破瓜、って瓜を割ると八という文字が2つ出てくるから
8+8=16歳の女性とか、8×8=64歳の男性とかを本来は表すそうです
そこから転じて16歳の女性の思春期を表し
同じ破れるものということで、女性の初めての性交による体の変化を指すようになったのかな?
そこまで言及しているサイトは今のところ見つかっていないですが
今回読んだ漫画は、そんな破瓜をまだ経験していない三十路の女性を含む
大人の女性の恋や恋愛の悩みのお話
30を過ぎてまだ性交渉の経験がない主人公
40目前でまだ結婚に前向きになれない先輩社員
最低の初体験のトラウマから、感情を律することを心掛けてきた同僚
今のところ主にこの3人の女性の視点でストーリーが進んでいます
特に時間を割いているのが最初の2人
同僚については、サブエピソード的な感じでコンパクトにまとまっていますが
感情的にならず、合理性を重んじ、同調圧力にも屈しない
そんな自分を是としてきた彼女が
これくらいが今の自分にはちょうどいいと打算で付き合っていた男性の思いがけない行動にハッとさせられ、今の自分が周りにどう見られているかそれに気づいて変わろうと決意する
自分や他人に張っていたレッテルをハッシュタグにして表示しているのもギミックとして面白く、彼女のストーリーだけ完結しているので非常にすっきりします
残りの二人、主人公と先輩女性の話は現在進行形
主人公の女性はこのままでは結婚もできないと自分から行動を始めるんだけど
合コン相手が残念だったり、仲良くなれたと思った男性に恋愛感情がないと告白されたり
そんな中で偶然出会ったオフィス機器のメンテナンス業の男性とちょっといい感じになるのだけれど、彼もまた過去に縛られていて・・・
といった感じで、途中から、彼女よりも相手の男性のほうにフォーカスが当たっている感じ
夢破れた後も人生が続く、というお話ですね。
私も彼や彼女と同様に社会人になって同じ悩みを抱えていたので
気持ちがよくわかって応援したくなります
この二人に関してはそういった感じでにやにやと眺めているだけなんだけど
どちらかというと、女性の先輩の話がいろいろ盛りだくさんですごく面白い
彼女のストーリーが気になって本作を読み続けている原動力になっているのも結構間違いなくて
仕事一辺倒だった彼女が、初めて気を許せる男性と出会って同棲までするんだけど
仕事でイライラしていた時に、のほほんとした彼の言動にさらにイライラしてぶつけてしまい、
翌日彼はすべてをまとめていなくなってしまう
木村イマさんの漫画の逆パターンなんだけど
私も結婚前に結構大きなけんかを何度かして、破局の危機みたいなのもあったので、この時の彼女の絶望感、モノローグがすごく刺さるんですよね
その中で、子供の育児がひと段落ついて職場に復帰した昔の同僚が物語に絡んできて
彼女は仕事を捨て、家庭に逃げた同僚が嫌い
でも同僚も、嫌いだとわかっていてそれでも積極的にかかわろうとする
その真意を膝ツッツキ合わせてお互いの感情を吐露しあうのがすごくよくてね
遅く来た青春かよって感じで、でもいいなぁこういうの
こう、過去の確執が解消されるのってすごく好きで
そうなった後の2人の関係も見ていてすごく気持ちがいいんですよ
そこから先はこの二人がぐいぐい物語を引っ張っていって目が離せない!
多分主人公の恋愛にも終わりが見えているし、
先輩の彼氏をもう一度捕まえに行くたびもクライマックスを迎えているので
4巻か5巻で終了そう
4巻が来月発売みたいで、すごく楽しみです