延期になっていた映画が少しずつ少しずつ解禁になってきて、じわじわと映画に触れれるようになってとてもうれしいです。
とはいえアメリカではまだコロナは終息どころか拡大しているような状況で
ワンダーウーマンは2回目の延期が決定し
ブラックウィドウも再延期の可能性が出ており、DC・MCUともに2020年の映画公開はないのではないかといった情報もあります。
ほんと勘弁してもらえないかなって感じですが
ムーランみたいにあれだけ劇場でポスター張ってもらって宣伝させといて
動画配信オンリーなんて不義理はあまりやらないでほしいですね。
さて、今回はこちらも作品のテーマに合わせて春公開の予定がコロナで延期になってしまった
Fate/stay night [Heven's Feel]Ⅲ
spring song
家の近くではやっていなくてⅠとⅡは劇場で見れなかったんですよね。
というかⅠは地上波放送の録画も失敗して見れていなかったり💦
Ⅱは一応見ていますが、
Fateにわか勢から見たFate/stay night Heven's Feelの感想です!
ufotableの迫力ある作画に終始圧倒しっぱなしでした!
本作を制作したのはType Moonの作品の多くを映像化してきた
ufotable
最近は鬼滅の刃を制作したことで有名になった印象ですが
私としては、サモンナイト(黒星紅白: 飯塚武史名義)やディスガイア(はらだたけひと・大森葵)等、FGOにも参加している絵師がキャラクターデザインを担当しているゲームのオープニングムービーを担当した後
Type Moonの初期作品を1話1作で劇場化した「空の境界」でそのクオリティの高さが注目されたイメージです。
1章が公開されたときは高校生でしたが、その光の描き方に驚愕したのを覚えてます。
ってか高校生ってことは20年前か・・・こわ、こっわ
この時に楽曲提供でタッグを組んだ梶原由紀さんとは、この後Fate/Zeroと本シリーズでもタッグを組んでいますね
え、つまり20年もタッグ組んでるの??
こっわ
時の流れこっわ
…気を取り直して…
本作でも劇中の戦闘を盛り上げる素晴らしい楽曲でした。
間桐桜の心の移り変わりにフォーカスを当てて、しっとりとしたつくりだと個人的に感じたHeven's FeelⅡ とは打って変わり
ストーリーはあまり多くは語っていない印象
初見の人わかるのかなぁという既読組の不安の声も結構聞こえてきましたが
まぁ確かに色々と頭で補完した部分はあったものの(特にラストバトル後)、型月世界の知識はそこそこあるので必要最低限の情報はあったのかなと
それに個人的には戦闘の迫力で全然おつりがくる感じでしたね!
特に、VSバーサーカー戦のシロウがアーチャーの腕と接続する初めてのシーンの演出
VSセイバー戦のライダーの華麗で可憐なアクション
セイバーの力づよい一撃一撃を美しい身のこなしでよけつつ、まさに必殺の魔眼でじりじりと優位を築いていく
魔力放出で自身の石化を解除するセイバーオルタは卑怯だと思ったけどw
同じ間桐桜を思うものとしてライダーをしっかりと信じて任せるシロウと
そのシロウを信じて果敢に攻撃を仕掛けるライダー
そのコンビネーションに痺れました!
セイバーの攻撃をローアイアスで防いでの
満を持してのベルレフォーンは、別にそれが見たくて映画館に赴いたわけではないのにずっと待っていたかのような不思議な感情がわいてきて
「やっと見れた・・・」
となんか涙がこぼれてしまいました。
映像の素晴らしさで感情まで動かされるの、すごいなぁと思いますね。
また、間桐桜の感情についてはⅡで語りつくした感がある分
姉である遠坂凛の隠してきた感情がうっすらのぞかせる演出も素晴らしい
間桐桜はもともとのフィールドで生活する遠坂凛に対して恵まれていると劣等感を感じ、なぜ助けてくれないのかと憎悪を膨らませてていた時に
遠坂凛は当主が死亡し、心の壊れた母を抱えながら、なんでもない、問題ないと
強がることが間桐桜に対する優しさであったと言葉ではなく行動で伝えてくる演出も素晴らしかった
普通はよそから、しかも強い結びつきのある家から養子をもらって、ぞんざいに扱うとは思わないし、それを幼少の遠坂が気づくのはむつかしいよね。
遠坂にしてみれば、恵まれているのは間桐桜のほうに感じていたのかもしれない。
それでも、家族から離れて心細い桜に、私は問題ない、遠坂家は問題ないとという姿を見せることが、彼女の勝ち気な性格が桜への愛情の裏返し出会ったことがわかって、凜への好感度が私のなかでうなぎ登りです
多分
「私は恵まれているなんて思ったことない」
という言葉は心からの本心だし、
妹に対して自身の境遇について吐いた数少ない恨み節なんだろうなと思ったり
間藤家の欠陥などそれこそ他家に見せるわけがないからうわべから見える状況だけで言えば間藤桜の方が圧倒的に恵まれているんよね。
登場人物がみんな若いのも不幸よなぁと思うところではあります。
ついでに言うと、エンディングを詳しく知らなかったので
わだかまりが解けて姉妹として二人の時間を進めていったエンディングもグッときました。
妹のために自分の時間を犠牲にしているなぁと思うところはあれど
本当に幸せな時間が流れているように感じて
やっと心の平穏が得られたのだろうかとしんみりとしてしまいました。
そして、本来では公開されたときには劇場で舞っていたであろう桜吹雪の中に
シロウと一緒に踏み入れた瞬間に囁くように歌いだすAimerさんの歌声
Aimer 『春はゆく』MUSIC VIDEO(主演:浜辺美波・劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song主題歌/FULL ver.)
ぞくぞくしました
曲そのものでいえば「I beg you」のほうが好きではありますが
Aimer 『I beg you』(主演:浜辺美波 / 劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly主題歌)
壮大な3部作を締めるにふさわしい美しい歌だと思います
ところで・・・
ラストのシロウについて
あのシロウが本物か偽物かという論議があるそうですが、
個人的には本物でいいのかなぁと思っています。
わかんないけど
ラスト、イリヤの犠牲によって聖杯は本来の形を取り戻したと思うのですがどうなんでしょ?
聖杯の本来の役目は第4魔法の実現で
第4魔法とは魂の物質化
だったと思うのですが
完全なのか不完全なのかはさておき
アーチャーの腕を連続で使用して限界を迎えていたシロウの体から
魂を物質化して分離させたのかなぁと
その物質化した魂を遠坂姉妹は確保していて
その魂を入れる器の作り手として、蒼崎 橙子ををさがしていたと思うんですよね。
「偽物であることが桜の罪」
という考え方ももちろん一つのロジックとしてありかなとも思うんですけどね。
シロウの物語でもあるから、そこは本物でいてほしいなぁと思うところ
蟲爺について
ゼルレッチの立会いの下、御三家の始祖が聖杯を生み出す儀式でふと思ったんだけど
マキリ・ズォルケンはユスティーツア・アインツベルンのことを好きだったんですかね。
聖杯の器となるため迷わずその身をささげたユスティーツァを見るマキリの目にいろんな感情が見えた気がするんですよね。
そしてその愛情が彼の、彼らの宿願である第4魔法の実現から彼だけがずれていったんかなぁと思ったり
本来彼らが忌むべき存在に、間桐臓硯が成り下がっているという事実はちょっと辛かったですね・・・
諸悪の根源ではあるのですが彼がゆがんでしまった原因を垣間見ることができた気がします。
最後に
公開は遅れてしまいましたが
待った甲斐のある素晴らしい作品でした。
この後公開される劇場版Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット
FGOこそufotableの神作画で見たかったなぁという気持ちで一杯ではあるのですがはてなブログに投稿しました #はてなブログ
Fate/stay nigthではどうしてもパッとしなかった呪腕のハサンが、汚名返上とばかりに
彼の人としての在りようにもフィーチャーしながら八面六臂の活躍をするのが今から楽しみです
※ちなみにもらった入場者限定クリアファイルはこの二人でした💦