Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

今だからこそ読みたい医療漫画 とりあえず騙されたと思って3巻まで読んでみて!【フラジャイル-病理医岸京一郎の所見】

 

最近漫画アプリ入れまくっていて、ガンガン漫画読んでいるんですが

あれですね。かげきしょうじょもそうだけど

もっと早くに知りたかったな、っていう名作にいろいろと触れることができてホクホクしています。

まだまだ紹介したい作品沢山あって、全然紹介しきれていないのだけれども

折角なので、今ちょうどKindleで無料セールをやっているこちらの作品を紹介したいと思います。

 

 

作品自体はちょうどマガポケアプリでも連載していて

先週1話読むとポイント獲得の対象に入っていたのでさらっと見たのですが

pocket.shonenmagazine.com

いや、がっつりはまってしまって、ポイント貯めるどころか今までためていたポイントを全部この漫画に吐き出す羽目になってしまいましたw

 

アプリで無料で読めるところも第3巻掲載分までなので

どちらで読んでもいいとは思うのですが、いつまでもアプリで無料とは限らないので(いつまでも無料そうではあるんですけどね)

とりあえず念のためKindleが無料なうちに買ってしまったほうがいいと思いますね。

 

ストーリーは、医者が患者の症状を確定する助言をする”病理医”という職業にフォーカスを当てた医療物で

サスペンス、なのかなぁ

 

まずの第1話が本作がどんなものかをすごくよく表していて

めちゃめちゃ完成度が高い。

有能だが偏屈な主人公

無理難題を押し付けてくる主人公に愚痴を言いながらも軽くこなす相棒の技師

彼らよりはほんの少しだけ読者よりの新人医師

 

そして、そんな彼らと協力したり、喧嘩したり、利用しあったりしながら

より良い医療とは何か

を考えていく、非常に質の高い漫画だと思います。

 

ドラマ化していたんですね。ドラマにあんまり興味がないからシランじゃった

 

 

本作が優れているところはシナリオはもちろんなんですが、作画のクオリティも半端なく高く、しかもそれが最初からなんですよ。

最初から一貫して高いクオリティで連載しているのですごく安心感があります

この人たぶん初連載っぽいんだよな・・・

 

最初は主人公の岸先生が割とリアルタッチというか、まぁあまり私が読むタイプの作画じゃないな、とも思ったんだけど


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新人医師の宮崎さんがめっちゃ可愛いの。


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リアルよりなんだけどすごくかわいくて

作画、高いレベルで安定しているっていう話をしたんだけど

もともとうまい人の進化の方向として、崩したイラストのクオリティが高くなる

っていう説が私の中であるんですよね。


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結構重苦しいストーリーが続くので、彼女をはじめとした女性陣の華やかさが非常に癒しになります。

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中盤から登場する、宮崎さんに感化されて病理医を目指すようになった学生の布施ちゃんも、感情豊かなのに表情に出ないのがギャップ萌えで可愛いし

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無料で読める3巻最後の方に出てくるバコちゃんこと火箱さんも

おなかの中で淀んでいる黒い感情をチャラチャラしたノリで隠すタイプで

まぁ私の好み。超好み。


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この漫画の何が小賢しいかって、このバコちゃんの鎧がね、3巻の終わりではがれ始めるんですよ。


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で、そんなバコちゃんが最後どういう決断をするのかが気になってしまって4巻に手を出しちゃうんですよ。

 

もう良いんですよ。号泣不可避なんですよ。

上のコマみただけで思い出し泣きしちゃうんすよ…

4巻・・・良いんすよ・・・バコちゃんがね・・・

 

いやもう全体的に号泣不可避なんだけどね。

医療漫画だし、命を扱うからね

何か医療もんだからいつもピリピリしているんだけど

全体的に漂っている空気が優しいんですよね・・・

 

今世の中では親ガチャ子ガチャなんてネタが話題になっているけれども

この漫画が最初に触れるのは医者ガチャ

 

先入観が抜けずに誤った診断をしてしまう医者に対して

患者の命を救うため、それを是正する病理医岸の奮闘があります

そういった先入観や、診断するのに情報が不足していないか

またその病理医の質もまたピンキリで、キリに当たると目も当てられないことになる。

 

また、医療過誤、端的に医療ミスとは言い切れない病院の中での葛藤による時間の浪費や、未知の症例に対する現代医療の限界など

 

助けられない命もたくさん描いていく

 

ちなみにこの3巻、バコちゃんが登場するシナリオのテーマは薬事承認

新薬の承認にかかる治験の暗部

 

ドラマのクライマックスもこれが当てられたっぽいですね。

 

こう、コロナ禍の今だからこそ新鮮なストーリーだと思いました。

個人的には、半ワクチン派はワクチンの承認プロセスがあまりにも早かったことをダブらせるかもだけど、

個人的にはあまりにも杜撰な研究で沢山の人を惑わせ、東京医師会長も踊り続けているイベルメクチンの用途外使用を強く印象づけましたね。

 

更に、すでに否定された論文を根拠に無知な人間をけむに巻く悪や、医者の肩が活きは持っているがそれを悪用してトンデモ本を乱造して藁にも縋る思いの患者たちから金を巻き上げてている事実も扱ったりして

これもまたすでに否定、撤回された論文を根拠に情報弱者から金を巻き上げる、イベルメクチンだの、上なんちゃら医師だのを思い出しますわ


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金に目がくらんで患者の命を危険に晒した悪徳医者も数多く晒されましたね

 

 

 

話を戻す

このストーリーで扱われるJS1という治療薬もその効能に異論を出すわけではなく、

治験の中で知らないふりをしていた副作用を、副作用で亡くなった人の命を無駄にしないために明らかにする。そういった清濁併せのんだ展開であり

このJS1自体は後々のストーリーの中で今まで助けられなかった患者を救えるかもしれない希望の象徴として、たびたび登場してきます

事件の正当性に引っ張られて薬の価値を減じたりはしない

 

製薬会社のバコちゃんも岸先生も多くの命を救える新薬への期待は同じで

そこにあるのは何を大事にするか

バコちゃん達は、もちろん営利もあるけれども治験が長引く、最悪薬事承認が降りずに、助けれたはずのたくさんの命を取りこぼしたくない

岸先生たちは、だからといってちゃんと調べれば回避できるリスクを放置し、死ななくていい人を殺すわけにはいけない

別に岸先生もゼロリスクを唱えているわけではなく、基本的には未知のリスクであれば仕方がないという考え方は一貫している

 

ここら辺のバランス感覚も素晴らしい。

そういう感じでJS1に関わらず、過去の話が次の話に数珠つなぎにつながっていく

過去の経験が今に生きている感じもすごく好きです

病理医の仕事も同じだからなんだと思います。

力及ばず、亡くなった患者を解剖し(剖検)

診断は正しかったのか、処置に間違いはなかったのか、他にできることは無かったか・・・

次同じ症状の患者が来た時に、何ができるか、何をしてあげれば良いか

そうやって次につなげていくそうです

 

また、扱う話題は医療にとどまらずそこから発展して

力及ばず救えなかった患者の遺族に忍び寄り訴訟をあおる悪徳弁護士の話もあったり

(これ本当に糞だと思ったよ・・・)

 

医療の進歩によって、新たに生まれた問題の話だったり

(これも「医療が現実を追い越してしまった」とうまいたとえをするんです。出てくる患者さんもめちゃめちゃかっこよくてね。。。)

 

若くして己の寿命を知ってしまった少年の苦しみを描いたり。

 

病理、という病院のすべての症例に関わる職種であることから

小児科から皮膚病、ガンなど多岐にわたるストーリーを展開できるのもテーマ選択の冥利かなと思います。

 

とにかくだらだら書いていったけど、本当に面白い

ほんっとうに面白い。全部面白い。

何だったら全エピソードの感想書きたい!

そこまで頑張れないけど!書いても全く読まれないのはかげきしょうじょで知ってるけど!

 

 

全部面白いけど、特に、子供がいる身としては、第38話「誰がための嘘」が含まれるエピソードは読みながら嗚咽してしまうレベルで感情移入してしまった。

彼の何気ない軽口にそんな深い思いやりがあったのかと、

またそんな彼を諭す岸先生の後悔がまた胸に刺さる

辛いんよ。本当につらい。

許される必要はない、でも許されない罪を背負っているんですよ。

原作者鬼だなぁと思うけど、本当にこの下りは鬼が宿る力作だと思います。

 

強いて言うなら、岸先生患者の前に出せないとか言われておきながら、下手な医師よりもよっぽど上手に患者や遺族の対応できているんだよな。

いや、好きですけど、その時の岸先生のしゃべり方とか表情とか大好きですけど。

 

 

色々言いましたが、百聞は一見に如かず

もっといろいろ語りたいんですけどね。宮崎先生の成長の描き方が素敵とか

作中でたびたび出てくる優しい噓とか、ついていい嘘といけない嘘とか

名言も多いよね、さっきの「医療が現実を追い越した」しかり、

好きなフレーズ集だけでひと記事書ける

色々

まぁとりあえず、読んで

 

それで、続きが気になったらこのリンクから購入すると私が歓びますw

 

 

 

と、これ以上書かないつもりだったんだけど

病院と切っても切れない話題に

終活があると思うんですよね。

それを担当する「緩和ケア」も、症状を問わず関わるという意味で本作のもう一人の主人公なんですよね・・・

ということを呟いて今度こそ終わります

書き終わったらまた読みたくなっちゃった