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映画、漫画、革のブログです

かげきしょうじょ 6巻

5巻では主要キャラのうち愛ちゃんのジュリエットの演技を見ることができましたが、

6巻ではここから

杉本ティボルト、山本ジュリエットの演技

そして、満を持してのさらさティボルトを堪能することができました!

中でも、漫画の表紙のとおり

特にスポットライトが当たるのがさらさちゃんと山本さん

杉本さんは損な役回りだなぁ・・・

捨ててきた彼氏のことも気になるし、スピンオフは是非ともガッツリ盛り上げてほしい

 

山本さんは良いね。私がアニメの視聴を決定付けたのも、愛ちゃんストーカー回のあとに山本さん回にぐぐっと引き込まれたからなんだよね

彼女だけバックボーンが何もなくて、ある意味異質な存在。

自信がないけれども隠された才能は誰にも負けないってものすごい主人公タイプのキャラクター

山本さんも、愛ちゃんと同じように、過去の記憶を呼び起こしながら、自分にとっての恋を形作っていく

愛ちゃんのエピソード本当に好き、女性に好かれる女性っていうのがいかに紅華の女役として求められる才能か

友人の本との気持ちに今さら気づいて、その事に恥ずかしくなったり嬉しくなったり

まさに付き物が落ちたような演技、しっとりと描いていてたまらないです

薫さんと杉本さんの愛ある叱咤も良いよね。

こういうお互い高め合うシチュエーションもとっても好き。

好きしかないなぁ

 

さらさとの比較対象になってしまって本当に損な役回りだなぁと思うのだけれど(二回目)

杉本さんが演じる燃えるような情熱のティボルトも良いですね。

まず演技に入るときの佇まいが美しい

先生の言う通り演技の幅が広い

静から動にぐぐっと移っていく

目に怒りの炎を揺蕩え強い眼差しで観客たちを射抜く

 

アニメは12話丸々使っていましたね。

ちょいちょい作画が悪くなっているのが気になったのですが

とりあえず山本さんのソロが書き下ろされていたのと

杉本さんのティボルトに全集中だったのかな

 

で、待ちに待ったさらさのティボルト

の前に明らかに歪だったさらさと暁也くんの恋人関係について

5巻の感想で打算で配役を選ぼうとするなんてさらさらしくないって言ったんだけど

まさか暁也くんとの恋人関係こそが打算と計算の上にできたものだったとは・・・

打算で付き合おうと言われる前に、自分から付き合おうといってしまおう

もはや恋愛ではなく呪縛

どうするんだろうなぁ、この関係。どうなるんだろうなぁこの関係

 

そしていよいよさらさの番

ロミオ役を安道先生がやると言うプレッシャー

ここも諏訪部ボイスで早くアニメで見たいですよね。

生徒たちに本気でぶつかってくる安道先生を見て

幼い頃に会った白川歌鷗の事をを思い出すさらさ

 

後々色々知るととても複雑なシーンではあるのだけれど

 

芝居に遊びはあっても遊びの芝居はない

 

良い言葉ですね。

本気をぶつけてくる安道先生にたいして自分も本気をぶつけようとスイッチを入れるさらさ

 

かっこいい。ホント格好良い

あまりにも歌舞伎にとらわれすぎてダメ出しをされた前回のティボルトだったけれど

それでもなお自分のルーツ、歌舞伎を無意識に取り入れ美しい立ち姿を見せつけた後消えるように退場していく

怒りを滾らせ無念を全面に出した杉本ティボルトにたいし

さらさは暁也に知らず知らず抱いていた、自分では絶対にてに入れることができない彼女(歌舞伎)をてに入れられる彼への嫉妬、そして憧れ、もしかしたらならば幸せにして見せろ、という思いも混じっているかもしれない

そんな複雑な表情を店ながら彼女の演技は終わっていきました。

 

やっぱりアニメはここがクライマックスになるだろうなぁ。

めちゃめちゃ良いシーンですよね。

すべてをぶつけたさらさが合否の通知を見る表情、さらさも愛ちゃん以上に変わっていってるんですよね。

 

今回はこのエピソードに全力で向かってほしいということなのか

スピンオフは無し。これも良い判断だったなと思います。

詠み終わったあと最後のさらさの表情の余韻に浸りながらじっくりと味わうことができました。

 

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