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映画、漫画、革のブログです

NHKの #シン仮面ライダー ドキュメンタリー胃が痛くなりそう

時間がなくて見れていないままNHKプラスでの公開期間終わっちゃったですが

 

見た人の感想を見る限り

いろんな意味でメンタルやられそうな気がする

 

いや、普通におかしいでしょって思うんだけどどうなのかな?

とりあえず金の使い方のずさんさに切れそうな気がする

 

もともとの感想としては

良いところもあるし、悪いところもある

まぁ半々、といいつつもやや悪いよりかなぁという感じだったのですが

 

belphegor729.hatenablog.com

 

正直ドキュメンタリーの評判を聞いた後だと、もはや駄作まで評価が下がるなと

理由は単純で

 

ドキュメンタリーでスタッフにプレッシャーをかけた庵野監督のこだわりが完成された作品から全く感じられない

 

ことに尽きるんですよ

 

これを目指してパワハラまがいのことをやったのに、出てきた作品がこれですか?

 

とりあえず見た人の感想から庵野監督が

・スタッフに自分では想像できない演出を求めている(庵野を超える)ことを求めていること

・段取りを嫌っていること

は理解した

 

理解したんだけど

なんだろうなぁ

自分も去年1年そういう上司が一人いて苦しんだから余計胃が痛くなるんだけど

部下として「全部だめ」とだけ言われて突き返されるの時間の無駄だしやる気もそがれるんよね

私だったら、この監督と一緒に物を作っている

という実感はわかないと思う

 

別にさ、説明はしないけど口出しはする、というスタイルもあるのかもしれないけどさ

そのスタイルって事前にスタッフに共有していたのかな?

「事前に説明しません」

「どういう絵を求めているか言いません。自分の中にないイメージを求めているので」

そういうことを最初に行ってないでしょ?

言っていないからアクション監督は降板しようとしたんだよね?

なんか、あんまりスタッフにリスペクトをしているようには感じないんだよね・・・

もちろん現場以外では敬意をもって接しているのかもだけど

あまりスタッフのこれまでの仕事ぶりに敬意をもって接しているように感じない

 

多分、多分だけどさ

ふつうはさ、いい上司はさ

自分の限界を超えた作品を作りたいから他人の手を借りるのであれば

まず

「自分の発想を超えた演出をみんなで作りたいから手を貸してほしい」

と説明すべきだし(説明しているのであればちゃんとドキュメンタリーで使うべきだ)

何の説明もなく「それくらいなら俺も考え付く」とかじゃなくて

「自分だったらこういう演出を考えるが、もっといい演出を考えてほしい」

とまずNGな演出を提示しておくべきだと思うんだ

そういう、協調、協働が感じられないんだよね

 

で、スタッフやキャストを精神的にゴリゴリと削った結果

ひねり出したシーンは使っていないと

怖すぎでしょ

私は恐怖を感じるよ

 

残ったシーンがあの0号~2号のあのグダグダの泥仕合なわけでしょ

一生懸命ひねり出したキャストたちに罪はないんだけど

素人が考えるアクション見させられても困惑しかしないんですよ

私が見たいのは素人の作った偶発ではなくプロが作った必然なんですよ

 

なんというか、場面場面しか考えていないから、アクションにつながりが感じられず

ラストバトルも0号序盤めっちゃ余裕こいていたのに急にバテバテになる

負けさせる”段取り”を優先して流れを無視していませんか?

 

ドキュメンタリーでは仮面ライダーを作り上げたアクション集団

「大野剣友会」にも触れていて、彼らの演出が段取りを超えた演技だと絶賛していたようですけど

そりゃ段取りを熟知したプロ集団だからできた境地なんじゃないの?

”型”を知るから”型破り”

”型”を知らねば”型なし”

の極致ですよ。あのラストバトルは

さらに言えば、全部が全部そういったアドリブを貫き通してもそれはそれで一本調子になってしまうわけで

段取りの中に偶然が混じるから光ると思うんですよ

台本があるからアドリブの余地がある

そしてそのアドリブを膨らませるのも監督の手腕

 

なのにアクション監督の考えた演出全部捨てて、アドリブに任せた結果

勝手に失望して全部CGに切り替える

ここが一番リスペクトを感じないところなんですよね・・・

しかもはっきり言ってすごくCGチープでしたよ

明らかに金足りなくなってますよ

予算があるのに金足りてないって

もう完全にダメでしょ

限られた予算の中で最高のものを作るという使命を完全に放り投げている

偽ライダーの衣装大量に作って生身の戦いをさせたけどいい感じにならなかったからCGに置き換えました

なのでコスチューム代とCG代2重にかかりましたって、普通の会社だったら部下逃げるよ

普通の上司は、偽ライダーのコスチューム代を無駄にしないために完ぺきな演出をまず考えるんだわ

そして、その演出で足りないところを補完する形でCGを使うんだわ

迫真のアクションとCGの関係などについてこの動画が結構わかりやすかったです

大野剣友会の話とかね

 

湯水のようにお金と時間を使っていい環境なら別にいいよ?

でもいかな東映とはいえ、庵野監督作品とはいえ

そうではないでしょ?

知り合いにロケ地のあっせんしている人がいたからちょろっと聞いてみたけど

すんごい振り回されたらしいよ?

かわいそうな話だよ

 

しかもさ、結局CGって余計に庵野監督が想像できる範囲の演出しかできないわけじゃん

庵野監督超えられないわけじゃん

じゃぁそれを生身でやらせればよかったじゃん・・・

と思うのは俺だけかな・・・

 

ちゃんと撮影前にアクション監督と膝ツッツキ合わせて演出考えて

自分ならこうする、お前はどうする?

というのをぶつけ合って

アクション監督の演出が素晴らしいなら任せればいいし

ダメだと思ったら自分のプランで行けばいいし

結果時間もお金も無くなってあんな中途半端なCGで済ませちゃって

なんだろ、絵コンテ書いたらそれ以上のことしてくれないから絵コンテ書かないって

どんだけスタッフ信用していなんだよ、て正直思っちゃうなぁ

 

やっぱり見たら胃が痛くなりそう

痛くなりそうだけど、本編よりもよっぽど面白そうなカットシーンが気になるから地上波で放送されるときはちゃんと見ようと思う

 

最後に・・・

私が見たかったのは「庵野監督が作った」仮面ライダーであって

「庵野監督では作れない」仮面ライダーではないんだよなぁ

「庵野監督では作れない」仮面ライダーを求めているならあんなエヴァそっくりのシナリオで仮面ライダー作るなよ

とも正直思う

 

てかこの発言マジなんだろうか

 

テコ入れって・・・

そのまま作ったら駄作になるみたいな言い方するなよ

リスペクト感じられないよ

どう考えてもその融合させた要素が足引っ張ってるよ・・・

もっと言えばシン・ゴジラにその要素は全く感じなかったよ・・・

 

まぁとはいえ漫画はちょっと気になる。漫画で補完スンナやとも思うけど