LetLifeLoose

映画、漫画、革のブログです

【#映画はたらく細胞】ネタバレ全開で語りたい!

前回とりあえず見てない人に向けて、「面白いから見ろ!」って記事を書いたんだけど

 

belphegor729.hatenablog.com

やっぱりこの衝撃は書き起こしておきたいなと思ったので

完全ネタバレでつらつらと書いていきたいと思います

 

 

 

正常性バイアスの話

考えてみたらマナちゃんの体の中が舞台なのだからそんなわけないんだけど

前半で、不養生な父としっかり者の娘、という構図をいやというほど見せつけられるから

事前情報で聞いていた、白血球さんのアクションがやばい、凄い

というのは、当然病気と闘うんだろうけど、まあ阿部サダヲがぶっ倒れるもんだと思っていたんですよ

若くて体調にも気を付けているマナちゃんが、まさか病魔に襲われるはずがない

という正常性バイアスが完全にかかっていたなぁ

阿部サダヲが倒れるならまぁ自業自得だし年齢的に全然ありうるからはいはいそうですね、で全然心構えで来てたんだけど

だからこそマナちゃんはノーガードだったんだよね

ノーガードでDJKOOにげらげらして

ちょっとアドレナリンのくだりくどいなとか余裕ぶっこいていたところで、

がら空きのボディに強烈なラッシュを食らってもうフラフラです

テルマエ・ロマエ、翔んで埼玉の監督という所にも勝手にキャラクタライズして

「いうてシリアスに振り切ることはなかろう」

というのもね。完全にバイアスでしたね

自分の作家性すら隠れ蓑にした構成はただただ脱帽でした

 

輸血のくだりは結構うまかったのでは?

パパ体調良好になって、新米赤血球の板垣李光人くんもう出番ないかぁと思っていたら

献血からの輸血で異世界転生するとは思わんじゃった

逆に言うと、極論パパ倒れてマナちゃん輸血、からの佐藤健パパ世界へ

も、できなくはなかったのかとはちょっと思うけど、まぁ映画として面白いかというとさしてなのでそれはさておき

確かに輸血ってそういうことだよなぁと感心するし

それ以上にブラックな世界がやっと改善してきたところで

ブラックどころか崩壊寸前の世界に異世界転移させられるとか

マジで李光人かわいそうだった

かわいそうだったし、そりゃ絶望もするわなと・・・

まぁただこんな異世界で、死に場所を見つけて前を向く李光人君は超格好良かった

仮面ライダージオウのウールから李光人君を知ったけど、本当に有名になったなぁ

ちょっと先輩ライダーの白血球と絡んでほしかったけど

まぁライダーの姉のお供として散っていったから特撮ヲタとしては十分な見どころだったか

 

病魔の再定義がかなりうまかった

個人的に一番関心というか、感動したのがここで

白血病という細胞以上による病気を要素に分解し

ファンタジー世界の闇落ちキャラとして再構築してきたのマジで凄いなと

それによって、ものすごい普遍的で共感できるストーリーラインが自ずと組みあがっていく

まぁ、なんで白血球さんが一度死んだあと生き返ったのかは正直理由ほしかったかな?って思いますけど

そこから放射線治療、造血幹細胞移植にもっていくのが壮絶すぎて・・・

 

まさにラグナロク

Xでも呟いている人がいたんだけど、これもはや神話ですよ

神(免疫系)の中から造反者(白血病)が生まれ、造反者は軍団を成して神に反逆を挑み、神々は善戦するもことごとく相打ち、世界はスルトの炎に包まれ(放射線治療)

何もなくなった世界に新たな神(造血幹細胞)が降り立ち、次の神々(免疫系)が生まれる

まさに普遍のストーリー

 

熱く語る私を半眼で見ていた奥さん「あー世界を終わらせるからfukaseさんキャスティングされたのね」

 

...なるほど…気が付かんやった・・・

それはさておき、劇中白血球も赤血球も造血幹細胞移植前の放射線照射で消滅していって、「いや、赤血球も消えたら細胞に酸素供給できずに死ぬやろ・・・」と描写に疑問を持って調べたのですが、赤血球も全滅はしないもののかなり数を減らすらしいですね

揚げ足取ろうとしてすみませんでした

 

新たな世界に、旧世界からの置手紙が残されてるのほんとエモすぎでしょ・・・

 

見終わった後どっと疲れてもう1回見ようとは今のところならないんだけど

でも本当にいいもん見せてもらいました

最後に、千葉県民からひと言

埼玉から鴨シー(鴨川シーワールド)日帰りは無理よぉ

サンシャイン水族館で良かったんじゃなかろうか

でも初デートに選んでくれてありがとうw