1巻の時も思ったけど、1冊できれいに話をまとめてくるなぁと思うんですよね。
2巻はアニメでの7話に相当して
1巻で安道先生にその演技を否定されたさらさが
傷心なまま愛ちゃんと一緒に帰省
そのなかで、さらさの中にあるトラウマをゆっくり一冊かけてつまびらかにしていきます
2巻も情報量が非常に多くて、この内容をうまく取捨選択して
うまく20分のアニメにまとめたなぁとすごく関心します
アニメ化するに当たってスポイルされたのは
主に暁也くんのさらさに対する劣等感
そしてそこから来る暗い感情
アニメではほのめかされるだけでしたが
彼の家庭の事情、背負わされる期待、重圧
天賦の才を見せつけられる残酷さ
幼心が抱いた劣等感が全てを壊してしまった後悔
さらさと同様に暁也もまたその出来事がトラウマとして残り
歌舞伎という魔物の呪縛に囚われている
さらさが禿役で出演した歌舞伎のシーンもかなり長めになっていて
暁也視点で彼の心情が吐露されて
その後の事件に至るまで
そして事件が起きたあと彼が何を思ったか。どう行動したかが描かれるので
アニメよりも暁也くんの人となりがよくわかります
アニメの暁也くん煌三郎さん以上にどんな人かわかんないんですよね。
漫画の暁也くんはとてもどろくさくて好きです。
十数年ぶりに見た歌舞伎でながしたさらさの涙の意味が漫画だとより意味合いが深くなりますね。