前からお伺いさせていただきたかった
Siroeno Yosuiさんの工房に遊びに行ってきました!
Siroeno Yosuiとは
シロエノヨウスイさんは昨年11月に立ち上げられた出来立てほやほやのビスポークブランドです!
ビスポークシューズのブランドを立ち上げました👞
— 片岡謙@シロエノヨウスイ (@kenkataoka_sy) 2019年11月16日
ブランド名は「Siroeno Yosui(シロエノヨウスイ)」です❗
チームの髙井さん @toshihide_sy も含め、今後ともご贔屓のほどよろしくお願いします🙇♂️
ちなみに、シロエノヨウスイの意味は…おっと、ここでは言えません。笑https://t.co/wcjGUdH2SU
片岡さんと髙井さんの2人で営まれているブランドで
過去にもビスポークブランドの一覧で紹介したことがあります
白江野用水は片岡さんのご出身である三重県にあるそうなので
そこからとられたのかな?ブランド名の由来聞いてくるの忘れた💦
流れるような響きが素敵なブランド名です。
カタオカさんとは過去のSSMでお会いしたことがあり、
またVASSの個人輸入でも大変お世話になった方でもあります。
いざ工房訪問!
去年の秋口にすでにオーダーされている方から工房に遊びに行くお誘いを受けていたのですが、其れが流れちゃって
前回のSSMで片岡さんと髙井さんにお会いできたので、工房に遊びに行くお約束をさせていただいたんです。
その後、シロエノさんでオーダーを検討していて、
サンプルの取り寄せをお願いされていたbabooconさんと一緒に行くことになり、いざ当日
ANSNAMさんでオーダーした後に日暮里で合流して突撃しに行きました!
僕も向かっています!
— baboocon (@baboocon) 2020年3月1日
シロエノヨウスイさんは 趣のある建物の2階にありまして
チャイムを鳴らして中に入っていきます。ワクワクですな。
靴を脱いで入った先は男の子の心をくすぐる作業場といった感じで
靴に使う革や、片岡さんのコレクションであるビンテージシューズ
またこれまでのお客さんの仮靴などがきれいに並んでありました。
鹿スェード
私は割とノープランで遊びに来たので、
先ずはbabooconさんが取り寄せをお願いしていた革を見せてもらいました。
それがこちらなのですが・・・
実に珍しい鹿革のスエード
しっとりとした毛並みでずっと触っていたい魔力がありました
スエードは革の床面ですが、銀面の方も柔らかい手触り
鹿革は水に強く、そのスエードで作る靴は最強の雨靴だと言われていて
babooconさん前から鹿革のスエードシューズを検討されていたのを覚えています。
で、色々なシューメイカーさんに相談されていたのですが
あまり良い回答を得られていなさそうだなとツイートを見て感じていたのですが
シロエノさんはタンナーさんとつながりがあるそうで今回入手ができたそうです。
「どんな色がありますか?」
と聞くbabooconさんに
「タンナーさんが染めてくれるので
ある程度どんな色でも対応できますよ」
と衝撃の回答をする片岡さん
シロエノさんが用意されている革のサンプルブックからほしい色に近い革を捜すbabooconさん
これはもうオーダーする流れだな・・・
と見ていたら
「よし、オーダーします!」
と決断するbabooconさん
かっけー
そのままオーダーのヒアリングに移行
シロエノヨウスイさんのオーダー詳細
デザインのヒアリング
本格的にオーダーということになりましたので
ヒアリングシートを取り出す片岡さん。
まずはbabooconさんの希望の仕様を聞き取っていきます。
そしてその様子を写真に撮る髙井さん
を撮る私
ヒアリングした内容をもとにスケッチ描いていく片岡さん
まずはおおよそのデザイン
Babooconさんのなかでいくつかオーダーのアイデアはあったようですが
ヒアリングの中で突き詰めていった結果
ホールカットで行くことになりました。
「ふつうホールカットだとシームレスヒールってできないんですけど
縫い目を踵からずらすことで出来るようにしていますよ」
との提案で、かかとはシームレスヒールに
また
ホールカットというエレガントなデザインなので踵もエレガントな感じにするのはどうでしょうというご提案で
「接地面に向けてだんだんと踵が小さくなるピッチドヒールというデザインもありますが、うちは弧を描くように小さくなるデザインを得意としています」
とのことで
それを選択
↓サンプルで見せていただいたのがこちら
「カーヴンヒール」
と呼んでいるそうです
雨用の靴で考えてらっしゃったので
ラバーソールはできるか相談されていたのですが
ラバーだと手縫いができず、機械縫いとなり外注となること(所謂9分とか9分半仕立てになるんですかね?)
機械だとウェルトの目付がきれいに出るかやってみないとわからないがむつかしいとのことで
レザーソールにハーフラバーを張る方向になりました
レザーソールだと取り入れられる意匠が多いのもいいなと思うんですよね。
今回はフィドルバックとベベルドウェストも採用されていました
この靴と同じ仕様で、接地面にラバーを張る感じですね!
実際に仕上がったスケッチはこちら
これをもとに仮靴を作成します。
採寸
デザインが決まったら次は採寸に移ります。
鯨さんも使っていた
感圧紙を踏んで足にかかっている加重を転写します
さらにヘラのようなもので足の輪郭をなぞる片岡さん。
一枚のシートで、足の加重と足型両方ともとるようです。
さらにボールジョイントや甲周りなどを巻き尺で採寸していきます
きつく締めた場合と、緩めた場合で2種類のデータを書き込んでいっています。
足に痛みが見えるところもマークでチェック
さらにさらに2本の定規で巧みに指の付け根などの高さを図っていく片岡さん
奥さんのパンプスをオーダーしたときも同じようなことをされていました
babooconさんは踝の下が痛むことがおおいようで
傷の高さもメモ
さらに写真も撮って映像としても残しています
最終的に出来上がった採寸シートがこちら
これを両足やって、採寸は終わりです。
最後に
babooconさんいいなぁ
スエードのホールカットって全然イメージがわかないので
私の靴ではないのに出来上がりがワクワクしますねw
babooconさんも今回の体験をブログにしたためられたそうです
SiroenoYosuiさんは初回木型製作費・シューツリー付きで191,000円ぽっきり
基本的にはアップチャージはなしとのことです。
2回目は木型代がなくなるので大幅な修正がなければ166,000円とのこと
とりあえず今日からシロエノ貯金を始めます。
とりあえずお昼ご飯抜けば
昼食800円・20営業日計算で
800×20×12=192000や
おお、びっくりするくらいぴったし
いけるいける(白目)