片岡さんは靴好きが高じて靴づくりを始められた方なので
素晴らしいコレクションをお持ちです。
Babooconさんのオーダーが終わりまして
たわいない話をしながらシロエノヨウスイさんの秘蔵のコレクションをいろいろ見せていただきました!
大塚製靴ビスポークブーツ
桐の箱に入っていたのは
大正時代の大塚製靴のビスポークブーツ
禮(礼)装用と書いてあり、
高い身分の方が履かれていたようです
片岡さんが購入されたのをツイートしたときにいろいろ調べました
元々サイドゴアブーツはイギリスで式典の際に脱ぎ履きしやすいよう作られたと思いますのでオーダーされたかたがサイドゴアを作られたのも理にかなってますね
とてもシンプルなサイドゴアブーツです。
黒とグレーのコンビがかっこいいですねぇ。
これ革はパテントレザーだそうです。
もともとパテントレザーは社交場で女性のドレスを靴墨で汚さないように作られた経緯があるので
やはりそういった場ではかれていたんでしょうね。
パテントレザーと言ってもコーティングはおそらく樹脂ではありません。
松脂とかそういった天然の素材なのではという話だったような。エビデンスはないですががが
時代的にもそういった化学物質はなかったんじゃないかな
ゴムの部分に
I.OTUKA&CO TOKYO NIPPON
とあります
この頃から既に海外を意識していたのか、まだ紳士靴が日本に来てから馴染んでいない時期なのか
「I」ってなんだろ
ソールにも大塚と書いてあります。
ほとんど履いていないんだろうなぁ。
Tuczek
こちらはNikolaus Tuczek(タックゼックやトゥーシェク等いろいろ読みがある)というビスポーク職人のレイジーマン
高級靴ブランドのジョージクレバリーの創設者が働いてたとされるタックゼック
かれもまた素晴らしい靴を生み出していたそうで
その伝説的な靴が2足ありました
一つはフルブローグレイジーマン
ステッチの細やかさデザインの美しさ
実物を見れたのは僥倖でした
もう一つはシンプルなプレーントウレイジーマン
サイドビューがとても美しい。
詳しい説明は片岡さんのブログをみられたほうがいい気がしますが(責任放棄)
このプレーントゥは本当に美しい
レディースブーツ
こちらはビンテージのレディースブーツ
お尻が
ボン
と出ているのがいいですよね。
ヒールも緩やかに弧を描いて小さくなっていて
ここからインスピレーションを受けているのかな?と思ったり
こちらのブーツからエッセンスを取り出して靴も作られています。
このチャッカブーツもお尻がボンと出ていますね!
ゼロカットシューズ
また、髙井さんが見せてくれたのがこちらのシューズ
縫い目がまったくない「ゼロカット」シューズだそうで
勿論履くことはできないですが、技術力の高さを感じます。
踏まずのカーブも悩ましげ
エロいなぁ
シロエノさんの革コレクション
babooconさんの鹿スエードもなかなかレアな素材でしたが他にも色々素敵な革をお持ちで、それも色々見させていただきました!
クロコがとかあったんですけどなんで私写真とってないんでしょうね😨
新入りのクロコちゃん🐊 pic.twitter.com/2gacAcpAKR
— 片岡謙@シロエノヨウスイ (@kenkataoka_sy) 2020年1月11日
こちらはチャールズ.F.ステッドのスェード
ネイビーとブラウン二種類見せていただきましたが
スエード良いですね
革やにあったサンプル品(だったかな?)を一目惚れして買ったそうで
毛並みの美しさ半端なかったです
銀面のほうが結構かっしりした手触りだったのですが、樹脂を吹いて強度を上げているそうです
こちらブラウン
ネイビースェード
カメラじゃ良さが伝わらないンゴねぇ…
さらに、面白い革があるんですよ!
と見せていただいたのがこちらの革
銀面をバッフィングした上でをしっかりとワックスを充填しているそうで
今はまだマットな雰囲気ですが
使い込んでいくとコードバンの様な艶が生まれるそう
実は先ほど見せていただいたチャッカブーツがそれだそうで、
ガラスレザーのようなコードバンの様な独特の艶めきがあります
ちょっと試着してみるbabooconさん
つられて履いてみる片岡さん
私は片足しか入らなかったので割愛。
他にも極上のヴィンテージレザーがあったりと
靴好きとしても革好きとしてもグッと来る空間でした
シロエノヨウスイさん
babooconさんありがとうございました!