ディズニープラスで絶賛配信中の時代劇フィクション「Shogun-将軍-」
面白かったですねぇ
9話まで
9話まで、追い詰めようとする石堂とそれをのらりくらりとかわす吉井虎長の駆け引きが非常に楽しく
劣勢な中、部下の命すら使いながら立場を逆転させていく虎長の冷酷な策略に
うぉぉぉぉぉ
となっていたのも昨日までのこと
さぁここからどうなるんだ!
と10話を見れば・・・
インセプションの渡辺謙みたいにしわくちゃになったコスモジャービスが出てきたと思えば、
藪重の裏切りはあっさりとばれて切腹
切腹する彼に語り掛ける形で、
関ケ原までの展開が全部口頭で説明されて終わり
うーんこの・・・
くそっこんなことなら8話あたりで1本絶賛記事を書いておくべきだった
まぁ原作知らないですし?
好意的に解釈するなら、あくまで権謀術策がメインであって
合戦までを描くつもりはそもそもなかった
という言い方はできるでしょう
全体的に、合戦と呼べるシーンがほとんどありませんでしたからね
とはいえ、このテーマで、締めのシーンが沈没した船を引き上げるっていうのは
ちょっと尻切れトンボが過ぎるのでは?
鞠子殿に思いを寄せていた異人と日本人が最後に心を通じ合わせるというのは非常に良かったと思うのですが、とはいえなぁ・・・
胡散臭いなぁと思いつつ、でも一番人間味があった藪重様も
最後があまりにもあっさり過ぎて
石堂の前で、必死にいないドジョウを捕まえようとしたり、江戸に帰る船で按針に変なテンションで絡んでいたのも、気が狂ったふりをしてなんとか難を逃れようとしていたのかと思ったけど
そんなことはなかった
でも藪重様好きだったなぁ
なんやかんや虎長様のこと好きそうで
それなのに、自分が生き残るためにはそれはそれ、これはこれと
割り切って行動していたのが非常に人間味があってよかった
ただ、そんな自分勝手な行動が、鞠子様を死に追いやったという後悔はあったんですね
虎長様に処刑されることを、10話のだいぶ初期の段階で覚悟していたように思えます
覚悟しているんだなって気が付いてより好きになりましたね
そうか、ならあそこであっさりと介錯されるのは、10話を経た彼らしい最後なのか
感想書いているとそこでストンと理解できることがあるのが良いですね
それに対して石堂はだんだんやることなすこと雑になっていったのが残念
虎長様のライバルには荷が重かった感じがします
その結果の敗北をぜひ見たかった・・・
で、結局、イギリス風の屋敷で、欧米人の子供、おそらく孫に囲まれた老人のブラックソーンは何だったのか
史実の三浦按針もイギリスに戻れず没しましたし、ドラマの中でも日本から出さないと明言しているし
ありえたかもしれない按針の未来なのか
それとも妄想、あるいは彼の別側面、ペルソナなのか
語らぬ美学が作品を貫いているとはいえ、もうちょっとヒントは欲しいかなぁ
そんな、中途半端な終わり方をしたように見えたShogun
1シーズンのみの「リミテッド」作品ではなく複数シーズンまたぐ作品に変更するのではないかという噂があるようですね
良い悪いは別にして、信ぴょう性は増したかな
個人的には、非常にクオリティの高い、素晴らしい作品だったことに間違いはないと思うので
同じフォーマットで、違う作品をやってほしいかなぁ