これ1から3まで全部同じペイトン・リード監督とは思えんな
あんなミニマムな世界観の1からこんな壮大な作品につながっていくとは
しかも本当はスコットピルグリムのエドガー・ライト監督がメガホン取っていて台だったわけでしょ?
ある意味可能性が分岐しているな
まさに本作を体現するかのような出来事・・・
と、話がだいぶそれましたが
ブラックパンサーで幕を閉じたMCUフェーズ4
ぶっちゃけ全然はまっていなかったんですよ
特にブラパンは最悪で
そろそろMCU卒業かしらとか言っていたのですがなんのなんの
このアントマンはそんな自分を引き戻すものすごい吸引力の作品でした!
規模もでかいし世界観も凄い
フェイズ4はフェイズ1のアイアンマン~キャプテンアメリカのころのような
個々の作品が緩くつながりながらもストーリーの大きなうねりのようなものは全く見えておらず、アベンジャーズ1を体感していなかったフェイズ1のころならともかく
エンドゲームまで履修し終わってしまった体ではどうしても物足りない、期待を満たせていない。というところはあったのかもしれない。
しかし本作は、作品そのものの質量熱量の大きさもさることながら
これまでストーリーラインの外、外部からの情報で
サノスの次のヴィランは「征服者カーン」である
という情報を浴び続けたうえでの、満を持しての登場だったので
やっと”これから”を体感できる
わくわくが止まらないですね
ぶっちゃけシャンチーのリングのオーパーツ感とか何だったのか・・・
カーンがヴィランだといまいち話に絡みそうな感じがしねぇ・・・
で、もうネタバレ全開で感想書きなぐっていくので、もうあらすじとかいいかな?
と思うので、このまま思ったことをつらつらと書いていくよ
あれ?これ俺が見たかったSWEP9じゃね?
なんだろう。まず、本作にずっと漂っているのは既視感で
それはスターウォーズだったんだよね。
意外とコミカルなドロイド
愛すべきエイリアン(異形)
帝国軍と反乱軍
カタルシスに満ちた総力戦
本作の特徴となる舞台設定を並べていくとどう見てもスターウォーズのそれで
原子が星系と似ている、などのミクロとマクロの相似形を応用し
地球よりも小さなミクロの世界が、壮大な宇宙の物語の相似形である
ということを、あえて同じグループ内の作品出るSWで強く印象付ける効果を狙っている気もしますが
それ以上に、大失敗だったシークエル
で、ファンが本当に見たかったはずのものがここにあるなと・・・
思わずにはいられなかった
かわいいだけで特に役に立たないBB8
結果として無意味に記憶を消されたC-3PO
と何とも言えないドロイドたち
ネームドキャラはほぼ全員人間型で過去の英雄でほぼ唯一出番のあったアクバー提督も雑に殺され
雑に招集された辺境の戦力たちに数だけそろえたもののポットでのダースシディアスの謎に超強力なフォースライトニングで、つまり個人に半壊させられた反乱軍艦隊などカタルシスのかけらもなかった総力戦
スターウォーズの失ったものがすべてここにあってなんかちょっと悲しみすら感じたよ・・・
征服者カーンがちゃんと強者感があってよかった
ロキではけちょんけちょんにけなしたカーンだけど
今回はちゃんとヴィランしていてよかったね
ジャネットと仲良くしているころは朴訥とした青年感を出しておいて
ジャネットに感づかれてから邪悪なオーラがにじみ出てくるのも凄く良かった
攻撃はしディアスばりのフォースライトニングだったけどw
g
死んだと思っていた設定が生きていたのがうれしいw
アリさんのことですw
アントマン1ではフィーチャーされたものの、アントマン&ワスプではどうでしたっけ?
た作品への客演ではもうありを操れることなんてすっかり忘れたような感じで
まぁでもアリさんたちをこれ以上ストーリーに絡ませるのは無理だよなぁと思っていたんだけど、忘れていなかったどころか切り札になるとは
ストーリーへの絡め方が絶妙で本当に感嘆しました。
ついでに言うと、可能性の分岐で増殖したスコットがキャシーの一声で一致団結して群体として結束して行動したのもアントマン1でアリ軍団がやってたことのセルフリバイバルだよなぁと思ったり
絶妙といえばMODOKの設定もそうで
まさか正体をダレンに変えてくることで、今更新キャラ出すのポット出すぎんよと思っていたMODOKをスムーズ且つシームレスにMCUに登場させるとは
ほんとペイトンリードすごいすわ
いまいちだったところもなくはなく・・・
ジャネットのうわ・・・量子世界でのパートナー「クライスラー」がジャネット不在の間に卿と呼ばれるようになっていたのは、裏切りを知った後で思い返すと”叙勲”した人がいるわけで、つまりは帝国の配下に下ったという不利だったんだなということでこれもまたよくできているなと思うんだけど、
彼の出番の意味はその程度でしたね。せっかくビルマーレイ(正直名前しか知らんかったのでいまいちピント着てなかったのだけれども・・・)使ってるんだからもうちょっといい役でも…と思わなくもなく
また、これは好き嫌いの問題だと理解してはいるんだけど、せっかく娘を押し出して量子世界でカーンの攻撃を防ぎ、また愛するスコットのためにホープは量子世界に戻ったのに、あっさりと現実世界に二人が戻ってこれたのも拍子抜けかなぁ・・・
決死の覚悟で残ったのかと思ったけど、戻れるという確信があっての行動だったのね。
キャシーを信頼してだということだと思うし、それはそれでよいとは思うんだけど
これでアントマンも一旦は終わりか、ちょうどいいタイミングかもな、キャシーがあと次ぐし
と勝手に納得してしまったのでちょっと肩透かし
あと、今回のカーン良かった
って言ってみたけど、ミドルクレジットのカーン大集合は正直いまいちだったかなぁ
ツタン”カーン”メンにサイバーカーン、エイリアンっぽいカーンの3人が次のアベンジャーズのメインヴィランになるんですかね?
コロッセオっぽいところに召喚されたカーンたちの動きがほぼゴリラだったのがすごく気になる・・・
今回のカーンがよかった分次のカーンたちがまた違和感がありそうでね。ちょっと不安です
最後に
とまぁぐちぐち言いつつも非常に面白かった
そして、次のアベンジャーズ「カーン・ダイナスティ」につながる作品としてテンション爆上げです。
とはいえ、出してしまったのでこれからの作品はしっかりとここに絡めてほしい気持ちもあり、カーンの絡まない作品が出るたびにがっかりしそうな不安もあり
とりあえず次で全員出番が終えそうなガーディアンズはカーン絡まないだろうな
まぁガーディアンズはしょうがないけど、地味にマーベルズが不安だったりするんだよねぇ・・・