いやー見る気なかったんですけどね
視聴予定の映画一覧にも入れていなかったですし
(まぁ、アクアマン2もそこまで見たかったわけでないのでこのリストも果たして、という感じはあるのですが)
興味がないわけではなかったんですけどね。
1月やたら気になる映画の公開が多かったし
ちょっと見る時間ないよね
そもそも原作未読で楽しめるのかしら、というのもあり
スルーが私の中での結論だったのですが
なかなかどうしてすごい評判だったので、こうなるとがぜん興味がわいてくる
原作未見だからこそ、原作再現がすごい作品を見たときどうかっていう感想もありかなぁと思ったので、これまた時間作ってみてきました
問いことで感想ですが・・・
アクションの凄さ、ストーリーの緩急、どれをとっても一級品でしたが
何よりも劇中のBGMが非常に良かった!
最初の日露戦争のシーンがしっかりとお金をかけて撮影されていて、もうこのシーンだけで勝ち確定だなと思ったのですが、アクションの素晴らしさは最後まで持続しましたね。杉本役の山崎賢人さんのアクションの切れが半端ない
ここら辺監督が劇団エグザイルの映画「High &Low」シリーズを手掛けている方、というのはありそうですね。High&Low見たことはないですが、アクションがかなり好評だと聞いているので、抜擢された理由でもあるんだろうな
また、全体的に本当に緩急のつけ方がよくて、シリアスなシーンはとことんシリアスに、ただ登場人物、特に第1師団のメンツはとにかくクレイジーなのでシリアスな中にも切れ味があり、杉本とアシリパのコメディシーンはすごいナチュラルに差し込んでくるし、個人的にツボったのが脱獄犯の一人「白石」だったんだけど、特に彼は大げさな動き、演出がかなり嵌っていましたね
で、それらを効果的に盛り上げ、インパクトを2倍にも3倍にもしていたのがBGMだと思うんです
盛り上がるシーンではこれでもか!というくらいに楽器をかき鳴らし
シリアスなシーンではじわじわと引き立てる
本当に効果的なBGMだったと思う
あとは、原作未読だからこそ、原作既読勢が気になるところがあまり気にならなかったのも良かったかな
例えばアシリパさんの年齢とか全然知らなかったので、ちょっと年行き過ぎだよとか、子役は成長するから仕方がないとかそういうのはなかったですし
ほかの人の感想で「しいて言うと、原作に忠実すぎて、先の展開が読めすぎて退屈」というのもあったけど、そこらへんも全然大丈夫でしたねー
中盤、アシリパさんのコタンが鶴見中尉に燃やされないかずっと心配しながら見ていましたw
杞憂に終わってよかったです
序盤すぎて盛り上がりに欠けるという話も聞きましたが、長いストーリーの第1章としてはこんなもんじゃないですかね
確かにラストバトルの敵が小物すぎますが、鶴見中尉、土方歳三という大物2人を魅力的にチラミセし、ある意味様式美な、仲間を思うがゆえに一人で敵地に乗り込み(というつもりは杉本にはなさそうだけど)捕まってしまったところを置いて行かれた仲間が助ける
そこで戦うのは追手なので、小物、ここで大物出して退場させてもねと思うので全然ありです
小物でしたけど頭のねじぶっ飛んでましたし、十分魅力的でした
まぁ確かに、あまりにも丁寧に作りすぎている感はあるので、序盤は「面白いけど起伏に乏しい」とも感じていて、やっぱり「原作ファンが、どれくらい原作に忠実なのかを楽しむ映画なのかしら・・・」と思っていたりもしました
途中、杉本が一人で小樽に行ったあたりから加速的におもしろくなってきて、そういう感想も霧散したのですが、丁寧に作っている弊害ももう一つあって、これもたくさんの人が言っていますが、原作最後までやるにはペースが遅すぎる
私は何より、舘ひろしさんがいつまでお元気で演技をされるのか
そこがとても不安ですよ
3つ巴の1角の首魁なわけじゃないですか、ということは、きっと最後まで活躍するわけじゃないですか
30巻の原作があって本作は3巻までと聞いています。
途中巻いたとしても、最後までやると8作くらいなるじゃないですか。
キングダムが1年に1本、キャストどころかスタッフも一部キングダムと被っているので、ゴールデンカムイも同じペースでしかできないと思うと8年
舘さん、動けるかな・・・
まぁ、なんにせよ、ミドルクレジットで次回作以降のキーキャラクターの顔見世もあったので、間違いなく次回作はやるでしょうし、ジョジョ、ブリーチみたいに、やる気はったけど、ぽしゃった、な興行成績にもならないでしょう
凄く原作を読みたい気持ちはありますが、できれば次回作も原作未読のフレッシュな気持ちで見てみたい気持ちもあるので、なんとか我慢しようと思っていますw