最近は見たい映画が多くてうれしい悲鳴を上げております
今年は後仮面ライダーとキングスマンですかね
両方とも見れるかは若干怪しかったりもするんですが
で、今回見たのは
ヴェノム! レッド・ゼア・ビー・カーネイジ!
題材が題材なだけにホラーテイストだと思っていたら
ふたを開けたらドタバタコメディだった前作ヴェノムの2作目
シンビオートの中でも一番凶悪なカーネイジをヴィランに据え
今度こそ怪奇路線に回帰かと思いきや
やっぱりドタバタコメディでしたw
この絵面でコメディってホント凄いよなw
とは言いつつも、結構これがシナリオもしっかりしていて、細かい設定がしっかり生きているし、引っかかるような矛盾もなく、かなり手堅いストーリー
コメディ部分も個人的には前回よりもグレードアップしていて実によい作品でした
ストーリー
前作で地球外生命体(シンビオート)「ヴェノム」を体の中に飼うことになったエディ・ブロック
彼は記者として、連続殺人犯で死刑囚のクレタス・キャサディにインタビューを行う傍ら
ヴェノムの起点によりクレタスの独房に描かれていた落書きから未発見の死体を見つけ出す
新たな肢体の発見によりクレタスの死刑執行日が早まり、それを恨んだクレタスは、自分の最後の言葉を記事にしてほしいとエディを呼び出し、隙を見せたエディにかみつく
血を流すエディ、その血を飲むクレタス
シンビオートが混ざる血を
クレタスの中に入り込んだシンビオートの因子は
「カーネイジ」
という新たな個体として覚醒する
相変わらずの凸凹コンビが楽しい
さすがに今回はシリアスだろうと思ったら相変わらずのコメディっぷりで実家のような安心感
どう考えても気持ち悪いヴェノムが可愛くて仕方がないんですよね
意外とエディの元カノ、アンを気に入っているヴェノム
だから今カレのダンが嫌いなヴェノム
ダンからアンを取り戻すためにエディにめちゃめちゃアドバイスするヴェノム
アンに完膚なきまでに振られて一緒に落ち込むヴェノム
エディとけんかして家でするヴェノム
でもやっぱりエディが恋しくなるヴェノム
割とおだてられるとちょろいヴェノム
まじでこいつを愛されキャラに仕立てようとした奴は良くも悪くも気がくるっていると思うし
この路線をさらに突き進んでいるある意味の狂気が本作をさらに面白くしていると思う
格上のカーネイジにヴェノムがかつロジックがかなりしっかりしている
とにかく今回感動したのがここ
マジでよくできていたと思う
そもそも人を殺すことにためらいのないクレタスキャサディと、
どうも色でスペックが決まるようで、その中でも最悪っぽい赤い色のカーネイジ
そんな最凶コンビに普通のおっさんのエディと、どちらかというと落ちこぼれのヴェノムにどう立ち向かうか
これが愚直にも二人の結びつきの深さなんですよね
一人で戦っているわけではない、二人でヴェノムなんだ
そして頼れる仲間もいるんだと
それに比べてカーネイジとクレタスはどうか
ここで音波攻撃を得意とするシンビオートの天敵のような能力者でクレタスの恋人のフランシスの存在がかなり効いている
あとどうでもいいけどアントマンに続いての元カノのいいやつ今カレ ダン
が悪態つきつつも相変わらずいいやつだったのも笑う
ホント、最凶のシンビオート、カーネイジがいて、
シリアルキラーのクレタスを、こういった役をやらせたら右に出る者のいない、出れるとしたらウィレムデフォーくらいかな、なウディ・ハレルソンが演じているのに
ポップな空気を維持し続けているのが奇跡のような差配だと思う
ウディハレルソンは本当に狂気をはらんだ演技が嵌りすぎてちびれる
最後に
正直今年見たアメコミ映画の中ではかなり良かったのではなかろうか
恐るべしアンディサーキス
ミドルクレジットではヴェノムがさらに広がる世界に進出することを予感させるサプライズもあり、ただただテンション上がりますね!
ブラックウィドウ、シャンチーと個人的にはまれずにそろそろMCUとも距離をとるころなのかなぁとしょんぼりしていたので
エターナルズからの(MCUではないけれども)ヴェノムのおかげでまだまだこのユニバースで楽しくやっていけそうな気がしてきました