あけましておめでとうございます。
今年こそ良い年を迎えたいところ
で、年始1発目の記事は去年最後に見た映画の感想デス
それは
ラーゲリより愛を込めて
正直普段の私なら見ない映画ですね
見ない映画なのですが、見に行った理由は2つ
一つは市内でロケがあったらしいこと
【🎞市内ロケ映画が続々公開】#二宮和也 さん主演で12月9日より公開の話題作
— 千葉県市原市 (@ichihara_city) 2022年12月7日
『#ラーゲリより愛を込めて』は #市原市 でもロケが行われています!
ぜひ劇場まで足を運んで見てみてください!https://t.co/jdgOVNXX4g
そして、もう一つの理由が、他界した祖父も、この理不尽なシベリア抑留の経験者だったからでした
ロケ場所は市内を走る私鉄、小湊鉄道 里見駅周辺だとのことで
多分シベリア鉄道で一度目のダモイの途中で降ろされたところじゃないかなぁ
※違いました。鉄道のなかそのものが駅構内にある木造貨車を使ってるみたいです。
祖父が亡くなったのももうそろそろ5年前で
だんだん思い出すことも少なくなってきた中、
改めて祖父のことを思い出させてもらえる機会を与えてもらったような気がして
見に行くことにしました。
実際、見に行ってよかったと思う
正直こんなにしんどい映画を見たのは久しぶりというか、基本的にはつらい一辺倒の映画は避けてきましたので
最初から最後まで重くつらい空気の中で息もできないような映画は自宅でサブスクで見ることはできなかったと思う。
ストーリーは、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し満州に侵攻したソ連によって拿捕された、満州鉄道職員の山本幡男が
日本で再び会うことを約束した家族と再会するため、幾多の苦難の中希望を捨てず、やがて「ラーゲリ(収容所)」の中で中心的な人物になっていく
という感じ
その中で、いわゆる赤化の恐ろしさ
今の、まさに今ウクライナで起きているロシアの理不尽な自己を正当化するロジックの薄汚さ
70年たっても、ソ連からロシアに代わっても変わらぬロシアという国のメンタリティ
を感じさせつつ
これが本当に実話なのかと驚きを隠せない、もちろんフィクションな部分も多々あるでしょうけれども、それでも絶望の中で希望を捨てず、ほかの抑留者にも希望を持ち続けることの大切さを説き続けてきた人がいたことは間違いなく
感嘆するほかありませんでした。
んで、ぶっちゃけ原作タイトルが大きなネタバレになっているので
この多くの収容所の虜囚から慕われた山本という男の最後は推測ができてしまうわけなんだけれども
ある意味そこはテーマではないんだよね
予告ですでに山本が生死の境をさまようことはわかっていますし
絶望が待っている中、どう彼は生きたのか、どう影響を与えていったのか、というのがこの映画の伝えたいことなんだと思う
個人的にもむしろこの予告の作り方は良いなと思っていて
この、生死のはざまをさまよう山本のために奔走する彼らが最初から山本と仲が良かったわけではなくて
そんな彼らがどうしてCMのシーンのように彼のために動くのか
という過程を楽しむことができました
今回本当に俳優がよかった
主演の二宮さんも祖父がシベリア抑留経験者だったそうですね
https://news.yahoo.co.jp/articles/58c6b722e1c34f8b843d07dcc4d754c238cfb837
二宮さんの演技ももちろん素晴らしかったのですが
わきを固める俳優たちもガチで固めてきて
私の大好きな松坂桃李君は本当に良い
ヤスケンさんもさすがの貫禄でしたし
桐谷さんも吠える演技が素晴らしい
が、そのなかでも特に足の不自由な青年を演じたSexyZoneの中島さんが素晴らしかった
正直ジャニーズ全然わからんので、ジャニーズだったということをエンドロールで知ったレベルなのですが
宣材写真チョーイケメンなのに
劇中の彼は本当に朴訥な若者って感じで、若者らしいみずみずしさはあるんだけど
いい意味でジャニーズっぽいオーラが皆無
ここまで変身できるのかと驚きました。
今年はジャニーズの若手にいい意味で裏切られているなぁ
オールドルーキーの田中樹さんとか
すずめの戸締りの松村さんとか
劇場でしか見れない映画というとアバターもそうみたいですが
この映画も劇場という閉鎖空間に閉じ込められないと見れなかったであろう映画だったので、本当はもっと早く見る予定がコロナでリスケしたので
なんとか時間が作れてよかった
本当にいい映画でした
年末にBest5上げたけど
4位入れ替えは確実かな
正直なところ、内容的には祖父を思い出しながら見ていたのは前半まででしたね
学徒動員でしたので、後半に山本たちが収容されたラーゲリにはいっていなかったと思う
1年半で帰ってきましたし。一度目のダモイが2年後でしたよね。祖父は体調を崩した結果早まったと聞いているので
それでも長いですけどね・・・
ただ、桐谷健太さん演じる相沢が捕虜を銃殺したエピソードを祖父からも聞きましたし
松坂桃李さんが演じる松田が逃げた戦場で祖父も同じく終戦を迎えました
ラーゲリについては多くを語ることはありませんでしたが
それでも、祖父の語った体験に絵がついたような気がして
そういった意味でも感動しました
ひとつ言うと、相沢が捕虜を殺した下りについては
祖父は、見逃した村民が一般人に偽装した中国軍兵士で
同僚が背後から撃たれたというような話も聞いていたので
捕虜も一般人も信じられない極限状態であったと
ただただ、悪逆非道な行いだったわけではないのかなとも思います。
最後に、映画を通して重要なアイテムとしてうたわれている
いとしのクレメンタインという曲
多分私と同じ40台前後の福岡県民はこのCMが頭にこびりついていて
雑念が混じっていたのではなかろうか
CMに罪はないんだが、正直集中できんかったorz