ブギーポップはいいぞおじさん「ブギーポップはいいぞ」
なんかフェアで99円からさらに22パーセントポイント還元も付いて実質77円だそうで
自宅に文庫まだあるけど、買ってしまってもよいのでは?という悪魔の声がささやいている
いや、本当に衝撃だったんですよ
ブギーポップは笑わない
当時のライトノベルの雰囲気としては、少なくとも私の周りでは
スレイヤーズとオーフェンの2強で
特にオーフェンは私のライトノベル人生のかなり重要な位置を占めているのだけれども
つまるところファンタジーがメインストリーム
あとは、当時読んでいたのは真無責任艦長シリーズかな
要するに、ファンタジーかSFだったんです
そこから、一気に現代ものブームを巻き起こしたのが本作
現代ものがなかったわけではないと思うけどね
ここからフルメタルパニックだったり、ちょっとマイナーだけどダブルブリッドだったりそういうのが出始めて、SAOとかとあるにつながっていく、その第一歩だと思うんよね
女子高校生の失踪事件という、悲劇ではあるもののよくある事件が
複数の人間の視点から語られることでじわじわとその真相、怪奇性が浮かび上がっていく
事件から一番遠い人物から語らせていくことで、真相に近づいていくというその構成に、高校生の私は震えたんですよね
何度読みなおしたかわからない
そして、深い帽子に全身を隠すマント、そして多重人格という設定
中二病大歓喜の設定盛りもりのブギーポップのデザインに心を持っていかれ
中学高校とひたすら私はスポルディングの靴を買って履いていました
結局作品としては、エンブリオ炎生までしか読んでいないと思うのだけど
これ今でいうシェアードユニバースよね
氏の作品のすべてが同じ世界でつながっていて、他作品の出来事が影響を受けている
退廃的で厭世的な世界観が20年前の私にぶっ刺さっていたんですね
20年どころじゃないね、四半世紀前だね
こわ
こっわ
そして、同じ世界観で四半世紀描き続けている作者も凄い・・・
さすがに初期のころの怒涛の観光スピードから比べると数年に1冊とかなりのスロースペースにはなっているようですが
ブギーポップ
知らなかった人は、ぜひ「笑わない」をまず手に取ってほしい
しかし・・・ブギーポップもそういえば映像化に恵まれない作品だったなぁ・・・