずつアニメ化すればよかったのではなかろうか・・・

小説じゃなくて漫画をアニメ化すればよかったんよ。

脚本家だってそのほうが楽でしょうに・・・

夏のDMMブックススーパーセールが来たぞー

待ってた

 

マジで待ってた

たくさん買いたい本がありつつも

夏にはセールで50%ポイント還元があると言い聞かせ

(待てずにアマゾンでフライングしちゃった本も若干あるけど)

 

去年確か8月だった気がするし

とりあえずそこまで待つかと思っていたら

急にやってきた!

待ちに待ったスーパーセール!

爆買い確定です

 

ということで、今回私が購入した書籍を紹介していこうかと

ということで行きます

 

 

しかくいアナタをまるくして

前にも一度紹介しましたが

belphegor729.hatenablog.com

心地よいテンポでほっこりできるので

お布施の意味も込めて購入

 

 

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤君と解説の小林さん

予約作品も50%還元なのか・・・強い・・・

アニメ化も決定して乗りに乗っているこちらの作品4巻まだ買っていなかったので購入

ついでに5巻も予約

 

 

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JKハルは異世界で娼婦になった

アダルト系のなろうの中では一番好きなJKハル

belphegor729.hatenablog.com

漫画はアマゾンで購入したのですが

今回後日談小説を購入

 

序盤中盤の軽いノリから終盤の絶望的な雰囲気、その中でもつぶされずに踏ん張っていたハルのその後がすごく気になっていたんですよね

 

フラジャイル

半年ほど休載していたフラジャイルが連載再開分も含めて最新刊が発売

うれしいなぁ

 

 

 

フラジャイル基本的に全部のエピソードが好きなんだけど

最新刊にエピローグが乗っているこのエピソードも師玉なんだよなぁ

 

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忘却のサチコ

結構前にドラマがやっていたのは知っていたんだけど

漫画アプリで全話公開していたのを一気見してはまりました

最新刊が最近発売されたのでこちらも購入

 

 

 

仕事を優先しすぎて結婚式当日に彼氏が蒸発した佐々木幸子が

結婚式当日ですら心を動かさなかったサチコが

おいしい料理を食べたとたん、様々な感情が押し寄せ

それ以降、仕事に専念しつつも

その中での人や料理の出会いを通して

人間性を取り戻していくお話

 

サチコは婚約者に未練がまだまだあるんだけど

正直サチコが魅力的すぎる上に

結婚式当日に蒸発する婚約者の非常識さが受け入れ難すぎて

どれだけ過去のサチコの塩対応エピソードが追加されても

よりを戻してほしいという感情が全く浮かばず

新しい恋を楽しんでほしいと思ってしまう

 

付き合ってあげてもいいかな

マイベスト百合作品

こちらも最新刊未購入だったのでこのタイミングで購入

 

 

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シュガーレス・シュガー

塩対応な旦那/彼にフラストレーションをためる妻/彼女の物語を書かせたらぴか一な

木村イマさんの新作も購入

 

 

 

まだ1巻しか出ていなくて先が気になるんだけど

旦那の塩対応感が絶妙な塩梅で

許そうと思えば許せる、普通なら許す

でも、そこを彼女は呑み込めない

些細だからこそ引っかかる

という重みづけがとても惹かれる

 

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古代ギリシアのリアル

そのうちブログで紹介しようと思って全然できていないのですが

今嵌っているYoutubeに

古代ギリシャ研究家と見る『FGO』の英雄たち

というのがあってですね

www.youtube.com

 

笑い上戸のシシン先生のコミカルな解説が非常に刺さっているのですが

そんなシシン先生の著書がとても気になっていたので

漫画、ラノベではないからか30%還元し課されていないのですがこちらも購入

 

まだ全然読めていないけれど

こちらも軽い語り口で軽快に進んでいくのでとても読み易い

Youtubeを見てから読むとシシン先生の声で再生余裕です

 

 

まとめ

 

ということでセールの紹介でした

セールは8月25日まで

結構長いですね

全額ポイントで購入してもポイント入ってくるので

かなりお得なセール

この機会に会員登録、爆買いチャンスです!

 

主人公の動機に好感が持てるのが良いところ【転生しまして、現在は侍女でございます】

異動があったり奥さんが育休から復帰したりでかなり環境が変わりまして

かなり余裕がない

前の部署があまりにも外的要因で仕事のボリュームが変わりすぎていたのに比べれば

コンスタントに忙しいのはまぁありがたいと言えばありがたいんですが

 

そんなこんなで、久しぶりにブログの更新がかなり途切れ途切れになっていますが

アクセス数がさほど変わらないのは逆にショックですね💧

まぁ、まぁ、しようがないんでしょうけれども

そんで、またリハビリがてら書く記事も、アクセスが望めなさそうななろう系作品の感想な訳ですが

今回紹介するのはこの漫画

 

作画を担当されている方が他のなろう原作の漫画もやっていて、ということは、竜帝にたいする、ラスボス飼ってみたみたいに漫画としては完結しているのかな?

 

belphegor729.hatenablog.com

 

と思って読み始めたのですが…

漫画どころか、原作も完結していませんでした

 

最近原作すら完結していないなろう原作多いんですよね。

最近読み始めたなろう原作漫画は大体完結していない

というか、竜帝も完結していませんでしたね

 

ちなみにこの漫画の前に読んでいた同作者の作品はこれなんですが

他の作品も読みたいな、と思えるくらいには絵が好みだったのですが

まぁ悪役令嬢とヒロインが仲たがいしない系のテンプレをなぞっている感じですね

あまり話が進んでいないというのもありますが

同系統だと個人的にはセシリアリルビィの方がストーリーもしっかりとしていておすすめかなぁといった感じ

 

belphegor729.hatenablog.com

 

で、大分前置きが長くなりましたが

今回紹介する漫画

 

最近ちょいちょい増えてきた、転生先が名有りキャラではなく、ネームドキャラ(だいたい悪役令嬢)に付随するモブキャラが、前世知識をもとに仕えるネームドを更生していくパターンのもので

 

ゲームの世界の弱小子爵令嬢に転生した主人公 ユリア・フォン・ファンディッド が、花嫁修業で侍女として王宮仕えをした際に

身重の側妃付きになり、その側妃に良くしてもらったことから

その時の恩を返すため、彼女の遺児で、原作では母親の不在と父親の溺愛により性格がねじ曲がり、将来悪役令嬢となってしまう王女を立派な淑女に育て上げていく

というのがメインのストーリー

 

その中で、ハイスペイケメンと付き合ったり、王国の闇に実家が巻き込まれたり

さらに本物のヒロインが現れたり

とそんな感じの、特に世界が危機に瀕しているわけでもないコメディよりの作品です

 

基本的にユリアのスペックは高くなく、家庭魔導士の主人公のように

低い性能を応用性でカバーするタイプの有能さではあるのだけど、戦闘に参加はしないので、彼女が魔法を使える設定は割と早い段階で空気化💦

 

基本的には前世OLだったことによる事務処理の効率化と

あとは、側妃の出自が割と特異だったこと

さらに、謎に高位の貴族に甘いもの好きが多かったことで、趣味のお菓子作りで胃袋を鷲掴みにすることで人脈形成して王宮内の地位を確立していく

 

モブ転生ものだとだいたい悪役令嬢の執事をよく見かけるんだけど

令嬢が執事にベタ惚れで・・・というのは二人をくっつけるのに結構ウルトラCが必要だったりで、ちょっとその設定無茶じゃないかなぁ・・・

と感じることが多いのだけれども

 

侍女と王妃なので関係性をこれ以上発展させる必要もなく、

特に王子に見初められるような展開でもないので

割とストレスなく読めるかな、といった感じ

 

漫画の方ではやっとこさハイスペイケメンと付き合うあたりですが

 

原作のなろうの方では原作ヒロインが出てきたり、彼氏との仲が進展して婚約したり・・・

と大分ストーリーが進んでいます

400話あるからね

むしろ話進んでないなってくらい

 

基本的には前世スキルもチートスキルも控えめ、主人公回りの人間関係が割りと都合がよすぎることを除けば、また都合が良いのもある程度納得がいく理由をしっかり設定しているので割りと主人公にイライラせずに読めるかなと言う感じ

 

ただ、主人公に問題はなくても、正直作者にちょっと問題というか、悪意を感じてしまうのが

いわゆる転生もとのゲームの主人公「ヒロイン」の扱い

ヒロインは主人公と同じく転生者なんだけど

同じ転生者同士で扱いが天と地ほど違う

 

主人公は、トラブルやピンチがあっても、本人の機転やこれまで築き上げてきた人脈で解決していくんだけど

ヒロインはやることなすこと全てが裏目に出てなにもうまくいかず、決して悪い子ではないのにどん底まで落ちていってしまう。

 

作者的には、

前王妃の寵愛に報いるために遺児である令嬢を淑女として育て上げる

行動原理が利他的である主人公と

ゲームのシナリオをなぞることで自身の利益を最大化するため自己研鑽する、

行動原理が利己的なヒロイン

 

行動原理が内向きか外向きかが結果の違いだと言いたいのだろうと推測するんだけど

そもそもかなり早い段階から王宮内で図らずも地位を築き上げた主人公と

ゲーム開始以前の状態だと王宮とは縁もゆかりもない状況のヒロインで

 

今まではゲームの通りの状況に放り困れても問題がないように頑張ってきたヒロインが

王宮に召し上げられた頃にはもうゲームの状況とは似ても似つかない状況になっていて

誰も彼女の助けを、救いを求めていない、その目は主人公が既に潰してしまった

 

というのは、正直見ていてエグい

かわいそうな子扱いされていたり、

本来であれば第1攻略対象であろう王子から

毒にも薬にもならない

無駄に影響力だけある扱いづらい存在として扱われているのがあまりにもかわいそうなんですよねぇ・・・

あげくのはてに恋愛至上主義的性格にさせられているのに

ゲームプレイ中そこまで思い入れのなかった攻略対象と政略結婚させられる

 

なんかもうヒロインに同情してしまって

だんだん幸せな主人公を、彼女に非は無いんだけど素直に祝福できなくなってくるんですよねぇ・・・

 

とはいえ文章はすごく読みやすくて、主人公回りの登場人物は基本的によい人物ばかりで、敵対する人間は非常に悪辣ではあるものの、しっかりと、やり過ぎなくらいにばつを受けるので、

勧善懲悪ものとしては(ヒロインを除けば)スッキリ読めて楽しいです

 

 

 

 

 

かなりほっこりする良作恋愛マンガ【#しかくいアナタをまるくして 】

リハビリがてら短めの漫画紹介

 

異性にときめいたことのないことに悩んでいる女子大生の

同期の男の子に強引に誘われて参加した飲み会で出会った 

5又して同居していた彼女から追い出され宿なしになってしまったチャラ男の 東雲 を一晩泊めることに

始めは一晩泊めるだけのつもりだったが

住む場所を確保したい東雲と、恋愛できるようになりたい橘の利害の一致で

橘にときめきを教えることを条件に二人の同居生活は継続することになった

 

というのが一話目

 

 

 

結構無理のある導入だなぁと思いつつ

登場キャラがみんなさっぱりした性格であまりドロドロすることがなく

かなり読みやすいです

 

キャラクター配置的に大きく想像を裏切るような展開はないですが

その分安心して読めますし

 

何よりも登場するキャラクターが全員本当にいいやつで

一見チャラチャラしている東雲君も、根が優しいからこそ人間関係に苦しんで

結果今の状況に陥っているということもわかる。というか、まぁモテるのはよくわかる

本当にいい子

中盤結構不快度の高い男の子が出るのですが

登場時の印象が最悪な分その後の展開でぐっと化けてかなりの良キャラに変貌します

 

そういった点で本当にキャラクターの構築もうまい

 

最初に言った通り、あまり大きく予想を裏切ることがない分安心して大学生たちの恋愛模様を楽しむことができますし、まぁ漫画の中くらいはやさしい世界に浸りたいよね

と心がすさんでいるときにすっと癒してくれるいい漫画でした

 

 

 

あまりにも居心地がいいので後日談が読みたくなる

書いてくれないかなぁ・・・

 

読めば読むほど味が出るエンディング【#タコピーの原罪】

ジャンププラス

過去にもこちらの漫画の紹介をしましたが

 

belphegor729.hatenablog.com

 

読む漫画が多くてかなりヘビーユースしていて

もちろん今話題のタコピーも毎週読んでました

巷ではドラえもんへのアンチテーゼとか

令和版ドラえもんとかいろいろ言われている本作ですが

 

道具はあくまで道具でしかなく

誰が、どう使うかが重要なんだ

ということをかなりコンパクトに、でもキレッキレに読者にたたきつけてきたなと

 

ただ、それと合わせて親の存在が希薄になりがちな最近の学園ものへのアンチテーゼもあったりするのかな

親の負の影響が

特に名前有の3人について、三者三様描かれているのが特徴的でした

 

親戚が子育て支援みたいなところでちょっと働いていたりするんだけど

まぁそれこそフィクションだと思うような事例がそこにはリアルにあったりするそうなので

こういうネグレクトも世には当たり前のように転がっているんでしょうね

 

また、えぐいくらいリアルだなぁと思ったのは12話

shonenjumpplus.com

 

もちろん個人としてそういう攻撃的な指向性が出てしまう子もいる上で

子供の行動原理が家庭の実情を反映しているかもしれないという事実は

 

自分の子供を見ても感じるので、意識していかないといけないところですかね

 

で、まぁタコピー終わっちゃったわけですが

最初読んだときは

うーん、結構終盤巻いたなぁと思ったんですが

 

改めて読み直してみると、案外必要なことは不足なく描かれていて

むしろこれ以上何かを足すのは野暮なのかもしれない

しずじゃちゃんパートをかなり丁寧にやったおかげで

実はしずかちゃんルートが2週目だったことが発覚する1週目のまりなちゃんルート

が案外よくまとまっていることが読み返してみるとわかって

 

お願いされたことをだたオウム返しにハッピーアイテムでかなえるだけだったタコピーが

様々な経験を経て

一方的に”助けてあげようとする”のではなく

15話で初めてしずかちゃんと対話をする

ここでやっとしずかちゃんとタコピーのコミュニケーションが初めて成立して

 

成立したことによって、本当にしずかちゃんが欲しかったことは何なのか

何が必要なのかがわかる

 

最終話でタコピーは消えるし

ハッピーアイテムはしずかちゃんやまりなちゃんの悲惨な状況の改善に直接は何も寄与しなかった

でも、タコピーがまいた種は

確かにしずかちゃんにも、まりなちゃんにも

そして東君にも残っていて

 

まいた種を芽吹かせる、

ハッピーアイテムはそれのほんの一押し

 

環境を変えることはできないけれど

自分は変わることはできる

 

東君はお兄ちゃんと対話をしたことで

1週目でも2週目でもしずかちゃんに入れ込んでしまった孤独な環境から抜け出せたし

 

まりなちゃんとしずかちゃんも3週目でやっと

ちゃんと心の底をぶつけることができて

まりなちゃんにしてもしずかちゃんにしても

家庭が崩壊している事実については1ミリも変わらなくても

孤独じゃない

それだけで、特別なアイテムがなくても

思いをぶつけあえば

救われるものがあるのだ

 

というの綺麗なエンディングだったなと思いますね

 

ちょっと、上下巻出たら併せて購入しようかな

タコピーが命を懸けて、できたことはほんの少し

と考えると、こういうのがいわゆるメリバってやつなんですかねぇ

でもここまでゴリゴリの地獄を見せて

ジェットコースターのように感情を揺さぶりながら

こんだけ綺麗な着地点を持ってくるのは素直にすごい

 

この読後感は、春の呪いをちょっと思い出したな

 

belphegor729.hatenablog.com

これも本当にいい漫画だった

タコピーが刺さったなら結構ハマる人いるんじゃないかな

 

 

転生悪役令嬢がアホ可愛い【#自称悪役令嬢な婚約者の観察記録】

最近また新しい漫画アプリをインストールしてしまいまして

「アルファポリス」というアプリなんですが

www.alphapolis.co.jp

玉石混合ではありますが、こちらも結構令嬢ものが多くある模様

 

で、今回紹介する漫画もそんな悪役令嬢もの

 

私、王太子 セシル の婚約者 バーティア は初めて会った時からおかしかった

彼女は不思議な言葉を使う

悪役令嬢とか、ヒロインとか?ギャフンってなんだ

彼女が言うには

自分には前世の記憶があり

ここは乙女乙女ゲームの世界

セシルは運命の乙女とであい

惹かれあう

自分は運命の乙女をいじめる悪役令嬢で

最後は運命の乙女をいじめた咎で婚約を破棄され

自分の家は没落

王子は運命の乙女と幸せになるとのこと

 

彼女の話を信じる気はないが

これまで何でもそつなくこなし

これからもそうあり続けるだろうと思っていた自分の人生に

何が起きるかわからない楽しみを持ってきてくれた女の子に興味がわいたセシルは

この不思議な女の子を少し泳がせながら観察してみることにしたのだった

 

とかそんな感じ

基本的にはセシルもバーティアもいい子

セシルは非常に能力が高い代わりに感情の起伏が少なく心を動かされるようなことに出会うことがなかった

そんなところにやってきた、何をしでかすかわからない変わった女の子に初めて心を動かされ、彼女の一挙手一投足を観察し、危ない方向に進みそうなときはそれとなく軌道変更してあげて・・・とかまっていくうちにセシルの心境に変化が表れていく

根がいい子過ぎる上に頭もちょっと弱いバーティアがセシルのために悪役令嬢を演じようとして演じ切れていないのをセシルと一緒にニヤニヤしながら楽しむ漫画で

まずそもそもいきなりいわゆる攻略対象かつ婚約者に前世の記憶を洗いざらいしゃべってしまうところが頭が悪い

要するにポンコツ可愛い

 

かといってセシルのことは綺羅なわけではなく、むしろ大切だと思っており

セシルにこれから降りかかる不幸と、不幸を防ぐことで、運命の乙女と王太子が幸せになる未来も不確定になることを天秤にかけて悩んだり

まぁ全部言っちゃうんだけど

そもそも全部言っちゃった時点で未来変わっちゃってるんだけど

 

そういった意味ではそもそもシナリオ通りの未来はあり得ないので

そこで躓いてしまうと多分この漫画楽しめないだろうなぁとかちょっと思ったりもするのだけれども

そこさへ乗り越えてしまえばポンコツ可愛いバーティアをセシルと一緒に微笑ましく眺めるだけで幸せになれる良作です

一生懸命から回って、結果原作よりも幸せな未来につながっていくのがとても良い

原作がいかに人の不幸の上に王太子とヒロインの幸せが築きあげられていたのかと

彼女が王太子の不幸な未来を回避しようと努力をしたことで

まわりまわっていろんなところに正のバタフライエフェクトが起きて

もうこの時点で原作ルートに戻りようがないくらいそれていくわけなんですが

出来上がった世界がとても幸福に満ちていて、王太子ですら原作よりも幸せな人生を歩めているし、行きつく未来もとても明るい

 

そして、読み進めていくうちに、これだけセシルのことを思っているのになぜバーティアは頑なに婚約破棄を望むのか

ほぼほぼ開示されたはずの設定の中に、それでもまだ隠されていたセシルに関する秘密が良いスパイスとなって後半を盛り上げていきます

本来の、ゲームでのセシルは、ヒロインは、バーティアはどうだったのか

結構な尺を使って語っていき、最後クライマックスに持っていくのはなかなかのカタルシスでした

 

本来のヒロインがほとんどやっていることが悪役令嬢なのはある意味このタイプのなろう系の定番ではあるのですが

他作品以上にそこは意識している雰囲気はある

本来のストーリー上では、低い身分であるがゆえに研鑽を重ね信頼を得ていくヒロインと

高い身分に甘んじ、周囲から甘やかされ堕していく悪役令嬢が

転生により変化が生じたことで

未来を知っているがゆえに、周囲の友人や婚約者の幸福のために自己研鑽を重ね、信頼を得ていく悪役令嬢と

選択肢通りに行動すれば物語の強制力が働くと自分を律することを怠り、またそれをとがめる家族、友人もなく、甘やかされ堕していくヒロイン

 

といった感じでしっかりと対比としてしっかり落とし込んでおり

まぁ転生ヒロインに関しては(これはバーティアもそうなんだけど)あまりにも物語の強制力を過大評価しているところは気になりはするんだけど

 

 

終わってみるとより一層バーティアのことが好きになる本当にいい漫画でした

全6巻、話数もそこそこあり結構満足度が高いですね!

今後は同じくアルファポリスさんでスピンオフの続編も始まるそうで

非常に楽しみ

お勧めです

 

断罪されて婚約破棄されてもただでは起きないヒロインが魅力的!【#悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました】

「~竜帝殿下を攻略中」が面白かったので

 

belphegor729.hatenablog.com

 

ひとつ前の作品

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」

も読んでみました

 

こちらも順当に面白かったですね

内容的には原作1章を3巻でまとめ

続きは小説を買ってね!スタイルですが

 

 

婚約破棄の衝撃で?前世の記憶を取り戻し

ここが乙女ゲーム「聖と魔と乙女のレガリア」の世界だと気づいた悪役令嬢 アイリーン が、破滅フラグ回避のために隠しルートキャラの魔王 クロード (人間)に婚約を申し込む

クロードは、一度は申し込みを退けるも

快活なアイリーンに押し負け交流を深めていくうち

勝ち気な彼女の弱さに心を動かされていく

しかしアイリーンと同様に転生者で、アイリーンを悪役令嬢に仕立て上げたヒロイン リリア もクロードを狙っていて・・・

 

って感じのストーリーで

悪役令嬢異世界転生ものとやり直し系の違いはあれど

転んでもただでは起きない打たれ強いパワー系令嬢と

高スペックだけど世情に疎く、また世間では悪人だと思われているが実際のところは善良な王

という組み合わせは、次作の竜帝~と共通する組み合わせですね

 

本作自体は8巻まである原作小説のうち、1巻分のみをコミカライズしたものではありますが

この原作1章が非常によくまとまっていて単体でしっかりと完結しているんですよね

婚約破棄からざまぁを経ての新しい婚約、ハッピーエンド

勿論先も気になりますが、ここまででコミカライズが完結してもしっかり満足できる

良いコミカライズでした

 

で、どうも、竜帝陛下を攻略中のコミカライズが一区切りついたので

一度休載してこちらの番外編のコミックを作成するそう

描きおろしということは、単行本がいきなり出る感じかしら

凄く楽しみ!

 

 

しっかし、

乙女ゲームってやったことないんだけど、

まぁヒロインは主人公の現身だから平民ないし一番爵位の低い男爵令嬢で

攻略対象には必ず婚約者の悪役令嬢がいるもんなんですかね

 

逆に男性向けゲームで攻略対象に彼氏がいるパターンってそうそうないとは思うんだけど、、、まぁ処女信仰の表れでもあるか

あまり深く突っ込むと危険な気がしてきた

 

で、なんというか

ストーリーライン自体は非常に好きなのですが

失礼なのは悪役令嬢じゃなくて

部をわきまえず、それを注意されたことをいじめられたと解釈するヒロインだし

付き合ってるのにヒロインに手を出す悪役令嬢と婚約している攻略対象は不倫or二股なのでは・・・

っていう、まぁ貴族社会を考えたらそれが至極真っ当よねっていうぐうの音も出ないアンサー出されると、もうこれこのテーマで当分物語書けないよね💦

という気がしてならない

アンチテーゼ側が有名になりすぎて、王道の影が薄くなってしまい

アンチテーゼのはずが新しい王道になってしまうことって、ままあるよね

 

キャラ良し・シナリオ良し・イラスト良し【#やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中】

悲劇を回避するというフォーマットはカタルシスを得やすく

なるほどなろう系でモチーフとしてよく扱われるのもわかる気がします

 

私が悪役令嬢もので生まれ変わりよりも時間戻り系のほうが好きなのも

生まれ変わりだと過去彼女が死んだ悲劇は回避できないものとして固定されるのに対し

まず回避すべき悲劇を提示したうえで、それをモチベーションに物語が進んでいくからなんですよね

異世界転生系も同じですね

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。: 1【電子限定描き下ろしカラーイラスト付き】 (ZERO-SUMコミックス)

王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~ (Kラノベブックスf)

ここら辺が結構おすすめ

2個目は全然進んでいないけど

 

で、今回紹介する漫画もやり直し系

正直名前だけは聞いていたんだけど、竜帝ってなんやねん、と思ってずっとスルーしていたんですよね

 

思っていたんですが、何がきっかけだったか漫画を読んでみたらかなり面白い

 

ざっくりとしたあらすじは

クレイトス王国王太子 ジェラルド の婚約者である辺境伯令嬢 ジル

人一倍魔力が高かったジルは、愛するジェラルドのため、彼に求められるがまま、関係が悪化し、戦闘状態となっている隣国ラーヴェ帝国との争いに従事し続け、気づけば軍神令嬢とあだ名されていた

しかし、ジェラルドの妹 フェイリス王女 の誕生日に、偶然ジェラルドとフェイリスの不義を見てしまったジルはそのまま婚約破棄、拘束、投獄からの死刑宣告をうけた

愛した王太子との婚約はこの不義をカモフラージュするためのものだったのかとショックを受けるも

このままでは終われないと脱獄するジルは

追い詰められ、このまま捕まれば死は免れず、それでも一縷の望みをかけ、城壁から飛び降りる

 

勘違いしないでください、殿下。あなたがわたしを捨てたんじゃない

わたしがお前を捨てるんだ

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しかしジルは王子の持つ女神の聖槍に貫かれ・・・

目覚めた先は、6年前、ジル10歳、王太子からの婚約を受けた彼の15歳の誕生パーティー真っ最中だった

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死の直前に願った人生のやり直しがかなったと気づいたジルは

 

破滅の未来を防ぐため、もっと平和で女の子らしい人生を歩むため

ジェラルドからの求婚から逃れることを決意し、会場から逃げ出す

ジェラルドは一目ぼれだと言っていた

会わなければ求婚されることもないと思っていたのに、逃げた先にもジェラルドが追ってきたことから、この婚約がすでに内定していたことを確信する

逃れる手段はそう多くはない、他人を巻き込むのは忍びないが

彼に求婚される前に、逆に自分がほかの人を求婚すればいい

巻き込むからには幸せにしたい

と言い訳をしながら捕まえた男性は

一週目の人生で王国を蹂躙した隣国の冷酷な帝王、竜帝ハディス だった

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現在20歳前後と、10も年が違うのにノータイムで求婚を受け入れるハディス

 

このハディス・テオス・ラーヴェ、貴女の求婚をお受けしよう。――綺麗な紫水晶の目をした姫君、どうか僕をしあわせにしてくれ

 

未来の因縁を思い出し、人選を見誤ったと後悔するジル

しかし、6年前のハディスは、未来の彼とは似ても似つかない好青年

彼もまた、思惑がありパーティーに赴いていた

魔力の強い、14歳未満の少女を自分の妃、竜妃として向かえるため

彼にとってもジルからの求婚は自身の目的に合致するものだった

それこそこの上なく

 

ジルは、王太子からの求婚から逃れるという当初目標はかなったものの

神話の時代から続く、クレイトス王国とラーヴェ帝国の因縁に深く巻き込まれていくのだった

 

といった感じ

逃亡するジルのカラーページから始まるんですが

最初に感じたのがシンプルに絵が上手い

デッサン力を感じる

 

画風については割と少年漫画風というか、正直もっと美麗な絵が描ける人はたくさんいるんですよ

これスゲーな、めっちゃイケメン、美人に描くなっての

ただ、顔は良くても、体のバランスが今一つだったり

動き、特に戦闘シーンの動きのデッサンが来るっていたり、固かったり止まっていたり

でも、この方の絵は動きが見えるんですよね

流れが見える

そうすると、戦闘のバリエーションも増えていって、かなり見ごたえが出てくる

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またストーリーも非常に堅牢で、私の推しは悪役令嬢と同じように

 

belphegor729.hatenablog.com

世界の神話が現在に影響を及ぼしており

そこが物語の根幹になっているために世界観設定がかなりしっかりしている

二柱の女神があり、それぞれを主神として戴く国が二つあり

それぞれの王は、二柱の神の恩寵を今現在受けている

受けているがゆえに、二柱の神の思惑によって国政が動かされていく

 

ジルがジェラルドの婚約者に選ばれたことも

ハディスが14歳未満の少女を伴侶として探していることも

2柱の神の諍いに起因しており

 

ジルの目的は

ジェラルドに処断される運命の回避ではなく(それは初手で回避されたと言っていい)

1週目、女神の介入により孤立を深め、絶望し、冷酷な皇帝に堕する竜帝ハディスを救うことへと変わっていく

ハディスは好々とした性格とは裏腹に女神に呪われた自身の運命に絶望しており

妃を求めるのも女神の呪いを回避する盾とするためであり、愛することも、愛されることも求めてはいない。むしろ愛してはいけない

また、女神の呪いによって周囲の好感度にデバフがかかってしまうような状態のため

人を信じることに疲れ切っており、民を救えるなら民に嫌われてもいいと露悪的な行動をとりがちで、それが極まってしまった結果すべてに絶望したのが1週目

自ら不幸になりに行くハディスを、時には叱咤し、時には慈しみ救い上げていくジル

1週目の当時、帝国内で悲劇が起きたことしか伝え聞いてはいないが

その時の伝聞と今ある状況から何が起こるのかを推測し

皇帝を、伴侶を孤独にさせないため

悲劇回避に奮戦するジルが本当に格好いい

 

もともとは自身の益のために利用しあう形だけの関係だったのが

お互いの利他的な精神に絆され

しかし、ハディスは前述の理由で

ジルは、1週目恋心を利用され使い捨てられた経験から素直にそれを認められず

両片思いだけの素直になれないなのがニヤニヤするし

悲劇回避イベントを経て己の恋心を受け入れるジルと

孤独の未来しかないとあきらめていた自分の心を救い、癒してくれたジルに

利用する相手以上の感情を持つことを、利用することをやめ愛することを決めたハディス

この二人の関係性の変化にぐっとくるわけですよ

 

 

漫画はとりあえずなろう第1章までが完了し、第2部に向けて充電中の模様

コミカライズ3巻は3月発売予定みたいですね!

 

 

とりあえず、なろう版を読み進めていますが

やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中(小説家になろう)

これもまた面白くて寝不足気味

3章まで読了しましたが章が進むにつれ、女神クレイトスの暗躍と、1週目の人生の真実の一端が垣間見えてきて

第1章ではほぼ出番のなかったジェラルドの妹 フェイリス が強い存在感を表してきたり

ただ一方的に断罪するだけだったジェラルド王子に裏の意図がありそうだったりで

早く続きが読みたい

何よりも、ハディスがジルを妃に選んだ理由

彼がジルを愛さない、愛してはいけない理由

竜妃が14歳未満でないといけない神話的理由の全容が判明したのがいいですね

そのうえで、二人で生きていくと決めたハディスとジルを素直に応援したくなる

以心伝心っぷり、というほど以心も伝心もしていないんだけど

していないと分かったうえでお互い信頼している感じが

むしろ以心伝心しているよりも信頼度が増している感じがして

バディ物としても秀逸

ジルが可愛いのはもちろんなんだけど、ハディスも可愛いんだよね

それでいて二人とも決めるところはびしっと決めるから安心して先が読める

 

小説版は、コミカライズでは作中で断片的に、ジルの視点でのみ語られる1週目で起きた、2週目で防いだ悲劇を

防げなかった正史という形で公開しており

悲劇であるので非常に悲惨で、結構読むのしんどいんだけど

相対的に、ジルが2週目で守ってきたものの尊さを感じることができ

また、3章正史ではクレイトス王太子ジェラルドがジルに向ける感情についても語られていて

なかなか読みごたえがある

コミックでも、あんまり本編の進みが遅くなるのは嫌だけど、外伝みたいな感じでほかの方にコミカライズやってもらったりできないかな

コミックのおまけマンガでもいいけど

 

 

ついでに、原作、コミカライズ担当が同じ前作についても手を出そうと画策中

 

 

こっちもタイトルで敬遠していたんですが、このコミカライズ担当さんのイラストのファンにもなったので、とても楽しみです

というか、どちらもタイトルで敬遠していたので

お前もか!

とちょっと笑ってしまいましたw

 

この落ちは残酷だ・・・【#あげくの果てのカノン】

もともとAmazonで前に期間限定1巻無料だったのかな?

 

途中まで読んでいて、その時は先が気になりつつも、

「これは読むのに覚悟がいりそうな漫画だな」

とちょっと躊躇してしまって購入には至らなかったのですが

 

アメトーークの漫画大好き芸人で麒麟の川嶋さんが紹介した

往生際の意味を知れ

 

という漫画が同じ作者の新作だということを知り

更に、漫画アプリ「マンガワン」で全話配信が始まったので

 

まぁポイントで全話読めるならと、一気に読んでみました

いやー

やばいっすね

全体的に救いがなくてヤバイ

 

いつものざっくりあらすじですが

 

「ゼリー」と呼称される地球外生命体の襲撃により家族を失った主人公 かのん

は高校の先輩 境宗介 にストーカーすれすれの片思いをしていた

宗介が卒業するときに意を決して告白するかのんだが宗介にはすでに彼女がおり、振られてしまう

宗介は卒業後。ゼリーを討伐する組織SLCの戦闘員として活躍し

かのんはSLCの近くのパティスリーでアルバイトをしていた

 

SLCの戦闘員は、戦闘による負傷を、ゼリーを用いた技術で「修繕」し、欠損からすら回復することができるが、そのかわり「修繕」によって、趣味趣向などが「心変わり」してしまう

 

あわよくば、を期待してSLCの近くで働いていたかのんではあったが

パティスリーにケーキを買いに来た宗介と出会い、親しげに声をかけられて動揺するかのん

高校卒業時に付き合っていた彼女と結婚したはずの宗介に、気にかけられ、舞い上がり

道を踏み外していく

 

あらすじ書くのにウィキペディア見たらオチまで全部書いてあってわろ

ははぁそういう解釈だったんだぁと感心したけど未読の人は読んじゃ駄目なやつ

ウィキペディアはたまにこういうのが混じっているから恐ろしい

 

本作は不倫+SFということで

地球外生命体の襲撃と、それを撃退する組織

その組織のエースが、

その伴侶で組織の主任技術者の 初穂 からかのんに「心変わり」することによって起きた不和の結果

重大な結果を引き起こしてしまう

 

登場人物の内面が、結果として外界に影響を及ぼす点で本作はまさしくセカイ系SF作品の系譜に連なる作品で

面白いのが、事の発端であり中心となる不倫という事象が

宗介が「修繕」によって「心変わり」したという外的要因によって引き起こされたことで

初穂が宗介の不倫を「受け入れるか」という問題と

かのんもいつか宗介の「心変わり」によって捨てられるかもしれないという不安

この2つのせいで、どうあがいてもハッピーエンドにはならない

まぁ誰にとってのハッピーエンドか、という話もあるのだけれども

 

その中で主人公かのんは、普通の作品だと割と同情できそうなキャラクターとしてデザインされそうなものの

彼女の行動についてはかなり否定的に、読者に共感を覚えさせないように仕向けられていますね

家族を失った後、受け入れてくれた家族の男の子に実は惚れられていたり

宗介にそっくりの青年と出会い心を揺さぶられたりという

彼女の恋愛感情が何に起因するのかが試されるような事態がいくつも起こる割に

それを振り切って宗介への愛に殉じようとするものの何故か応援できない

まぁいうて不倫だしね、とは思うものの

学生時代のストーキング行為がかなりガチなのもあり

宗介の愛を受け入れようとするそのマインドの持って生き方も純愛に見えてどこか気持ちが悪い

ここら辺の塩梅がうまいなぁと

ただ、多少の疑義はあるものの、「心変わり」に振り回される形となる宗介はだいぶかわいそうではある

一番かわいそうなのは奥さんの初穂だけどね

中盤から終盤にかけて、だれよりも初穂さんが幸せになってほしいと思いながら読んでいましたよ

 

そして、大方の予想通り、「心変わり」によりかのんへの興味を失い

挙句の果てにその「心変わり」の先は奥さんの初穂

でもその頃にはもう初穂の心は擦り切れており・・・

 

と、三角関係がボロボロになって終わりへと向かっていく

 

そんな”あげくの果て”にが積み重なったエンディングは

個人的にはなかなか残酷に見えましたね

これだけ自分の罪を自覚し、逃げようとして、逃げきれんかと

 

作者鬼だなぁ

 

ちょっとSFの部分の詰めに気になるところがあったりはするのだけれど

全体的にはかのんの自覚のない狂気だったり

その彼女の無自覚の悪意によって周囲がどんどん不幸になり孤立していく様だったり

非常に見どころの多い漫画でした

 

ただなぁ、往生際の意味を知れもかなり読むのに体力精神力が必要そうな漫画だなぁとちょっと及び腰なんですけど

本作をオチまで読んで

コレ往生際の~もまともな終わり型しなさそうだなぁと

さらに戦々恐々としています💦

完結したら一気読みしようかな・・・

 

アニメ化不可能?な軽音漫画【#シオリエクスペリエンス】

結構発想の勝利だなーと思うこの漫画

 

27歳の地味な英語教師ジミセンこと 本田紫織 が

あるとき27歳で死んだ伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリクスの霊に取りつかれ

27歳までに音楽で伝説を残さないと死ぬ

と宣告される

 

学生時代軽音部に所属していたものの、ある事件により10年音楽から離れていたシオリは、学校でくすぶっていた生徒を集めてバンドグループ「SHIORI EXPERIENCE」を結成

幽霊のジミヘンの力も借りながら、死亡エンド回避のため、音楽の歴史に残るため

バンドコンテスト「Bridge To Legend」に参加していく

 

一方、ロックの本場アメリカでは、シオリと同様に27歳で死んだ伝説のミュージシャンを若手アーティストに憑依させ、彼らを集めたグループ「The 27 Club」の結成を目論む謎の老人が、シオリに、シオリに憑依するジミヘンに食指を伸ばしていた

 

とそんな感じで

引っ込み思案で自分の意見を言うのが苦手ないわゆる陰キャの女性が

ぐいぐい引っ張っていくメンターの手を借りてなりたい自分を追いかけていく

遅くやってきた青春物として

或いは、シオリと同じようにやりたいこととできること、やれることやれないことのはざまでくすぶっていた学生たちが、シオリの勧誘の元軽音部を結成し

隠れていた才能を開花させていく真っ当な青春物として非常に面白い

 

絵に勢いがあるのもいいですね

女性がスーツでギターっていうのが意外と格好よくてですね

内気なシオリをぐいぐいと引っ張っていくジミヘンのコンビもかなり仕上がっていて良き

 

またシオリエクスペリエンスの他のメンバーである学生たちも

それぞれにキャラが濃く、キャラが薄いと思っていた子でさへも、キャラが薄いことをフックにした個別ストーリーで魅せてくるのは流石

 

あくまで音楽がメインなので、シオリ先生の思い人が途中から完全にフェードアウトしていって、恋敵で完全に悪役令嬢ポジションの吹奏楽部の先生のほうが出番が増えていくのはちょっと思い人が可愛そうだなというか、話を進めていくうちに扱いづらくなってきたんだろうなという気がする

特にライバル先生は音楽に対する姿勢についてシオリと好対照なキャラとして露出が増えていき、彼女自身もストーリーの中で一皮むけてだれが主役かわからなくなるのもご一驚

 

個人的には

この漫画のそもそもの元ネタとして「The27Club」があり、

クライマックスとしてどうしても必要な絵になるだろうから仕方がないとは思うんだけど

青春音楽漫画として読んでいたところがあって、The27Club関係の話にあまり乗れていないところがあるんですよね

現状既刊分では「Bridge To Legend」イベントが終わり

ジミ・ヘンドリクスがThe 27 Clubに合流すし

それをシオエクのメンバーが追いかけるところで終わっているので

この後The 27 Clubとシオエクの対バンとかが目玉になっていくのかな?

シオエクをクライマックスにするのか、The 27 Clubをそれにするのか

既刊17巻で18巻も来月発売見たいですが

まだまだ続きそうな感じ

個人的にはやはりしっかりとメンバーの成長を描いていった分シオエクに回帰して終わってほしいですね

 

ただ、絶対動いてもかっこいいんだろうなとは思うんだけど

作中で憑依したジミ・ヘンドリクスが作曲した曲がシオエクの持ち歌になるので

まぁタイトルの通りですがアニメ化は無理だろうなぁ・・・

ライブシーン無音、とか、シーン飛ばしとか

やりようはあるのかもしれないけど、うーん

憑依状態とはいえ、ジミ・ヘンドリクスのギター演奏ですっていうのも正直かなりハードルが高いのでは?そのほかThe 27 Clubのメンバーの演奏、歌唱

The 27 Clubとしての楽曲もあるから

それを全部無音にしてしまうとちょっとね、作品としてしんどいよね

ギリシャ神話をベースにした名作ですね【#コレットは死ぬことにした】

最近読んだ漫画で結構よかったやつー

 

なぜか私のGoogleのおすすめに

「漫画完結しました!」

記事が紹介され

 

 

いつも読んでいる「まんがPark」で19巻まで公開されていたので(全20巻)

読み始めたんですが

結構好きな作風でサクサク読み進んでいけました

これは面白い

 

ストーリーとしては

村で薬師(医者の概念がなさそうなので、ほぼほぼ医者の扱い)

として休む間もなく働くコレットが

あまりのブラックさに自暴自棄になり

井戸の先には別の世界につながっているといううわさ話を信じて飛び込んだら

その先は冥府の国だった

 

そこにいたのは、暗い冥界で日の光に弱くなり、皮膚を患ってしまった冥界の王ハデスだった

病を押して冥府の裁判官としての職務を全うしようとするハデスに自分の姿を重ねたコレットは

 

昼は村の薬師、夜は冥界の薬師、という2重生活を始めることになる

 

といった感じ

 

ギリシャ神話をベースにしているので

ハデス以外にもゼウス、ヘルメス、デュオニソス等様々な神々が

天界だったり、或いは地上で人のふりをして生活をしていたりします

 

コレットはハデスとの縁ができたことで

そういった神々とも交流を深めていく

 

そういった神様ネタのパートと

一人の医療関係者としての人生を交互に描いていく

 

冥府と医療関係者

ともに人の死にまじかで触れる場所であり

 

朗らかなタッチのイラストの端々に、独特の生死感が漂っている不思議な空気に強く惹かれます

 

特に、中盤から終盤にかけて、とある事情で村を離れ

神と一緒に旅をするのだけれどもその中で自分の人としての使命を見つけ

終盤、タイトルの意味が明らかになるのはかなり胸熱

結構物騒なタイトルだけど

このエンディングを最初から考えていたのかと思うと

凄い勇気だなと思ったり

コレットっていう名前も終盤の展開を考えてのことだったんだねぇ

 

こう、神様はじめましたもそうだったけど

人気のある少女漫画は長期連載でも捨て回がない

一つひとつのシナリオが積み重なってラストに向かって大きく花開いていく盛り上がりは、読み切るのに時間もかかりましたが達成感もひとしお

 

関係を深めていったハデス様と人としての生の間で悩み、答えを見つけ、終わりを迎える

妹ちゃん物心がついたら読ませたいっすね

 

 

後日談というか続編が始まっているようなので

こちらも追いかけられる範囲で追いかけたいところ

アプリでの公開がないなら単行本待ちかなぁ

といったところだけど

この雑誌年4回しか出んのか・・・

1年4話で単行本1冊でしょうか

遠いなぁ、季刊誌だとそんなに長く続ける予定でもないんだろうなぁ