午前中にマッドマックスを見終わりー
次に見たのが
デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 後章
午後は #デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 後章
— べる (@bel729) 2024年5月31日
うーん。詰め込んだ情報量に対して尺が圧倒的に足りていない気がする… pic.twitter.com/7d05ET2BbE
前章を見に行った時に
これ、後章見ないとストーリーの評価できんな
とおもったんで、最終的な評価は保留にしていたんですが
後章を見た後の感想は・・・
正直期待外れだなぁ・・・
期待値が大きかった分、前章で広げた風呂敷が大きかった分
私が期待するゴールまでは描いてもらえなかったな、という印象です
とりあえずネタバレゴリゴリで書いていきますが
本作のSF要素は、地球外生命体からの侵略と、タイムスリップものと似ているようで違う、パラレルワールドもの
そこに侵略者の母艦に対する日本とアメリカのスタンスの違い
政府の中でも操り人形の総理と、兵器開発を進めるSES社
侵略者とどう向き合うか 侵略者しすべし、の小比類巻がリーダーの過激派と(青・・・なんでしたっけ)、侵略者と融和すべきのSHIP、SHIPにもさらに過激派がいたり
侵略者側でも融和派と徹底抗戦派があり・・・
と、とにかく立場が違う登場人物が多すぎる
前章は、学生と侵略者という凄く閉じた世界での話だったので、今思うと結構まとまっていたんだなと思わずにはいられない
それくらいとっ散らかって、最後無理やり中途半端な全滅エンドもどきにもっていったようにしか見えないんですよね。
設定を持て余しているから、SHIP過激派のテロ計画も上滑りしてるし
SES社長が米国に暗殺されたから(殺害対象がいなくなって)テロ計画が失敗したというのはあるけど、だからどうというのがない、SHIPの偉いっぽい女性もSESの社長と過去何か関係があったかのような描写もあったけどそれも活かされず
浮上した新国立競技場の管理AIの停止コマンドを使えるのが社長無き今社長秘書だけ、というのも、うーんこれ意味あったか?
利用価値があったので小比類巻君に助けてもらえました。でもどう価値があるかは作中で画きません、じゃなぁ…
急にAIとか出てきたけど、ちょっとしゃべって終わりだったし、結局秘書を地上に残して浮上してるし、そもそも浮上した国立競技場は、侵略者の母艦の爆発に巻き込まれたんだっけ?巻き込まれなかったんだっけ?
終盤に出てきた謎の黒い球体と、ワームホールから出てきたピンク色の手もあれなんだったの?
全然理解が追い付いていない
なのにテンポだけは良く進んでいくから、ずっと置いてけぼりを食らっている感じで、
最後の大虐殺もねぇ、あそこまで殺すんだったらもう皆殺しちゃおうよ
中途半端、全部中途半端
個人的には、あの高さから落ちた小比類巻君が何の償いもなく普通に生きて大葉君に筋違いな殺意を増幅させているの正直イラっとしたし
あの距離で母艦の爆発に巻き込まれて大葉君生きているのも
門出が片思いしてる渡良瀬も、おんたんのにーちゃんもパパも、友達の弟もしんでんねんぞ、
なんでおんたんの彼氏だけ生きている・・・?というもやもやが
別次元でのおんたんの介入が原因の惨劇だからねぇ・・・
個人的にはそんなおんたんを全肯定する門出と、感極まったおんたんのキスからのソフト百合エンドで全然良かったけどなぁ
で、皆殺しちゃえよ
と思ったのは、小比類巻と大葉の因縁だったり、社長秘書とAIだったり
いろんな伏線ともいえない宿題をたくさん残した状態で無理やり閉めたように見えるのが凄い不満なんだよね
私は物語に信賞必罰を求める人なので、小比類巻は罪にふさわしい罰を与えてほしいのだよ・・・
最後に、パラレルワールドの設定も非常に不満
タイムトラベルではなくパラレルワールド
ということは、最初の世界では、門出とおんたんがいないまま、平和な世界が続いていくですよ
で、次の世界も、最初の世界のおんたん(おんたん1と呼称)が介入しなければ、最初の世界と同じ、門出はいないが平和な世界があったはずなのに
おんたん1が介入したことにより、悲劇的すぎる惨劇が待っているわけで
で、ここからが一番の不満点なのだけど
世界を破滅させるかもしれないのだとしても、それでも門出を助けたいおんたん1の意識は、次の世界のおんたん(おんたん2)には引き継がれていない
異世界転生系の憑依状態ではないので、おんたん2には門出を助けたいという強い意志も、そのためには世界が滅んでもいいという決意も、ない・・・はず?
覚悟のないおんたん2の引き起こした事件で、最初の世界の偵察者が大葉君にメッセージを残しておかなかったら、地球が滅んでいたって、こう、うまく言語化ができないけど、凄くひどい話で、醜悪だと思うんですよ
振り上げたこぶしの落としどころがない、覚悟をもって改変しようとしたおんたん1は存在消滅していて、そこにいるのは、おんたん1によってちょっとだけ肩を押された何も知らないおんたん2だけ
門出を死なせないためにシフトしたはずなのに、偵察者がフォローしていなかったら門出ごと世界を吹っ飛ばすって本末転倒じゃん
ただの自殺願望だよ
迷惑極まりない。おんたん1は明確に加害者なんだよ
世界に対する、友達に対する
なんつーか、そんな状態で爽やかに終わろうとするのは
ちょっと
ないかな
良い悪いではなく好き嫌いのはなし
そんでこれを書いていて気が付いて混乱しているのが、
大葉君とおんたんが記憶を共有した時に見た、おそらくおんたん2も見ている
世界が破滅する未来のヴィジョン
あれはなんだ?
私はてっきり、実は劇中世界は3つ目で、
2つ目の世界で失敗したから、それをどうにかするためにまたシフトしたのかと思ったのですよ。
おんたんが海辺の宇宙船でシフトするかも。と大葉が慌てたのはその伏線かなと思ったし
そのころはまだ異世界転生みたいに、記憶上書き系で、おんたん2と思っていた彼女がおんたん1の意識だった、と思っていたので・・・
まぁ違ったんですけどね
もしかしたら原作を読んでいればわかる話なのかもだし、詰め込みすぎているので私が大事な設定を見落としているのかもだけど
とにかく情報量を増やしすぎて、風呂敷たたむの失敗してんなぁという印象しかないです
シーンごとに見ていけば結構感動できるし面白いとは思うんですけどね。。。
なんかもったいない作品だったなぁ
実際映画と違うエンディングらしい原作はどうなっているんでしょうか?
ここまで無理やり終わらせた感じは、やっぱりないのかな。。。
ちょっと原作の感想とか、考察サイトとかあさりたいですね

