Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

素晴らしい作品。でもジレンマを感じる【ジャスティスリーグ/スナイダーカット】

アメコミ映画大好き人間が、きっと全員待っていた話題作
「ジャスティスリーグ/スナイダーカット」
いよいよ日本でもデジタル配信が開始されました!

 

 

4時間かぁなげぇなぁ。耐えられるかなぁとちょっと不安もあり及び腰ではあったのですが
水曜日にはディズニープラスでLokiが始まりますし
週末は仕事が確定していたり、そもそもそれこそ待ちに待った待たされすぎた「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」が始まるので
「見るタイミング今しかないんじゃね?」
とちょっと焦りだしまして、子供の面倒を見つつ、4時間、リビングのテレビを独占させていただきました。
いや、たまらんね。たまらんけど、思うこともたくさんある。そんな映画でした。

 

 

 

前置き

 

DCエクステンデッド・ユニバース
略してDCEU

 

MCUとの対義となる
DCが送り出す映画の総評だ

 

DCEUはザック・スナイダー監督の「マンオブスティール」で産声を上げ

 

 

しかし、続く「バットマンVSスーパーマン(BVS)」の評価が芳しくなく

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本作「ジャスティスリーグ」で大幅な軌道修正を図るもののそれが裏目に出
崩壊の憂き目にあった

 

DCの映画シリーズとしては、
ワンダ―ウーマンやアクアマン、そしてシャザムが高評価であったため

 

MCUのように複数の作品が強く関連し、絡み合っていく
いわゆる「ユニバース方式」はあきらめ
個々のフランチャイズのクオリティをブラッシュアップする方向でリプランニングされているといわれています。

 

で、DCEUの方向性を悪い意味で決定づけてしまった「ジャスティスリーグ」

原因は、BVS不評の原因を暗すぎる作風だと判断した制作会社のワーナーブラザーズが
大方完成していたジャスティスリーグを軌道修正し“より明るい作風にするため「アベンジャーズ」の監督を務めたジョス・ウェドンを招聘

 

より明るい作風にすること、映画の長さを2時間以内にすること
の2点を指示した

 

ジョスウェドンの当初の役割はわからないが、製作途中に身内の不幸があったためにザック・スナイダー監督は現場を離れ、ジョス・ウェドンが監督を引き継ぐことになった(らしい)ものの、出来上がった作品はザックの暗い世界観と、ジョスの軽快なジョークがいまいちかみ合わないなんともちぐはぐな映画となってしまっていました。
悪いとは言わないんだけどねー
そんな感じ。

 

で、ザックって作家性を評価されて固定客もたくさんいる監督の一人だと思うんですね。
私も「ウォッチメン」で完全にハートを射抜かれ

 

 


エンジェルズウォーズも見に来ました。

 

そんなザックの作風が完全に否定された本作を見て、憤慨するファンがたくさんいたのも仕方がないことだと思いますし、結果的に低評価であったため、本作についたファンというのもほとんどいない。

そんな中ですでに大方完成していたオリジナルカットの公開を求める声が上がり
それに答える形で本作が日の目を見ることになりました。
前置きの時点ですでに1000文字超えてしまいましたが
これが本当に見たかったジャスティスリーグだ
という感動は強くありましたし
出来ればこれを劇場で見たかった、という悲しみもあります。

 

また、このストーリーであれば、この作品であれば
大きく広がっていくDCEUを今見ることができたのかもしれない。
ベン・アフレックのバットマンを見るのはこれで最後だろうし、
バッツとワンダ―ウーマンのロマンスが広がることもなく、
また、サイボーグ役のレイ・フィッシャーとジョス・ウェドン、ワーナーとの関係がこじれたことからサイボーグのストーリーが展開されるかは完全に不透明です。

 

しかし、こういう言い方はよくないですが、最後までザックスナイダー監督がタッチしていたとしたら、中途半端に妥協された完成版が公開され、やはり評価されず、しかし最後までザックが監督を務めているがためにスナイダーズカットの公開はなかったかも知れない。

 

実際、ユニバース形式に本当にとどめを刺したのはスーサイド・スクワッドだと思うけど、あれもワーナーのちゃやちゃで灰燼と帰したんだよね。

でも最後まで同じ監督が作ったから、オリジナルカット公開の予定はない。

 

いろいろな想像、感情がないまぜになってこみ上げてきました。

 

ニューカマーの描写が多くてとてもいい感じ!

あらすじとかはいいかな?
既にだいぶ長くなっちゃったし

で、本作ですが、もともとテレビシリーズとしての公開も選択肢にあったからか6つの章とエピローグで構成されています。

4時間と長いですが6本の作品と考えれば4話分、ワンダビジョンやバッキー&翼よりも短いですね(混乱)

 

これだけ長いと、最初に言った通り、おそらくですが本来なら編集でカットされたであろうシーンも全部乗っけているのではないかと思います。
豪華だなぁ。
そのおかげで、とにかく説明不足、特に今回初登場で、またいまだに単独作品のない


・サイボーグ

 
 
 
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・フラッシュ

 

 
 
 
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について、これでもかというくらい描写が増えていました。

サイボーグは、次回作が白紙になり今後の活躍に暗雲が立ち込めていることもあるのかもですが
そのオリジン、ヒーローとして個を確立するに至るまでを非常に丁寧に描いていました。
あえてMCUと比較をしますが
キーアイテムであるマザーボックスのパワーをヒーローのエネルギーソースとしているという点で、
スカーレットウィッチやキャプテンマーベルに対応するキャラクタであり、マザーボックスを制御できる存在としてかなり立ち位置が強調されていました。
正直ノーマルカットあまり覚えていないのですが、間違いなく活躍は増えていましたね。
また、ビクターストーンとしてのバックグラウンドがより詳細に描かれ
「主役はサイボーグ」
と言っても過言ではない扱いでした。

また、彼の存在が、マザーボックスでスーパーマンを復活させられる証拠であると明言し、かつマザーボックスが兵器ではなく万能の利器であり、使うもの次第で善にも悪にもなる、という古典的ではあるもの、だからこそキーアイテムとしてより付加価値の高いものとしている。
そこまでしっかりと描いてくれたのはとてもよかったですね。


フラッシュもよかった。
若く、才能にあふれ、明るい性格で場を和ませる彼は正にMCUでいうスパイダーマンと同じような立ち位置で
軽いノリで参加したチームで死を感じ、それを乗り越えてヒーローとして一皮むける演出は鳥肌ものでした。

 

まず登場シーンが最高でしたね。
スピードフォースが発動することにより止まる時間
そのスピードに耐えられずはじけるスニーカー
触れた指先によって水あめのように揺らぎ、たわみ、そして砕け散るガラス

 

 

もうこのシーンだけで心をわしづかみされてしまいました。

素敵すぎる。


正直いまいちだなーと思っていた、フラッシュと互角なスピードのスーパーマン
という演出
スーパーマン復活のシーンは仕方がないとはいえ
ラストバトルでも同様のシーンがあるの
「スーパーマンだけでよくね?」
感を増幅させる要因だったので、(見落としていなければ)
あのシーンが削除されていたのは良かった
というか使われなかったということは、ジョスが追加撮影したシーンなんでしょうね。フラッシュを出しに笑いを採ろうとした。
そのシーンが無くなり、その代りにヒーローとして“次のフェイズに進化”するシーンが差し込まれたのは
これが本当に見たかったヒーロー映画なんだ!
というのを強く感じさせました

フラッシュはまだ次回作が決まっていますし、演じるのもファンタスティックビーストで一躍時の人になったエズラミラーですし(本作とどっちのおかげでスターダムに上っていったのかは、むしろ本作で評価が上がったためにファンタビ2でメインどころに躍り出たのではとちょっと勘ぐっていますが)次回作はDCEUの方向性を占う大作となる予定ですが
サイボーグ役のレイ・フィッシャーはなぁ・・・日本語版のウィキペディアページすらないからなぁ・・・
このままDCEUからフェードアウトorリキャスティングはありうるのかなという気がしています。
ジョスから受けた仕打ちがどこまで本当なのかはわからないですが、
本作を見るとこれだけのシーンがカットされたらなにもされていなくてもキレるわ
とは正直思う。

サイボーグ良かったんだけどね。役者としてのレイ・フィッシャーは正直未知数すぎるけど
正直ワーナーなんて巨人を相手にこんな新人がなんでこんなに強気で切れているんだろう?と本件の闇の深さが気になってしまう。しっかりとした後ろ盾があって戦っているのであればいいのだけど

まぁそれはどれだけ考えても仕方がないが

今回の騒動で閉じられてしまった未来が魅力的過ぎてとても悲しい気持ちになります。

 

敵側の描写もかなり増えましたね。とてもグッドです

 

2時間では彼まで言及できない判断されたのでしょう。
MCUで言う所のサノス的ポジションであるダークサイドはジョス版では完全にカットされていました。

 
 
 
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もしかしたらアベンジャーズでヴィランをロキ以外用意しなくても持たせられたという成功体験から来ているのかもしれないけれど、
それでもラストシーンでは顔見世をしていて世界観の広がりをアピールしていましたし
何よりも、ロキの、そして彼を演じるトム・ヒドルストンのキャラクターの魅力があってこそだったわけです。

それが、なんかよくわからん、ウィキペディアにもそこまで詳しいことが書いていない(ジョス版公開当時)ステッペンウルフなるヴィランがただマザーボックスを求めて暴れるだけでは、魅力もくそもない。

その点、今回のステッペンウルフは人からかけ離れた姿にリデザインされたものの

 


むしろキャラクターとして非常に悲哀のある仕上がりになっていて、より人間味にあふれた、血の通ったキャラになっていました。

なにしたんでしょうね。ステッペンウルフ
あそこまで邪険に扱われて、そしてそれを受け入れざるを得ないって

ここで一つ、よくわからなかったステッペンウルフというキャラクターに引き付けられる
興味を持たせることに成功している。

ただの舞台装置としての敵ではなく、血の通った登場人物になる。
単純ですけどいい演出だと思うんですよね。そういうのってとても大事だと思います。

なんだろう、この、悪くはなかったとか最初に言いつつ、見ていくうちに当時の不満がよみがえっていく感じ。

ただなぁ、とはいえなぁ、という煮え切らない感情がどうしても出てしまうのですが
それは次の項目でまとめようと思います。

 

じゃあジョスが悪かったのかと言われたらそうではないと言いたい

 

最初に結論から言うと、戦犯はワーナーの幹部だと思う。
言っちゃあれだけどさ、ザックにポップな世界観求めんなよ。
そりゃ無理が出ますよ。
それでザックだけだと不安だってジョス呼ぶのは完全にアウト
そりゃぐちゃぐちゃになると思うよ。

まず、大前提として、BVSが失敗したのって、暗かったからではなかったと思うんです。


私もBVSは駄目だった。つまらなかった


と思っていますが、それは暗かったからではない、純粋に脚本がダメだったから
いや、私もよく覚えていないのであまり確かなことは言えないんだけど、BD買わない、見返しもしない。その程度には残念だったなって思うんです。

バッツがスーパーマンに敵対する理由があまりにも無理くり過ぎたんだったかな?
レックス・ルーサーも演じるジェシーアイゼンバーグに引っ張られすぎて、うーんソーシャルネットワーク、って感じ。
もちろんザックスナイダー監督の作風が好きだから、ということもありますが、単純に暗かったから受けなかったわけではないと思うんです。

実際ダークナイトは暗くても長くても受け入れられたわけで、そしてその2匹目のどじょうを狙ってザックスナイダー監督を招聘したんでしょう。

そこはジャスティスリーグまでは我慢して任せなさいよと
結果論になりますけど、付け焼刃のテコ入れは逆効果にしかならないんですよね。
ぶっちゃけかなり部の悪い賭けだと思います。
成功したのはズートピアくらいじゃなかろうか

 

 

もっと言えば、ウィキペディアの情報なので信ぴょう性に関して少し疑問を持ってもいいのかもですが、
ワーナーから
「2時間で納めろ」
という指令が出ていたというのも驚き

 

ワーナー・ブラザースCEOのケビン・ツジハラは、『ジャスティス・リーグ』の長さを2時間を超えないように義務づけた。

ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット - Wikipedia

 

正直馬鹿なのかな?
と思いますよね。

スナイダーカットを見てからは特に
繰り返しになるけど本作で初登場のキャラが3人もいるんです。
どう考えても説明不足になるに決まっている。
敵についても影も形もないところからやってくる。

また比較になりますが、MCUのアベンジャーズはどうだったか
初登場のキャラはいません。
単独作品のないホークアイとブラックウィドウであっても、事前にある程度の人となりは紹介されていて、新ためて本作で語ることはありませんでした。
またヴィランについても、すでにそーで登場しているロキです。
やはり語るべきことはありません。

それでいてなおアベンジャーズは2時間半だったのです。

素人が見ても破綻するのがわかりきっています。破綻しないわけがない。

ワーナーが2時間に抑えたいのは、長いと敬遠されるとか、劇場の回転率とか、そういったところに困難を感じたからなんでしょう。


作品のクオリティよりも、集客のしやすさに重きを置いたということだと思います。

正直バトンを渡されたジョスも頭を抱えたと思いますよ。

 

私がいつも楽しみにしているこちらのトリビアでは

どうもわざわざジョス呼んで軽いタッチに仕上げさせた後で

「やっぱりもうちょっとシリアスに」

とあほな注文を付けていたようなので・・・

www.youtube.com

 

まぁジョスを呼んでいなくても2時間以内でまとめるというオーダーがある時点で本作は駄作となることが確定していたと間違いなく思うわけです。

 

ジレンマを感じるのは、他意無く聞いてほしいんだけど、最終的にジョスがメガホンをとったことで、「これは本物ではない」という声を上げる免罪符になり、結果として

ある意味完全版のジャスティスリーグを見ることができたんだろうなということなんですよね。

 

 

結論としては、2時間でまとめろって言いだしたCEOがあほ

CEOのままってことはこの責任はだれがとったんやろうなぁ

ジョスがジャスティスリーグの後に何の監督もしていないのがとても不憫

それだけではない問題があるのかもしれないけどさ

レイと対立したワーナーの幹部は役職を続投しているわけだし

ジョスだけ泥をかぶっているようで不憫だわ

   

でもこの終わり方で続編なしはしんどすぎる

思わせぶりに再登場をほのめかすダークサイド
何かの目的でデスストロークを呼ぶレックスルーサー
なのに次のシーンでデスストロークとバットマンが共闘している。
ロイスを失いスーパーマンが暴走した世界
なぜこうなったのか、バットマンが見た子のヴィジョンがどのような影響を今後のストーリーに及ぼすのか

こんなにも楽しみなのに続きはない。

生殺しかな。
辛すぎる。
やっぱりこんなことにしてしまったワーナーの誰かが許せねぇ

 

多分その誰かがレイフィッシャーともめているワーナーの上層部なんだろうなぁ・・・