テーブルトークRPGって、やったことはないんだけど憧れみたいなものはあって
まぁゲームそのものよりもそういったものを一緒にする人間関係にあこがれていたっていうのもあるかもだけど
いわゆるTPRGリプレイと呼ばれる、てーぶるとーくPRGのプレイ結果を実際に書籍としたものをちょこちょこ読んでいたりしたんです
タイトルからして本作「ダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)」リスペクトですね
佐々木亮さん好きな漫画家だったんですが、最近ご活躍を見ないなぁ・・・
それはさておき、そんなファンタジー黎明期の名作コンテンツが令和になって映画化するということで凄く気になっていたんですよね
実際には平静にも映画化していたみたいだけど、あんまり話題にはならなかったようで
ただね、劇場で公開された予告がなんかいまいちで、こういうノリだったら見なくていいかなぁ・・・とスルーしてシン仮面ライダー見に行ったんです
脳みそ君のくだりが正直さむいなって
ところが公開後の評判が結構よかったので、ちょうどうまいこと時間も作れたので
せっかくなので見に行きました
結論から言うと非常に良かった。
予告のチャラいノリは誰向けだったんだろうか
古参ファンからそっぽ向かれそうなノリは映画本編ではなく
予告に脳みそ君のシーンはあったけど脳みそ君とは呼ばれていないし、ジョークももっとウィットに富んでいて好感
ストーリーは
ちょっとひねりを入れた復讐もので
過去に妻を失い集落を離れ男手一人で娘を育てているうち、同じく家族を失った女戦士と一緒に暮らすようになり、仲間が増えていく
あるとき、死者をよみがえらせられるアイテムの存在を知る
一か八か、それを盗みに行った主人公は、トラップにかかってしまい捕まってしまう
トラップから逃げられた仲間に娘を託したはずが
牢獄から脱走し帰ったが、娘を託したはずのもと仲間に裏切られ、また捕まってしまう
もと仲間に復讐するため、また、彼にうその情報を吹き込まれ、離れていった娘を取り戻すために再度仲間を集めることを決意する主人公
しかし、もと仲間のそばには、黄泉がえりのアイテムの情報を提供してきた怪しい術者の姿があった
という感じ。
娘を助けることが、世界の平和を守ることにもつながる割かしわかりやすい英雄譚で
集まる仲間も一癖も二癖もあるやつらばかり
奥さんを失い属していた組織に失望し、後ろ盾を失いながらギリギリで生きていく主人公だったり
部族の掟を破り部外者と恋に落ちて駆け落ちしたのに捨てられた女戦士だったり
伝説の魔法使いの子孫なのにぱっとしない、子供だましの技で日銭を稼ぐ魔法使いだったり
人間に保護され、育ててもらった集落のために守護者となるも、なすすべもなく住処を追われたドルイドの少女だったり
そういった負け組が一念発起して大きなことをなす、というプロットは
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに通じるものがあったり
主演もクリスプラットとクリスパインだしね
主演のクリスパインが格好いのはもちろん
それを横で支える女戦士が吹き替えCVが甲斐田裕子さんでイメージばっちりだし
敵役のもと仲間もこういう胡散臭い演技させたらぴか一のヒューグラントだしね
実に最高でした
こう小難しいことなしに、わかりやすい王道をしっかりとしたファンタジー世界にのっけてやってくれたので非常に好印象
この世界をもっと見てみたいなと思わせる良作でした