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スケールもギャグも大幅増量!「ジュマンジネクストレベルばれあり感想」

ジュマンジね。本当にいい映画だったと思うんです。

 

 

そもそもジュマンジ自体古い作品のリブートみたいなものですが、いわゆる異世界転生ものとか、「SAO」や私のブログでも紹介した「シルシアコード」みたいなゲームに取り込まれた系の日本のライトノベルの文脈とすごく親和性が高かったと思うんですよね。

belphegor729.hatenablog.com

 

 その中で、ゲームと現実のギャップに戸惑ったり、自分とは違うだれかだからこそ深まる若者の関係性だったり、

 ありきたりだからこそ力強い人生のテーマだったり

 

 そういうのを直球ストレートで投げてきた快作だったと思うんです。

 

 続編を作るとなったときに、どうするんだろうな?同じことの焼き直しにならないかな?

 というのは正直不安だったんですね。

 

 プレイヤーが変わるだけ、フォーマットは同じ。

 みたいな。

 

 でもネクストレベルはまさにもう一歩進んだ新しいプレイスタイルを見せてきてくれたと思うんです。

 

 もちろん古いゲームあるあるな不条理だったり(なぜ飛行機で来た、というルビーの愚痴はごもっともすぎて笑いました。)状況説明している最中に食べられてしまうシェリーオベロンに笑わせてもらったりと、ギャグのふり幅もすごく大きくなっていました。

 また、今作は途中参加のシープレーンを除き、一通り2つ以上の人格を演じているのも役者の演技力の高さを感じられてよかった。

 そのなかでも新キャラの盗賊ミンを演じたオークワフィナは特によかったです。

 序盤の気の弱いネカマな挙動からプレイヤーチェンジをしたとたん顔がしわくちゃになっておじいちゃんっぽくなったのは笑いました。

 それで、前作はスクールカーストの違う若者が困難な状況でお互いを理解する話でしたが、今度はジェネレーションギャップでぎくしゃくするキャラクター達を楽しみながら、若者に感化され、お互いの心のしこりを溶かしていく老人二人の、どう人生に結論を出すか、というところにフォーカスを当てたのが個人的にはとても刺さりました。

 新しい生活に馴染めなくて、馴染んでいる友人たちが眩しくて逃げ出したくなってしまったスペンサーの気持ちもよく分かってすごく胸が痛かったのですが、そこはさらっとした感じ。

 

 マイロは後悔を残したまま死にたくなかった。

 エディはマイロにはマイロの考えがあり、それを理解したことで遠のいていた場所に行くことで新しい人生が見えてきました。

 

 あまり多くは語られていなかったと思うので想像ですが

 マイロとエディは共同経営者だったんですかね。

 マイロが厨房担当で、エディが経理とか

 でマイロがリタイアしちゃってエディはそれに憤慨して離れ離れに。

 経営者って定年の概念がないからいつが引き時か、というのはむつかしい問題なのかなぁ。

 

 一緒に仕事をしていたけど、仕事に対する考え方の違いがすれ違いの原因だったんですね。エディはそれに理解を示すことができて、マイロとの思い出のつまったお店に足を踏み入れることができた。

 おかげで生きがいを取り戻せたし、新しい恋にも巡り合えた。ちゃっかりブレイブストーン譲りの決め顔でおばちゃんのハートを射ぬいていたのが面白かったです。

 マイロも、死が近いこと、心残りを無くせたことから、正直ゲーム内で死ぬんじゃないかと思っていたので、無事に生き抜いて、ゲームに世界で行き続ける事を選択したのはホットしました。

 死ぬために現実に戻る様なものですからね。彼の判断に対して、現実に戻ろうと諭せる人はいなかったと思う。

 また、マイロの遺志を引き継いだからこそ店の経営をエディが引き受けたと言うのもありますしね。

 私はウェルカムトゥルージャングルで謳った現実讃歌とは違う次元で、マイロの選択も尊重したいと思います 

 

 前作も今作も、危険で困難なゲームではありましたが、ゲームを通じて現実での生活も良い方向に変わっていってるのが、ゲームに対してポジティブなアプローチでとても好印象です。

 スペンサーが前作で一人でプレイしていた「ストリートファイター」を今作の最期でエディと一緒にプレイしているのもきれいな対比になっていると思います。

 

 

 一応、不満というかそれは無理があるでしょ的なところもちょっと感じたりはしました。

 同じゲームをプレイしているはずなのに、ステージと敵キャラが変わってるのはなんでじゃろ、とか。

 馬、じゃクリアできなくね?とか

 爺さん連中がゲームを理解できてないのもありますが、前作と比べてライフの扱いが雑なのもちょっと気になりました。

 まぁ命大事には前作でやりましたからね。今作も同じ事やるとくどかったのかも。

 ジュマンジベリーがユルゲンの弱点というのも唐突すぎたかな。正直食べてパワーアップするのかと思ってました。

 

 とはいえ、それくらいの不整合はそこまで気にならないくらいには作品に引き込まれたので個人的には大満足です。

 ゲーム内容が違うのは、20年前にアレックスの興味を引くためにゲームボードからビデオゲームに変わったように、スペンサーの暗い欲望に呼応して、壊したはずのゲームがジュマンジ2として勝手に復活した!

とかでもよかったかもですね。

 

 そして

エンドクレジット前の映像で3の存在をにおわせましたが、ウェルカムトゥジャングルとネクストレベルでゲームの話はやり切った感じはあるので、確かに次はゲームが現実にやってくるだよね。

 

 納得の展開です。3もまた2年後くらいかなぁ。

 

 

 

ジュマンジ/ネクスト・レベル (吹替版)

ジュマンジ/ネクスト・レベル (吹替版)

  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

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