一昨年前の前の冬に
なんか市内でエキストラの募集ツイートを見かけて、なんかやんだーくらいの感じでスルーしていたのですが
うーん。完全に行ったことあるカラオケ屋ですね
原作漫画もアメトークの漫画大好き芸人で、確か麒麟川島さんがお勧めしていたのを覚えていたので、興味はあったんですよ
興味はあったものの後回しにしていた漫画なので、そのまま漫画未読のまま映画を見に行ってきました!
今日もレイトショー#カラオケ行こ pic.twitter.com/mHgK2z4U4c
— べる (@bel729) 2024年1月13日
ざっくりあらすじ
組長の誕生パーティーでカラオケが一番下手な組員にダサい入れ墨を入れさせられるイベントに危機感を覚えていたやくざの成田狂児は、たまたま見た合唱コンクールに感銘を受け、その合唱部の部長 岡聡実を「カラオケ行こ」と実質拉致し、教えを乞うことに
はじめはおびえながら受け答えする聡実も、狂児の気安さに言葉遣いも砕けてくる
だんだん変わっていく二人の関係性の中で
聡実は学生最後の合唱祭、狂児は組のカラオケ大会に向かっていく
という感じ
とにかくだんだん狂児に遠慮が無くなっていく聡実にひやひやしながらもにやにやする
綾野剛さん演じる狂児がまずよくて、つかみどころがなくて得体が知れないんだけど
目が優しい、聡実を見る目がすごく優しいので、聡実の感情を全部受け止めてくれそうな安心感が終始漂っていて、きわどいなぁというシーンも安心してにやにや見ることができました
多分、狂児と聡実という役同士だけではなく
綾野剛と齋藤潤という俳優としての関係もそうだったんだろうなという気すらしてきますね
綾野剛という大物俳優に全力でぶつかっていく新人の齋藤と、それをベテランの余裕で受け止めていく綾野剛
とにかく演技の中に安心感があって、その中で積み重なっていく空気感みたいなものににやにやしたり、笑ったり、とにかく約2時間ずっと楽しい映画でした
ただ、しいて言うなら、二人の関係性にフォーカスした結果だと思うんだけど
聡実の合唱部周りはだいぶなおざりになっていたんじゃないかなぁという気がしていて
私も合唱部はなかったものの、
小学校の時は劇でソロで歌ったり、学年の男子ソプラノ代表に選ばれたり
中学の時には有志で県の合唱コンクールに出たりしていたので
変声期で思うように声が出なくなってくことに対する、好きなことがうまくできなくなる不安って凄くわかるんですよ
ソプラノの高音が出ていたのが、テノールには低く、バスには高い
歌うのは大好きなのに、歌える歌が極端に少ない人間になってしまって結構絶望して、大学入っても音楽系サークルに入ることなく今に至っているくらい
なので、もっと青春期と変声期について深堀してほしかったなというのと
最後の合唱祭の事件について、そんな簡単に周りは割り切れるかしら
というのとか、ちょっと学校パートは雑な感じがしたかな
ここらへんもし漫画はちゃんとフォローしているようだったらちゃんと読んでみたいかも
というか読んだほうがいいな
とはいえ、それをもってこの映画がよくなかったとはぜんぜん言えなくて
年始にウォンカに引き続き、ほっこりできる良い映画を見ることができました