Let Life Loose

映画、漫画、革のブログです

暴走する独占欲【#恋と心臓】

前回紹介した「幸色のワンルーム」は恋愛要素薄めのサスペンスメインな作品でしたが

 

今回紹介する「恋と心臓」はサスペンスな恋愛もの

 

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5巻までセール中だったので、えいやで全巻購入しちゃいました

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ストーリーとしては

極論を言うと幼少期に海外に引っ越してしまったために離れ離れになった思い人と再開するために奮闘する青年の話なんだけど

 

彼が海外に行かざるを得なくなった事件が物語を動かす原動力となっている

 

母が海外で事業を展開しているため一人暮らしの羊があるとき家に帰ると

謎の青年 春馬 に声を掛けられる

彼は隣に住んでいた羊の幼馴染を自称し、羊の母の紹介で羊と一緒に住むことになったという

 

しかし羊に幼馴染がいた記憶はなく、また隣家は今現在廃墟となっており

その住人は無理心中をしたはずで

 

ではこの春馬という青年は誰なのか

 

つかみどころのない春馬との共同生活に戸惑いつつも

春馬が羊を大切に思っていることはわかる

羊が巻き込まれるトラブルをいつも大事になる前に助けてくれる春馬

しかし、羊の友人たちは、そのトラブルが”あまりにも出来すぎている”ことに疑問を感じ始める・・・

 

だとしたらタイミング神じゃない?
よりによって春馬君が来た日に盗撮されて
羊まで浮気したみたいになっちゃってさ

なんだか

誰かに仕組まれてたみたいじゃない?

 

 

ヒロインの羊は、友人思いで真面目な性格

二人の友人冬弥と早和子を大事にしており

春馬とも仲良くなってほしいと思っている

そうでないと話が転がっていかないというのもあるかもだけど

こういうおせっかい焼なヒロイン好きなんですよね

神様はじめましたとかもそう、少女漫画に多いイメージ

 

隣家での無理心中については早い段階で未遂に終わり、実際に死んだのは母親のみ

春馬は助かるのだけれど

 

羊も事件に深く関わっており、そのせいで春馬に関する記憶を完全に閉ざしてしまっている

春馬は記憶のカギとなる人物ということで、羊の母によって無理やり引き離されており

淡い恋心が離別によって歪んでしまい

異常なまでの執着心を育て上げてしまっている

 

なんとしても羊を独占したい春馬と

その独占欲に羊が傷つくことを恐れる二人の友人とのせめぎあいが本作の表のテーマだとは思うのですが

 

裏のテーマはあまりにも厳しすぎる幼少期で心が壊れてしまった春馬を

羊が記憶を取り戻し、受け入れ、癒していく物語でもあって

実際私が全巻購入したモチベーションとしては

この羊から春馬への愛情に尊さを感じたからというのが強い

 

本作が読めるアプリ上では本編は完結していて

今は友人二人にフォーカスを当てたスピンオフに移っているんだけど

いやーエンディングのラストカットは感動しましたね

 

後日談好きとしてはエモさに身悶えてしまいました

どろどろとした人間のエゴと

尊い純愛を同時に摂取できる良作でした

 

 

 

 

で、こっからネタバレ感想なんだけど

物語が転がっていくうえですれ違いとか言葉足らずみたいなのがどうしても必要になっては来るのだけれども

にしても

羊の母 八木沢涼と友人 大嶋冬弥の二人は酷かった

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(長い・・・)

で言っていた

そこでその行動はアウトやろ!というのが強い

羊が心を病み、記憶を閉ざす原因となった隣家の事件の当事者である春馬を強引な手腕で海外に当座けるほど羊を気にかけているはずなのに

その羊を一人置いて海外に勤務して、コミュニケーションもめんどくさがっているのはどうかと思うんですよね

タダでさへ離婚でひとり親になってしまい、羊は愛情に飢えているはずなのに

自分も羊にとっての忌まわしい記憶の一つと後ろめたい気持ちがあって大事には思っているが積極的にかかわることにおびえている、とかであればいいんだけど

そこら辺の整合性はちょっとほしかったかも

冬弥に関してはなんかあれですね。物語の都合に振り回されている感じもあるけど

立ち回りがひどすぎる

恋心を自覚していないどころか手遅れになってからあがき始めるのがなんとも醜い

せめて序盤のみっともないむーぶさへなければまだ見られたんだけど

そんでそれをスピンオフでもまだ続けているのが

正直彼の後始末付けたり振り回されたりそれでも嫌いになれない早和子が可哀相・・・

 

ていうか早和子ちゃん最初から最後まで常に不憫だったな

実らぬ恋に身を焦がしながら、一番損得なしで真摯に羊のことを思って行動していたの彼女だよね

冬弥は「羊は友達だから」と常に自分に言い聞かせつつ、肝心なところでタガが外れて早和子の頑張りをぶち壊し続けるし

「自分は馬鹿だから」と卑下するふりして自分の愚行を肯定しようとしているようにも見える。馬鹿ならばかなりに駒に徹するべきだと思うのよね

春馬も過去が呪縛になって真摯に羊の幸せだけを求められない

早和子本当にスピンオフで幸せになってほしい