Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

社長が可哀想すぎてみていて辛くなる【キャプテンアメリカ・シビルウォー】

今週のお題「おうち時間2021」

おうち時間で映画見ています第3弾

 

キャプテンアメリカ3部作

 

今だからこそ面白い【キャプテンアメリカ・ファーストアベンジャー】 - Let Life Loose

 

 

シリーズの方向性を決めた傑作【キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー】 - Let Life Loose


 

 

締めくくりの作品

 

シビル・ウォー

 

 

素晴らしい作品だけど、同時に嫌いな作品でもある

 

公開当時も結構論争になったんだよね。確か

公式も煽っていたし

君は

キャップ派か、

それとも

アイアンマン派

 

私はまごうことなきスターク派で、それゆえに本作でスタークが受ける受難に見ていて心が握りつぶされる思いになるんですよ。

 

勿論本作は、2つの正義がぶつかり合う、どちらが正しいしどちらも間違っている

非常に複雑な作品だとはわかっているんです。

でも、私はあまりにも社長に肩入れしすぎて、キャップに一ミリも同意ができなかった。

 

ちなみに弟はキャップ派でいまだにこの件については歩み寄れていないです💦

ということで、だいぶキャップ派に怒られそうな感想になりますが

どうぞよろしく

 

 

 

 

なんで社長派?

多分社長か、スティーブか

どちらに感情移入するかは

どちらが自分に近しいか、というのがあると思う

 

私から見たスターク

そのうえで、私から見た社長は

一見社交的に見えて、人との距離感を図るのが苦手

自分なりに良かれと思ってしてきたことが裏目に出てしまい

(アイアンマン1でオバディアを信用していたこと・アベンジャーズ2のウルトロン計画)

人間不信ならぬ自分不振に陥っている。

とにかく自分に自信がないんですよね。

なのに社長として、アベンジャーズの主要メンバーとして、軍関係者として常に判断を強いられてる。

 

彼は、自分の判断に自信が持てず、その判断を客観的に批評してくれる第三者を求めてソコヴィア協定にサインする。

 

その行為を逃げ”と糾弾する人もいるだろうけど、私にはそれはできない。そこまでドライにはなれない

 

私も運よく伴侶を得ることができ、それなりに何とか家庭を持つことができましたが

親友と呼べるようなものはおらず、人とのかかわり方がわからず心理カウンセリングも受けました。ちょっと、あまりにも進展がなさ過ぎてやめちゃいましたが

 

 

カウンセリングもそうでしたけど、現状を変えたい、うまく人と付き合いたいと必死になってとった行動が何一つとして実を結んでいないことにもかなり疲弊していて

そういった人間としては、過去の社長から見える彼の本質と

それを踏まえたうえでの本作の社長の立ち振る舞いを見ると本当に他人事には思えなくて、だいぶ偏った視点で見ている自覚は正直あったりします

 

空港での決戦後でのナターシャのやり取りとか

自分は譲歩しているつもりでも全然伝わらなくて

逆に相手のちょっとした棘に敏感に反応して喧嘩を買ってしまうところとか

私も奥さん相手にたまにあるので本当に他人のように思えない

 

私からみたキャプテンアメリカ

では、スティーブはどうか

彼は、いつだって自分で決めてきた

自分の信念で軍に入隊し

自分の信念で捕虜を助け

自分の信念を貫き死を決意した「ファーストアベンジャー」

復活を遂げた後、過去の宿敵「ヒドラ」がS.H.I.E.L.Dを汚染していたことを知り、組織に頼らず真の敵にたどり着いた「ウィンターソルジャー」

彼は自分の決断に迷いがない。

作中でもあまり失態をしているように描かないし、それゆえ後悔する場面も少ない

その毅然とした立ち振る舞いに憧れを抱くこともあるだろうし、カッコいい!と感じることもあるだろうけど、

あまりにも人間として弱い社長と対比させると

あまりにも超人な精神のキャップに私はちょっと引いてしまっている

もっと言うと、「ちょっとそこは後悔なり反省なりしたほうがいいのでは・・・」というシーンがすっと流されてしまっている気がして

さらにキャップに肩入れができなくなってしまったのが本作でした。

 

ソコヴィア協定について

これについては、本当によくできた設定だなと思います

実質的にアベンジャーズを縛る舞台装置で

また、アメコミではよく見られる設定でもあります

who watches the watchmen

ですね。

 

それがキーワードになったのが名作

「ウォッチメン」

 

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 ですし、ガンダムでも

劇場版ガンダムウイング「Endless waltz」がこれを主題に扱っています

 

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 ウォッチメンは主題というよりは導入でしたが

ガンダムウイングはガンダム同士の「相互監視」が結論でした。

 

相互監視が正しいのか、というと正直それも理想論よな

と思うので、

たった一つの答えを出すことはできず

 

本作のように意見が分かれ、対立するものだと思っています。

 

そのうえで本作が面白いのは、

社長業が本業で決断することが仕事で、またプライベートでも自由を愛するプレイボーイ・アイアンマンが賛成に回り

軍の一兵士としてヒーローの道を歩み始め規律を重視していたはずの堅物、キャプテンアメリカが反対に回る。

 

でも、社長は前述のとおり自分の判断に自信を失い第三者の客観的な判断があるべきだと主張し(この場合のウォッチメンは自分たちアベンジャーズ)

キャップはウィンターソルジャーで自ら招き入れたヒドラの残党により汚染され、腐敗したS.H.I.E.L.Dをいやというほど見せつけられたため、判断する組織の信頼度に疑問を持つべきと訴える(この場合はソコヴィア協定に基づく意思決定機関がウォッチメン)

 

実際ロス将軍のような無能が合議を伴わずに協定を振り回していたので、一見キャップのほうが正しいようにみえるけど、

しかしそもそもの成り立ちとして、間接的にはワンダの洗脳が、もっとたどればヒドラのせいではあるものの社長の焦燥がウルトロン事件を引き起こしてその結果一つの国を滅ぼし

どちらを選んでも犠牲が出るトロッコ問題ではあるものの、同様に彼らが下した判断によって、ソコヴィアで多くの死傷者が出た事実が先にあるので

やはりどちらが正しいとは言えない。

 

自然発生的に生まれた組織だから社長の言う通り、まさに対外的に公表できる「意思決定プロセス」がない。

 

また社長派の私から言わせてもらうと、このアベンジャーズによる被害に対して

アベンジャーズ自身はなんら対策をとっているように思えない。

特にキャップは開き直りすぎだと思う

批判に委縮したら助けられる命も助けられなくなる。

まぁそれは正しいと思う。でも、社長がMITであった女性のような

被害者やその遺族に対するケアは必要。これは間違いない。意思決定プロセスがないままでは彼女たちを納得させることはできない。納得させないとケアのプロセスには進めないと思うんだよね。

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そこについて思いを馳せないのはあまりにも目的に対して視野が狭い。

 

社長は正しいかどうかは別として、対策は取っている。

批判の目が強くなっているワンダを外部から隔離し、批判が風化するのを待っているし

学生に対する基金の設立も、今までのスタークインダストリーズが陰で行っていた悪行に対する(オバディアが主導していたとは言え)罪滅ぼしの面も大きいはず

暴走したハルクと乱闘したときもどこで戦えば被害が少なくなるか計算したりとかね。

 

一兵卒であり、アベンジャーズの実質的リーダーではあるものの事後処理について対応している風のないキャップと

軍とつながりがあり、またテロ組織に武器を提供していた会社の社長として、

そしてアベンジャーズの資金提供者として、常に表に立っていろんな批判も受けてきた社長とではやはり視野に違いがありすぎると思う


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はい、ダウト

サインか引退かといわれて引退を選ぶはずがない。ここでジモの暗躍がなく、無事バッキーが収監されたとして、彼の性格で未来永劫引退し続けられるはずがない。

行きたくないところにはいかずに済むかもしれないけれど、行きたいところに行けなくなる。

 

 

本作の戦犯

まぁぶっちゃけ本作の一番の戦犯はサンダーボルト・ロス将軍よね

ロス将軍が無能すぎて本当に嫌い

ちろっとしかみていないインクレディブルハルクでも本当に屑だなぁと思っていたけど

屑なまま、更生する機会もなく、軍の高い位置にい続けているなぁという残念なお気持ち

 

個人的な好き嫌いで現場をかき回して、必要な情報の取捨選択もせず、ミスをすれば実行者にあたる。

 

誤った情報に踊らされていたのはスタークもロスも同じなのにね。

てか、精神科医がすり替わっていたのトップにも責任があるでしょ

何聞こえないふりしてんだよ

 

 

絶対に上司にしたくないですね・・・

こいつがかかわっていなかったらこうはなってなかっただろうなってシーンは1つや2つではなかったはず。

1のトミーリージョーンズ扮するフィリップ大佐の足元にも及ばない

多分このまま失脚することもなくフェードアウトするんだろうなぁと思うと腹立ってきた

 

ついでにホークアイも本作でかなり嫌いになりました。

 

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フューチャリストとスタークを茶化すけど、責任ある立場の人間は常に最悪の未来を回避するために未来を予測するんだよ。ただの一兵卒ごときにはわからんだろうけど

未来を予測しない指導者についていったら悲惨だぜ。

 

キャップから声がかかったから、というだけでほいほいついていって牢屋入りしたくせに社長を煽ってくるの本当にいけ好かない

自分で考えて行動しないくせに、結果間違えていたとしても必死に考えて行動している社長を、非難どころではなく侮辱するその姿に

私の中のホークアイの評価は急降下

 

最善の策を押し付けているのはキャップも同じだよ。

二人のリーダーは最善の策をそれぞれ模索しているんだよ

キャップだって十分言葉足らずなんだよな。

キャップを信奉する人たちにはそれでいいのかもしれないけれど

軍との窓口になっている社長はあいまいな理由では協力ができないんだよ。

マシてや相手はロスだよ。証拠があっても無視するような男にはなおさらそれでは納得させられないよ

 

ここのホークアイは本当に胸糞悪い

間に挟まれた人の苦悩を理解しようとしない。

まぁ、彼が悪いというよりは、本作は社長苛めが酷すぎて

その一環でしかないんですけどね・・・

これがキャプテンアメリカ3じゃなくてアイアンマン4だったらまた違ったんだろうか

繰り返しになるけど、アベンジャーズの崩壊を防ぐために必死になって努力している人に向ける言葉ではない。

 

ソコヴィア協定にサインせずに、引退したんだから

引退した元ヒーローが破壊活動を行えば、それはとらえられる。

当たり前すぎる

 

思ったよりもジモひところしてたわ

ファルコン&ウィンターソルジャーでおちゃめな一面がフィーチャーされて結構好きになったバロン・ジモでしたが

 

ヒドラの将校を拷問死させたのはまぁいいとして、

ティ・チャカ王以外にも精神科医とかも殺してましたね

 

ジモがあまりにも知能犯過ぎてファルコン&ウィンターソルジャーでの立ち回りに

え?

こんなに強かったの?ってなったけど普通に本作でも強かった

 

そういえば目標達成後自殺を図ろうとしていたな。

彼の目的は、動機は不明ながらも血清超人の抹殺で

バキツバでは殲滅したはずの超人が量産されていたからムショから出てきただけで

また目的達成したのでやっぱりもう出てこないのかなぁ・・・

 

 

ていうか社長可哀想すぎません???

 

本作の社長はとにかくアベンジャーズをつなぎとめるために苦心していたと思うんだよね

ソコヴィアでの失態の汚名を返上するためにどうすべきかを考えれば

今の世論で言えばとりあえず協定にサインをするしかないわけで

批判されても信念を突き通すべきというのはその後のことを考えない暴論なんですよ

社長も譲歩が引き出せる今のうちにサインをしておくべきだという発言もしていました。

今ならまだ譲歩が引き出せる。世論がさらに悪化すれば、その譲歩すら引き出せなくなる

 

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それは歴史も証明している

 

立ちふさがるなら押し通すまでと武力行使をいとわないキャップ陣営に対して

スタークは常に説得する姿勢を崩さなかった

 

誤りがあれば素直に認め、謝罪もした

 そしてことごとく振られ続けた

 

そこまでして譲歩してきたのに、

最後にあんな映像見させられて、

それを知っていたことをキャップが暗に認めたら、

まぁ堪忍袋の緒も切れるでしょう

良く持ったほうだと思うよ

 

ティチャラは復讐の連鎖は断ち切ったっていうけど、

登場時はバッキーを殺す気満々だったからね

最後のチャラはあれひとしきり暴れた後の賢者モードだから 

しかも無実の人間を殺そうとしたという事実に冷や水をビせられた状態の

 

社長はまさにブラックパンサー登場時のティチャラと同じ心境なんだよ。

しかも100%冤罪じゃないんだよ・・・

 

んで、バッキーも何本気の反撃してんだよ

キャップはお前に殺されそうになった時反撃しなかったぞ

社長には殺意がこもっていた?

お前だってウィンターソルジャーモードだったんだからキャップを殺す気だっただろ

 

誠意ってそういうことだぞ

 

正直スティーブが正しかったのは結果論でしかないと思うんだわ。

誰も指摘しないけど、バッキーをかばって逃げ出したことも結果論だけど間違いだったと思うんだよね。

結果論だけど大人しく捕まっていれば、精神科医が全然違う外見だなんてすぐにわかる話なわけで、むしろ死体が見つかるまでわからないことのほうが問題というか

変装もしていないジモをあそこに入れた?

ここはちょっと設定が雑過ぎるなぁ

あれ、死体が発見されなかったら真相は闇の中だったんですかね

ジモも死体と変装マスクわざとハウスキーパーに見つけさせたでしょ

それは、予定通りバッキーが逃げたので、そのバッキーが正しかったと謝罪し、協力しにヒドラの秘密基地に行かせるためでしょ

社長の誠意すら利用されているの本当に悲しい。

なんでジモは社長が素直だってことまで知っているねん

 

今回の社長は本当に可哀想なんだ

最初から最後までずっと、ずぅっとアベンジャーズのことを思って行動してきた。

どうすれば分裂せずに済むか

どうすれば丸く収まるか

それを常に考えてきた

 

翻ってスティーブはどうだったか

彼は今回バッキーのことしか考えていない。

バッキーが冤罪であると確信するのはいい

信じたい気持ちもわかる。

だがそれを周りに納得させる努力をしていただろうか

 

していない、断言できる。

全くしていない

 

バッキーが両親を殺したと知り激昂する社長に

「過去は変わらない」

というスティーブはあまりにも無神経だと思う

 

なんか、改めて見直したらだいぶキャップのことが嫌いになってきた。

親友バッキーを思うのはいいんだけど、

もう一人の友人、ハワードスタークのことがおざなりになっていないだろうか・・・

彼が盾を捨てたときも、盾を持つ資格がないことを受け入れたのではなく、盾に思い入れがないから捨てたって感じがね、するんよね。

ファルコン&ウィンターソルジャーでは

盾にこだわるウォーカーと

盾に縛られないスティーブの対比として語られるけど

改めて見直すと、一緒に第2次大戦を戦ったハワードにもう少し思いを馳せてくれないだろうかと、1から連続で見続けると悲しい気持ちになる。

 

 

 

 

 

最後に

 

改めて文字に起こして振り返ってみて

ソコヴィア協定について正しいのはきっとキャップなんだろうなとは思う

思った。

S.H.I.E.L.Dのガイ・ピアースや、本作のサンダーボルト・ロスのような権力者がいる限り

その力は自身の責任に於いて行使すべき

 

ただ

責任とは、その力を行使した後にもついてくるもので

被害者に対するアフターケアやフォローについてもっと考えてもよかったんじゃないかなとは思いますね。私がキャップ陣営に同意できなかったのはそこに引っかかっている点が大きかった

正義のために振り返ってはいけない

大義のために犠牲が出るのは仕方がない。

それは驕りじゃないか。

 

力が行使されたことによって生まれた被害者たちがおざなりになった結果フラッグスマッシャーズを生み出したGRC(世界再定住評議会)と同じ考え方、というと意地が悪すぎでしょうか。

そう考えると、

意図したものではないにせよ

GRCがフラッグスマッシャーズを生み出したことと

アベンジャーズにジモが敵対したことは

同じ構造に思えてくる。

そうするとサムの最後の発言もちょっと言う資格あるのかなぁとか思えてくるな…

なおのこと意図した構図ではないだろうね

 

 

スタークがMITで出会った女性が

スタークではなくキャップだったら

キャップは彼女にどのような言葉を返したのだろうか

社長の必死の訴えがキャップに全く響かなかったの本当につらい


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ワンダだったら、ホークアイだったら、サムだったら

果たして盲目にキャップについていっただろうか・・・

 

繰り返しになるけど、キャップには被害が起きたときにどうするのか

という考えが全くない。少なくとも作中では全く言及がない

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勿論、それを意思決定機関に丸投げする社長もいいとは言わない。でも考えてはいる。

社長は諦めたのかもしれないが、スティーブは考慮することすらしていない。

それは被害者に対して諦めよりもひどい行為だと思う。

本題からそれるとはいえ、不完全でもいいから方向性を示してほしかった

 

 

ちょっと社長への愛が強すぎて長文になりすぎてしまった。

そんな社長だからこそ、無垢に慕ってくれるピーターパーカーはうっとうしくもかわいかったんだろうなぁと思うし

伴侶を持ち、子宝にまで恵まれてよかったねって本当に思ったですよ。

アベンジャーズにこだわっていたけど、彼の幸せってそこにはなかったんだろうな。

そう考えると、キャップも同じく家族に帰っていったので、なんやかんや似た者同士なんだなぁ