LetLifeLoose

映画、漫画、革のブログです

#金の国水の国 は思った以上にスキのない良作でした。良き良き

正直2月17日にはアントマンも公開されるし、スラムダンクも面白かったし

あえて見る必要もないかなーとスルーしていたんですが

よく見ているYouTuberが、予告が残念だけど面白いよ

とお勧めしていたので、ちょうど時間もあったので見てきたのですが

確かにこれは掘り出し物でした

 

 

物語のあらすじとしては、

隣接する2つの国

一つは、商業が発達し、大きく栄えるも水資源に乏しい金の国

もう一つは、金の国が喉から手が出るほど欲しい水が豊富であるものの、それ以外はさっぱりで貧しい水の国

2つの国は仲が悪く、仲が悪いがゆえにお互いがお互いの国に貢物をすることで、そのギリギリの隣国関係を保っていた

その貢物とは金の国は美女を、水の国は知恵者をそれぞれの国に送り、結婚させるというもの

 

しかし時は流れ、その取り決めも形骸化し

金の国の花嫁に送られた知恵者は犬で

水の国の花婿に送られた美女は猫だった

それぞれの相手として国で待っていた

金の国の花嫁と水の国の花婿は、これがばれることで国同士の争いになることを案じ

また、多くの偶然が重なり出会うことで、それぞれがそれぞれの婚約者であると偽りながらことが過ぎ去るのを待つのだった

しかし、この事実を2つの国の関係に変化を望むものによって利用されそうになり・・・

この小さな火種をきっかけとして、国の在り方を揺るがす騒動に発展する

 

といった感じ

ぶっちゃけ舞台はほぼほぼ金の国で、国を揺るがす騒動も金の国の中で起きます

国力としては金の国のほうが圧倒的にうえで、水が枯渇し、国力が低下する前に水の国の資源が欲しいわけですね。

その戦争のアリバイに使われることを恐れた二人が、手を取り合って事態打開に動いていくうちに、二人の関係性が変わっていき、

また、特に水の国の花婿で知恵者の「ナランバヤル」の積極的な行動により、停滞していた金の国の政治も動き出す。

この物語の流れのテンポが非常によく

とにかく飽きさせない場面展開が非常に好印象でした。

では金の国の花嫁「サーラ」は影が薄いのかというとそうではなく、美人ではないものの心優しく物語の良心として機能しており、そしてそんなサーラにナランバヤルが心底惚れた(外見にも惚れる仕掛けもしっかり入れているのが心憎いのだけれど)ことが、彼の原動力としてうまく機能していく

 

本作の良いところは、無駄な人員がいないんですよね。

足を引っ張るだけの無能が一人もおらず、一見無能そうに見えるキャラも

その自分の立ち位置をしっかり理解したうえで行動しており

できる範囲で最高のパフォーマンスを発揮させている。

というか無能ムーブかますふりして有能すぎんよ某氏

 

しいて言うならサーラが冷遇されている理由がほとんど描かれておらず、他の姉妹との関係が悪そうなのが物語に全く影響を及ぼしていないのが気になるところではあるのだけれど

 

まぁそれも些事として無視できるレベル。

ついでに言うと水の国が影が薄すぎるのも、まぁそこまで手を広げたら2時間じゃ収まらないよね

 

という感じで、最終的にはたまにはこういうのもいいよね、という感じの瑕疵のないレベルでのまごうことなき大団円

 

メンタル弱っているのでしんどいもん見たくないな、

という人にもろ手を挙げてお勧めできる癒しの一作でしたw

 

ほんと、今後メンタルが弱った時に見て癒されたい

 

またエンディングの後日談がいいんだ。

後日談ラバー大満足の幸せな2人のその先を見せてもらえて本当に満足

 

いい作品でした