LetLifeLoose

映画、漫画、革のブログです

まさかのオ〇〇〇タに思わずぐっと来てしまった【#岸辺露伴ルーヴルに行く】

シンゴジラを見てから高橋一生さんが気になり始めたのと

とある回が市内でロケがあったらしく

なんとなく見続けている岸辺露伴は動かない

(まぁ残念ながら高橋一生さんは来ていなかったけど)

バディを汲む女性編集者も割と特撮界隈では人気の高い、そしてこちらもしないでロケのあった連続テレビ小説(の中でもとみに評判の悪い)「ちむどんどん」でほぼ唯一株を上げた飯豊まりえさんということで、原作未読ながらなかなか楽しく見させていただいていたのですが

 

今回とうとう原作の1エピソードを映画化ということで、

https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/

なんとか時間を作って見に行きました!

クリード3と悩んだんだけどね!ジョナサンメイジャースが良かった以外は結構賛否両論っぽいのと、ロッキー出てないらしいのと、そもそも俺クリード2見てなかったわ

ってことでこっちにしました。

結論から言うと、見ていないので比較はしないけど、少なくとも選んだことを公開しない良作でした。

正直2択は外し続けていたからね・・・

エブエブとフェイブルマンズとか

 

belphegor729.hatenablog.com

シン・仮面ライダーと私の幸せな結婚とか

 

belphegor729.hatenablog.com

映画刀剣乱舞と

 

belphegor729.hatenablog.com

ダンジョンズ&ドラゴンズとか

 

belphegor729.hatenablog.com

 

前置き長くなっちゃいましたが

取材のために赴いたオークション会場で、強く惹かれる真っ黒な絵を落札した岸辺露伴

露伴先生は絵そのものに惹かれたのではなく、その絵を通して、

17歳のころに出会った謎の女性が言及した

「この世で最も黒い絵」

に思いをはせていた

 

忘れていた記憶が呼び起こされた露伴先生は

「この世で最も黒い絵」

が眠っているフランス・パリのルーヴル美術館に向かうのだった

 

光のすべてを反射する鏡は自身の姿を映す

では

光のすべてを吸い込む最も黒い絵の具で描かれた絵は何を移すのか

謎の女性は何者なのか

岸辺露伴の過去が明らかになる

 

といった感じ。

 

まずはとにかく露伴先生と泉さんという座組がいい

オフビートな岸辺露伴と圧がすごい泉

特に泉さんが原作では1話限りのキャラクターと思えないくらい世界になじんでいて

原作未読税なので、原作では二人の掛け合いがないことに驚きますね。

当然本作でも原作にはいないキャラクターなのに、

それが信じられない。まぁ、いなくても話が回るのかもしれないけれども

彼女がいることで、近寄りがたい岸辺露伴と観客の間を取り持ってくれているような

潤滑油のような役割をしていると思います。

ここら辺は原作物をアニメ化するのに長けた小林靖子さんの脚本の妙でしょうか

 

キーパーソンとなる思い出の女性、奈々瀬を演じられた木村文乃さんの妖艶な感じも非常に良かった。

 

本作、構成として私の大好きなオネショタ物なんですよ。

オネショタというとちょっと俗な感じですけど

 

こう、まだ多感な未成年の時期に

謎多き女性に魅了されてしまい、癖をゆがまされて引きずっているの大好きなんですよね

途中までしか読んでないけど朝子とかすごくそんな感じで好き

 

 

若かりし頃の岸辺露伴と奈々瀬の出会いから別れまでを描いた回想パートはそういうどろどろとした感情、空気感が出ていてよかった。

 

また、本作のヴィラン的ポジションのキャラクターは作中ではそこまで大きな役割を持たされておらず

あくまで、黒い絵という超常の物に翻弄される「弱者」であり

岸辺露伴ですらその「弱者」でしかないという対比表現に用いられるのみではあったものの

作中でヒエラルキーをしっかり提示することで露伴の異常さと、それを上回る「黒い絵」の世の理を超えたものの異常さをうまく出していたなと思いますね

 

悪かったところもなかったわけではなく、ラストの奈々瀬の回想が

ここでも高橋一生さんの怪演が光ってはいたものの、やや冗長だったかなという気がします。必要だったとも思うんですけど、ちょっと浮いていたかなと・・・

まぁでも本当にそんくらい。

ツイッターで感想あさって、盛り上がりに欠けるというコメントも見て確かにそうだったかも?

とも思うものの、「でも岸辺露伴ってそもそもそういう作品なような気もするしなぁ」と思い返したり

 

ガチもんのルーヴルロケも眼福でした

非常に良い作品でした