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だれもかれも自分勝手【#ブラックパンサー・ワカンダフォーエバー】

まさか同日公開された2本の映画が同じテーマを内包しているとは

私自身同じ日に見てしまったので、どうしても比べてしまって

見るにしてもこっちを先に見てからすずめの戸締り見ればよかったなぁ

とか、とか、とか

 

 

タイトルの通り酷評します。

 

まぁぶっちゃけ1自体そこまではまっていなかったんですよ

 

チャドウィック・ボーズマンが演じるティ・チャラ、というキャラ自体は好きだったものの、初登場のシヴィルウォーの時点で完成しきっていたキャラだったので

 

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彼の葛藤がトラブルの中心にあるストーリーラインをうまく呑み込めないというか

 

んで今作、

 

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チャドウィックの死去を経て組み立てられた本作は

うーん。うー-ん。

シュリを演じるレティーシャ・ライトがある事件のせいで私の中での評価が地に落ちたことを別にしても、正直あかんかった

 

belphegor729.hatenablog.com

 

まず最初に言いたいのが画面暗すぎません?

夜、深海のシーンが多すぎて何が起きてるか理解するのに目が疲れる

 

んで、まさにすずめの戸締りの感想で言ったことなんだけど

複雑なストーリーラインにしようとしてまとめ切れていないし

変に政治色をだしてそこが気になってしまう

 

本作で動いているストーリーラインは

ティ・チャラの死

ワカンダと国連の不和

ワカンダとタロカンとの軋轢

なんだけど

びっくりするくらいにティ・チャラの死の扱いが薄かった。

なんだろう、こう全体的に

「ティ・チャラ”が”死んだ」

ではなく

「ティ・チャラ”も”死んだ」

という文脈で語られていることが多い気がして

うーん。ううーん。

なんか違う、と消化不良

ワカンダと国連の不和も

孤立しているところをタロカン帝国の統治者ネイモアに付け込まれるというロジックでは役立っているものの

そこも含めてMCUという大きなストーリーラインの中で動くストーリーなのか

最初の傭兵襲撃事件以降ほとんど語られることがない。

これは後述のネイモアとの関係にも言えることなんだけど

ワカンダを善とするためにそれ以外を必要以上に悪としている気がするんだよね

せっかくチャラが世界と仲良くやっていきましょう

と改革路線を進んでいこうとしたのに

またワカンダは閉じこもろうとしている。

その責をワカンダに負わせないために、国連常任理事国の関与をにおわせているように見える。

 

 

でまぁ、メインのストーリーラインは

もちろんネイモアがメインヴィランなので当たり前なのだけど

ワカンダとタロカンのぶつかり合い

で、これが私に全く刺さらなかった。

伝統になじめない現代っ子シュリが兄の死を消化しきれないところは

死後の世界を信じている世代と信じれない世代の軋轢にも見えてなるほどと感じるところもあったのだけれども

エンドゲームまでの天真爛漫なシュリはもうおらず、常にとげとげしい

チャラの死後女王となった母ラモンダも常に冷静を失っているように見える

 

そして、ここは納得感とか理解、共感できるかという話なのだけど

タロカンのワカンダへの対応が全く共感できなかった

全体的に一方的すぎて厳しすぎる

ここは人の感性に依るところなので、共感できる人はもちろんするだろうし、人間案外こんなもんだよ?っていうのも頭では分かってる。そう感じる人も理解する。

ただ私は無理だった。

そしてここ受け入れられないと全然話に乗れないんよね

 

親族の死を悼んでいる最中に不法入国していちゃもんをつける

様々な社会情勢の中、仕方なく、そしてワカンダの未来のためにヴィヴラニウムの存在を公開したのに

今までワカンダにすらその存在を秘匿していた国が

いきなり表れて、「お前らのせいで存在がばれそうだ。どうしてくれる」って

マジで知らんがなですよ

むしろ存在を秘匿しているせいで、タロカンがやった虐殺がワカンダのせいにされているわけだからマジでどっちもどっち

てか今のところ害するつもりのない存在を虐殺するなや

しかもワカンダは一応タロカンの存在を秘してくれているしね

正直どっちが先に世界に見つかったか、という話でしかないと思うんよね

もし先にタロカンが世界にその存在を知られていたら

その時点で世界からヴィヴラニウムを秘匿することは不可能だし

公開したことによって、今回のタロカンと同じように芋づる式にワカンダも見つかっていたでしょう。

 

正直当たりやにしか見えん。

 

そして、繰り返すけど親族の死を悼んでいるタイミングで「殺すから探して連れてこい」とか空気読めよって話だし

見つかった科学者が未成年だとしても関係ないってスタンスも正直引く

殺さず拉致したからタロカンは優しいってコメントもネット上で散見されたけど、いや、害意も敵意もない学生拉致ってる時点で十分やばいから

王国の唯一の後継者を拉致ってるのもやばいから

不良が良いことをしたから本当はいいやつ理論にしか見えん

んで挙句の果てに、てめぇで攫っておいて、救出作戦の際に部下が一人殺されたからって首都の住民水没させた上に女王を殺しますかね?

さらった時点で反撃は想定しよう?

どんどけ高待遇で迎えてたからってそれ外に向けて情報発信してないんだからそれはワカンダ的にはやっていないと同じだから

やばない?

やばすぎでしょ

女王殺して、俺に従えって

蛮族ですな。征服者ですよ

忌み嫌うコンキスタドールと何が違うのか

迫害された人種がルーツなのは話かかる。わかった

でも、害されることに敏感になりすぎて、やられる前にやれの精神に汚染されすぎでしょ

そんな輩どもに共感なんてかけらもできんわ

 

ついでに「この人死なせたら戦争になる!」って連れ戻されるときに叫んでたのに、いざ戻ったら抱き合って再開喜ぶシュリもお前さっきのやり取りなんやったんねん。

なんかなぁ。繋がりが雑なんよなぁ

 

 

そんな感じでメインのストーリーラインに全く共感ができなかったので

整合性の取れない分が気になっちゃって気になっちゃって

 

オコエがシュリを守り切れなかった原因に

「致命傷を与えたはずの敵が復活した」

というのがあったはずなのに、それについてその後言及もされなければ再現もされない

あれなんだったん?

戦争の原因となった女性の部下普通に死んじゃうし

 

肌が青いのか肌色なのか、海の中だと肌色に見えるというなのか

 

なんかそこもすごく混乱

 

 

 

ラストバトルもストーリーを転がすために作戦がものすごく雑になっている

 

 

超音波発生装置が1個しかないのもダメダメだし

あの女戦士だけ耐えきれたのも理由がないし

あんな簡単に爆弾で破壊されるのもダメでしょ

普通シールド張るでしょ

一番しょっぱいなと思ったのが劣勢になって追い詰められるシーンね。

今までばっさばっさと殺していたのに、あの人数差になるとなぜか積極的に攻撃しなくなるよね。ご都合感が強すぎて盛り上がりに欠ける

 

んで、和解しましたータロカンかえりますー

んで、ワカンダフォーエバーって

その人数でその声量デランやろ

あと、軽々しくワカンダフォーエバーって言うな

 

鳴り物入りで登場したアイアンハートも、ミッドナイトエンジェルも全然活躍しないし

ステージが狭いから戦闘も映えないんよなぁ・・・

2つの新スーツはもっと活躍させてもよかったのでは?

アイアンハートすごく格好良かったよ?

トクにMk1

 

 

個人的にはハート形のハーブをあんな3Dプリンタみたいなので作ってしまうのもなんか情緒がないというか、ちょっと違うんじゃないの?と違和感バリバリで

 

もう本当に全然入ってこなかった。

 

ということでブラパンの感想でした

正直あまり本当にライアン・クーグラーは鬼才なの?

という失望感がすごい

なんかね

最近もうMCU肌に合わなくなってきているんじゃないかな?

とすごく不安

多分最初に失望を覚えたのはLOKIからだと思うんだけど

LOKI以降のドラマシリーズは軒並み刺さらなかったし

映画も割と大絶賛だったシャンチーが全く刺さらなかったのよね

 

belphegor729.hatenablog.com

 

ロキ以降もそれなりにMCUドラマ見てるけどブログにしてないのは感想がないのよ

感情が揺さぶられない。

 

 

それでもスパイダーマンみたいに刺さる映画も出てくるから

頑張れる限りにおいては追っていくつもりではあるけど

ディズニープラスに30日程度で見れるようになるから

そろそろ劇場で見るMCU作品の厳選をしてくかもしれない