LetLifeLoose

映画、漫画、革のブログです

伝統工芸+イチャラブ【#クプルムの花嫁】

ギャル+伝統工芸というカテゴリだと

「その着せ替え人形は恋をする」

アニメも2年前(???)に覇権を取るくらい人気の作品がありますが

 

に多様なジャンルかつ、より伝統工芸に重点を置いた良作を発見

 

ビスクドールがひな人形とコスプレの化学反応と高校生同士の恋愛を楽しむ作品なのに対して

こちらは、銅を槌で叩いて作品を形作っていく「鎚起銅器」職人の(すでに社会人の)「修」とギャルの大学生「しいな」の恋愛を楽しみながら、伝統工芸そのものについての理解が深まっていく作品

 

鎚起銅器はこんなの

たっか、うわたっか

ただ、これが1枚の銅板をただ叩くのみで形作られていくというまさに職人の手作りであることを考えると、そりゃ高いよね。というのが漫画を読めばわかってきます

 

これとかも凄いきれいですね

この青は、ある意味のさびで、銅を薬品に浸すことで酸化膜を作って着色するのだそう

 

こういうの大好き民なので読んでいてすごく楽しい

そして、職人の修とギャルのしいなの関係がすごく良くて

まぁギャルって言ってもそこまでバリバリな感じではなくて髪染めている程度なんだけど

不器用だけど彼女を大事にしたいと頑張っている修と

そんな彼を支えてあげたいと自分なりに努力するしいなの2人の関係性が凄く尊い

てぇてえんですよ

また、修はまだ詳しくは語られないものの、幼いころに母を亡くし、天才職人であった父も交通事故で無くすことで、家族と、職人としての目標を失ったショックからも立ち直ろうと苦悩している感じがあるのですが、作中で少しずつしいなとの関係が深まっていく中で、しいなが新しい家族になり、悩む職人を支えるパートナーになり

修の壁を二人で乗り越えていく感じがすごく好きです

メンタルすさんでいるときに読むと二人の支えあう関係性にめちゃめちゃ癒されます

ほんと良い

家族を失った主人公を、天真爛漫なヒロインが支える構図だと

「味噌汁でカンパイ」

という漫画もあって、これもとてもお勧め。銅器ほどではないけれども、味噌からひも解く郷土料理というやっぱり話のテーマを扱っているのも近しいかも

 

舞台は金物の街燕三条、ラーメンも有名ですよね

 

新潟は前々から言ってみたいと思いつつ、なかなか行けてないところの一つなのですが

読めば読むほど行きたい気持ちがたかります。

まぁとはいえ行く余裕ないんですけどね・・・

なんとか理由つけていきたいなぁ。行ったら聖地巡礼したくなる

作者もしっかりと取材に行って、地元の名店とかをピックしているので

観光ガイドブックとしてもレベル高い本になってます

 

ということで、現在4巻まで発売中

 

 

おすすめです