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映画、漫画、革のブログです

エンジン01in 市原 結構楽しかったです

エンジン01って聞いたことありました?

 

私は初めて聞きました。

よくあるっちゃよくある、各界の著名人が集まってうんたらかんたらてきな毎年各地で開催しているイベントだそうで

今年私が住んでいる市原市が市政施行60周年の記念事業として開催とのこと


なので、エンジンもengineではなくenjin≒円陣だそうで、まぁふーんという感じです。

去年は岐阜でやって、来年は有田市≠佐賀有田

正直メンバー見た感じ、目玉のゲストがホリエモンだの茂木健一郎だの頭おかしいやつばっかりで、そのわきに田原総一朗だの望月イソコだのの劇物も来ていたりして

ちょっとマジでやばくない???

と軽くドン引きだったんだけど、

奥さんが株をやるのに参考にしていたらしい、私も一瞬靴界隈で話題になっていた

勝間和代さんがいたり

海月姫、東京タラレバ娘の東村アキコさんがいたりして奥さんは興味津々

私は私で歴史好きなので、歴史学者の磯田道史さんの講義がちょっと気になっていたので

磯田さんの講座を2つ、また、千葉が舞台の歴史小説、南総里見八犬伝を東村アキコさんが語る講座を1つ取ってみてきました

 

びっくりしたのは磯田さん2個目の講座でテレ東の大江アナがサプライズゲストで当日発表されたことですかね

まじかで見ましたけど、超かわいかった。そして司会がやっぱりうまかった

 

最初の講義、「市原でいろんな歴史の話」

は、実は現存する日本最古の鉄剣「王賜銘鉄剣」があり、関東でも最大級の国分寺があった市原をテーマに歴史学者の磯田さんと市役所で働いている考古学者(学芸員というらしい)の忍澤さんによる歴史の話

たくさんスライド用意していたのに脱線しまくって後半駆け足になっていたのが非常に残念なんだけど、

古代、鉄剣の出てきたり、国分寺ができた飛鳥時代当たり千葉県というのは、東北に行くにあたり、房総沖が海運の難所のため海路から陸路に切り替わる場所

その上陸ポイントとしての市原の重要性みたいなものを語っていました。

そして、新羅、百済、白村江の戦といった、大陸との戦いの中で、たたら製鉄により鉄器のある大和王権が軍馬の生産ができる東北地方への需要が増し

その東北の玄関口として千葉、市原が機能していたことが王賜銘鉄剣によってわかる

てきな流れで市原は東北の首都だった(意訳)的な豪快な推察が面白かったです

 

コロナって何だったの?

は、歴史は繰り返すの観点から、日本でも発生したスペイン風邪のちょうど100年後に起きたコロナを語る磯田さん

実際にアメリカニューヨークで感染し、ECMOにもつながれた医師の加藤さん

大江アナに、「お世話になったさま~ずさんのボス」と紹介されて初めて気づいた

ホリプロ社長の堀さんはコロナで一番ダメージを受けたエンタメ業界について語っていて、

三者三葉の視点で語っていて非常に面白かった

意外と3者ともマスクについては容認でしたね

磯田さんと加藤さんはまぁそうだろうなぁと思いつつも、結構反マスク派の多かったエンタメ業界の中心にいる堀さんが、まぁ仕方ないよね、なスタンスなのは意外だった

堀さんは当時の補助金関係の話で軽い中央省庁のディスりをしつつ、でも政府の狙い自体には理解を示していた感じ、当時私も国に出向していたので、言いたいことはわからんでもないなぁと思いながら聞いていました

加藤さんはパンデミックでロックダウンしていたアメリカと比較して、日本がよくできていたところについて外からの視線で語っていたのは印象的でしたね

ECMOにつながれて、意識が戻ったら市内に冷凍車が大量に路駐していて

その理由が葬儀が間に合わず、死体をその中で山積みにして霊安していたということで

確かにそれに比べたら日本は全然良くやっているよねと

磯田さんも、当時の新聞の寄稿文などをスライドで用意して、コロナ禍初期の段階から

歴史、特に上述のスペイン風邪の時の感染拡大のモデルを参考に第1波、2波、3波の動きについて予測してたということで、歴史に学ぶことの大切さ、そして、スペイン風邪が流行拡大した時と比べ、人流の速さは加速的に上がっているから、次のパンデミックは100年よりも早く来るかもしれない、その備えを忘れてはいけないという

歴史から学び続ける姿勢について語っていました。

と、結構楽しかったのですが、質問タイムの最後に時間もオーバーしているのに

「質問ではなく報告です。私のコロナはまだ終わっていない!」

と急に10分くらい演説始めた女がいて最後ぐだったのは残念だった。

見るに見かねた大江アナが「手短に・・・」と途中入っていったのもなんだかなぁという感じ。

最初手を挙げていなかったのに、時間すぎて手を挙げて、時間すぎているから手短に、といわれているのに演説始めるの何なんでしょうね。という愚痴でした。イソコみを感じた

 

んで、最後に、南総里見八犬伝について語る講座を受けたんだけど、これが最悪だった

壇上に上がったのは、地元枠で八犬伝の舞台にもなったお寺の住職と、メイン講師の東村アキコさん、俳優の辰巳拓郎さん、精神科医の和田秀樹さんだったんだけど

そろいもそろって準備不足

内容わかっているのは住職だけ

東村さんは子供のころに原型をとどめていない映画を見た切り

辰巳拓郎さんは、「僕全然知らないよ」といいながらNHKの人形劇を見ていたそうでギリ語れた

最悪だったのは和田秀樹さん、いや、あえて和田と呼ぶ

和田は今回講師として参加することになって、”作者のウィキを見た”

だけだそうで

浅い、

あっっっさい

あっさいくさになんかカットインしたがる

カットインしたがるけど話の内容に触れられないので、

作者の曲亭馬琴はADHDだろうだの、個人で執筆しているとは思えないから分業だろうだの、全然関係ない話に終始ししていて、挙句の果てに松本人志のセクハラ事件が云々と脱線どころの話ではない脱線の仕方をしてぐっだぐだ

住職も、基本的には3人の質問に答えるスタイルなので受け

その質問する3人がそろいもそろって無知なもんだから、ぜんーぜん話が広がらない

特に和田が見当違いの断定をして、住職があいまいに肯定するというシーンが多くて本当にフラストレーションだった

 

私は曲亭馬琴の執筆体制がどうとか、メンタルがどうだったとかはどうでもいいんですよ

アーティストなんて大なり小なりメンタルとがってるでしょ、そりゃ精神科医じゃなくてもADHDなんじゃないかとか推測はできるし

語ってほしいのは南総里見八犬伝の中身なので、抜けば玉散る氷の刃妖刀村雨のモデルだったりとか、八犬士にモデルはいるのかとか、あの戦いはとかこの戦いはとか祖いうう話が聞きたかった

しいて言うなら、住職が教えてくれた、実はチバニアンの地層のある場所は里見氏の処刑場だった、という逸話が面白かったくらいですかね

チバニアン決定までの醜い内乱は妖婦玉梓の呪いやったんかと

 

そんなこんなで3日間中2日間このエンジン01に参加したんだけど

まぁ運営側は大変やったろうなとは思うかなぁ

奥さん待っている間謎の爺さんが「お前名前なんだ名前と肩書を教えろ!お前が責任者なわけないだろ、責任者だせ!」とか怒鳴り込んでたし

会場になっていた大学の駐車場は開放していなかったから最寄駅から出てたシャトルバスで会場に向かったけど、帰りのバスは満員で、違う駅に行くバスなんて最終講義17時半で18時には終バスになっていたし

結構やばいイベントだった

やばいイベントだったけど、また近場でやるようだったら参加してみたいかな?と思える程度には良いイベントでした