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映画、漫画、革のブログです

2023年の特級呪物【#聖闘士星矢TheBegining】

本当はデッドデッドデーモンズデデデデストラクション(であってる?)

を見に行きたかったんだけど

 

奥さん部署の異動が決まって引き継ぎ資料つくりに休日出勤しに行ったので、

子供の面倒を見るために自宅待機

 

なんか面白い映画ないかなーとアマプラあさっていたら

あの、2023年の話題作があったので、見てみました!

わくわくがとまらねぇ!

 

そう、

聖闘士星矢 The Begining

いろんな人の期待を一身に背負い

壮大な爆死を遂げ

その年の東映の業績にも多大な影響を与えた伝説的作品

 

実際見てみて思いましたがゆるぎない糞ですね

よくこんなんに大金つぎ込んだなと思わずにはいられない

 

ということで軽く見ていきます

 

 

 

あらすじ

ストリートファイトで生計を立てていた星矢が

アテナの生まれ変わりである少女シエナを守る青銅聖闘士の資格者として、グラード財団のアルマン・キドという人物にスカウトされる

 

シエナの力の暴走に巻き込まれ、シエナ=アテナを人類の敵と認識したキドの妻、ヴァンダー・グラードは女神アテナを排除するためのサイボーグ戦士「ブラック聖闘士」

を率いて、シエナ殺害を狙っていた

 

星矢はシエナをグラードの魔の手から守るため、白銀聖闘士のマリンのもとに修行に向かうのだった

 

とかそんな感じ

 

初手からCGのクオリティがやばい

最初、カプリコーンの黄金闘士から逃げるサジタリウスの黄金闘士のバトルシーンで始まり、

「お、悪くないのでは?」

と一瞬思うんだけど、(見返すとこれも結構ゲームライクなCGですけどね・・・)

次の瞬間赤子のアテナが映ると

このクオリティはやばいどころの話ではない・・・

と戦慄を覚えましたね

完全に不気味の谷に落ちていっていて怖すぎる

 

そういった意味では、聖闘衣を実物にしたのは良い判断だとは思う

それなりに質感は出ていた、かなぁ・・・

 

キャストも正直いまいち

なんでしょうね。社運をかけたプロジェクトなんだと思ったんですけど

キャストぱっとしなかったなぁ・・・

新田真剣佑さんはまぁ良いとして

ヒロインを演じたマディソン・アイズマン

なんかかわいくないんですよね。。。

眉毛太いからかな

知らん子だなぁと思ってたらジュマンジ出てたみたいなんですけど

 

belphegor729.hatenablog.com

ジュマンジではかわいかったので、メイクが悪いんだと思ふ・・・

まぁでもジュマンジ以外パットしていないので、そんなに売れているわけではないかと。少なくともガーディアンズでもブレイクしたカレン・ギランにはだいぶ劣る

 

ボス役のファムケ・ヤンセンも出世作のX-MEN以降そこまで目立った活躍はしていないと思うんですよね・・・

本当に、全体的に、今話題の、っていうキャストが全然おらんかったなって印象だし

あとヒロインのシエナとマリンがめちゃめちゃ棒だったんよね

急に変な方をし始めるマリンさん。とてもシュールだった

アマプラ字幕と吹き替え瞬時に切り替えられたので

最初吹き替え見ていたのを真剣佑さん自身の吹き替えが悪くはないはずなのに、ベテラン声優に囲まれてかなりきつかったので、字幕に切り替えたら

真剣佑さんは逆に良くなったのにシエナとマリンが全然感情が乗っていない

セリフの読みだけで相当シュールでその点もかなりしんどかったです

 

ストーリーもぐずぐず

まぁ一番悪いのはここよ

全てが雑、シナリオで失敗しているハリウッド映画って大体同じシーンがあるんだけど

なんか意味深なことを言おうとして、すぐこそあど言葉を使い始めるんですよね

「そうさせたのはあなたでしょう」

とか

正直、「あー、具体的な動機考えつかんかったんやな・・・」

としか思わなくなって醒めるんですよ

動機がないから行動に一貫性がない

その一番の犠牲者が上記のセリフを吐いたグラード

娘に殺されかけただけで、というのもあれだけど、

個人どころか人類そのものを滅ぼすと誇大妄想に取りつかれるし

それでキドを殺してまで捕まえたシエナを結局土壇場で助けてしまう

その助けてしまう流れも全く伏線がないからチョー唐突で急に優柔不断になったようにしか見えん

そして

最近マダムウェブとかでもあったけど、自分が用意した設定すぐ忘れるんですよ

シエナから発作的にあふれるアテナの力をグラードに感知されないために屋敷に閉じこもっているのにすげーどうでもいいことで家出して

で、家出したらグラードに感知されると思うじゃない?

グラードは普通に謎の、特に含みも何もない捕虜に拷問しかけてあっさりと隠れ家を発見、襲撃するっていう

結果として、シエナ不在のタイミングでの襲撃でしたーはいいんだけど

じゃぁその設定いらなくない?

いらない設定を盛り込んで大事なことまで手が回らないも駄作映画あるあるですね

結構実写化映画の悪いとこが詰まっている気がしましたよ

 

禿げは良かった

禿げだけではないけど、まぁ光るシーンはなくはないんですよね

だから好き!という人の気持ちもわからんではない

純粋なアクションシーンは決して悪くなかったんじゃないかなと思う

特に禿げ

 

マーク・ダカスコスさん

ジョンウィック3で変な日本語話してた人ですね

 

belphegor729.hatenablog.com

 

銃とゴム製っぽいグニョングニョンの警棒でガン×カタみたいなアクション極めていてやばかったです

ゴム警棒でブラック聖闘衣を粉々に破壊するダカスコスさん

多分映画館で見ていたら、「まぁ、これが見れたから良しとするか」と自分を納得させる材料にされていたと思います

 

そもそもこの作品を今リメイクすること自体が無謀

聖闘衣のデザインを大幅に変えるよう助言したのは車田正美自身らしいですね

正直余計なことしやがってという印象しかない

 

いろんな人に怒られそうだけど、そもそも車田正美氏今の時代に受ける作風の人ではないと思うんだよね。それが聖闘衣のアドバイスのくだりで私は確信となってしまった

聖闘士星矢自体、特に序盤は城戸沙織悪役令嬢みたいな性格してるし、普通に児童虐待で脚本そのまま映画化するのがむつかしい

制作人は、そのまま映画化するのがむつかしいからこそアメリカナイズするのにちょうどいいとかもしかしたら思ったのかもだけど

でも、ファンはそのままかそれに近いストーリーを求めている

約束された敗北、という印象しかない

結局改変も準拠も中途半端すぎるし、原作も割と勢いで進めていったところをやっぱり変にスタイリッシュにしようとして轟沈した印象だなぁ・・・

いっそ銀魂くらいネタとして振り切ったほうがよかったと思うんだよねぇ・・・

まぁそれで海外制作は無理だとおもうけど

 

 

最後に

あれ、公開したの去年の今頃でしたっけね

見るかどうか悩んでいて、あまりの低評価に結局見ずに終わったのですが

これ映画館で2時間拘束されるのはつらすぎる

そもそも、あんまり聖闘士星矢のがばがば具合原作からして私そこまで好きではなかったわ

と思ったので、マリンが小宇宙について修行の中で解説するくだりもあんまり好きではなかったけど映画の問題ではないな・・・と思ってスルーしたり

聖闘衣改変問題といい、割と原作からして足引っ張っているのよねぇ・・・

そもそも実写化に不向きだった(2回目)

不向きなのはわかってただろ東映

なんでちゃんとディレクションしなかったんだよ

成功確率どう考えても低いのに胡坐かいて雑に作って大敗ってそこらへんもマダムウェブそっくりだな・・・

プラモ作りながら見ていましたが、それくらいのながらで見るのが一番丁度いい

そんな作品でした

2は作られないだろうな

まぁ作らないほうがいいと思う

勝ち筋が全く見えない