チェンソーマン レゼ編
公開初週に子供2人連れてみにいって、その圧倒的な迫力に完全に心を持っていかれたのですが
アクションが凄すぎて脳が処理追いついていなくて、感情が揺さぶられるはずのシーンに反応できなかった後悔があり
少なくとももう1回は見に行こうと思って機をうかがっていたんです
で、見るなら最高の環境で見ようと
1回目もTCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)という比較的良い箱で見たので
じゃあもうIMAXだろうと
IMAXの中でも一番性能のよさそうな、IMAX レーザー行っちゃおう
ということで、数年ぶりに新宿まで来て
ゴジラの鎮座するTOHOシネマ新宿まで行ってきました
映画は可能なら2回見たいよね
最近は特に時間が取れなくて1回見てひーひー言っていますが
1回目で内容を把握して、2回目で伏線やイースターエッグみたいな細かい情報をネットで仕入れたうえで復習しながら考察を深めていく
というのがいい映画では理想だと思うんですよね
このチェンソーマンレゼ編はまさにそのタイプで
この作品の一番の議論の的は
「レゼは、デンジに恋心を抱いていたのか。抱いていたとしたらいつからなのか」
だと思っていて、そこにフォーカスしながら見ていましたが
私は多くの人と意見は一致していると思うんだけど
電話ボックスに入った時だと思うんですよね
首のピンに手をかけてボックスに入っていったのも「確かに・・・」
と思いつつ、レゼがデンジの顔を見て「昔飼っていた犬に似ていた」から泣くほど笑っていたのだけど
むしろ、涙を隠すために笑っていたんじゃないかなと思うんですよね
理由は、昔の飼い犬じゃなくて、ソ連の「秘密の部屋」で一緒に過ごしていた友達とかじゃないかと
実験に耐えられずに先にお別れした友達に、デンジ君が似ていてとっさに殺せなかったんじゃないかとか考えちゃって、これからのレゼの悲劇を予感させるシーンだと改めて感じて既にウルウルしてしまった
そして、1回目の視聴では泣けなかったレゼの最後のシーン
しっかりと味わって、しっかりと泣けました
レゼの「デンジ君、本当はね・・・」
からの天使の悪魔の「ネズミ君、都会はいいところかい?」
の余韻は本当にやばいレゼの末路にかかわって、一抹のやるせなさを天使の悪魔が感じていることがじわっと伝わってきます
IMAXレーザーがもたらす「映像の奥行き」と「音の包囲感」
でIMAXどうだったか、通常料金+700円の価値はあったか
という話については、間違いなくあった、と力説したい
そもそもIMAXレーザーとは何ぞや
という話ですが
通常のスクリーンと比べて正方形に近いスクリーンのフォーマットで
それにサラウンドスピーカーを搭載することで、映画に包まれるような体験ができるとのこと
さらにIMAXレーザーになると、4Kのレーザープロジェクターと12chサラウンドの音響で、より一層の映画への没入が期待できます
正直スクリーンのアスペクト比についてはあまり影響はなかったかな
と思いますが、
まずやはり音響が素晴らしい
最初のIRIS OUTを最高の音響で聴けた時点でもう元とったな、というくらいの満足感
映像については、前半はよく言えばメリハリを利かせている
悪く言うと手を抜くところは結構抜いている
ので、通常のスクリーンよりも、IMAXよりもシャープでクリアなIMAXレーザーの強みは生かせていなかったですが
戦闘シーンに入ってから、特に基本的には夜のシーンでしたから
闇と、ボムの火花のコントラストがより鮮やかに眼下に広がって凄かった。。。
そして、IMAXで見たことにより、前半と後半で明らかに絵のタッチが違うのも気が付きました日常パートは淡い、戦闘パートは濃い
そして、IMAXレーザーのハイコントラストな映像に、12chサラウンドの音響で繰り広げられるバトルはビートに心臓の鼓動も持っていかれるレベルの臨場感
特に、チェンソー&ビームで台風の悪魔を撃破するシーンは音楽の盛り上がり方も含めて凄かった
そんで最後にね、OPと同じように超絶クオリティの音響で聴くJANE DOEよ・・・
上映前に流れるIMAXのプロモーション映像で、針の音からジェット機のエンジン音まで、というのがあるのだけど
宇多田ヒカルの吐息はまさにそれだったね
静寂の中で宇多田ヒカルの吐息に包まれる
貴重な体験でしたよ
思わず息をのんだよ
結論──『チェンソーマン レゼ編』はIMAXで観ることで完成する
といっても過言ではないくらいの満足感でした!
音だけだったらPremium Theaterでもいいかなと思ったんだけど
思い切ってIMAXレーザーにして正解
『チェンソーマン レゼ編』をすでに観た人こそ、2回目はIMAXがおすすめ
ストーリーは同じでも、体験はまったくの別物
IMAXの映像・音響が合わさることで、
この作品が持つ“静と動”“明と暗”のコントラストが最大限に引き出されます
これはもう”観る”ではなく”体験”です
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