年始、正月を避けて実家に帰ってるのには飛行機代が安いという理由の他にもうひとつあって
福岡市博物館がこの時期限定で公開している文化財があるからでもあります。
なにかっつーと、刀ですね。
某刀剣擬人化ゲームの熱烈なファンである奥さんにつれられて三年ほど前から毎年見に行っています
福岡県民は酒豪と誤認させる民謡「黒田節」のキーアイテムである名物「日本号」と
正月を過ぎた頃から、
織田信長から大河で有名になった黒田官兵衛に譲られた名物「へし切長谷部」が並べて展示されているのを見に行くんです。
特別展のチケットを買ってなかに入ると、まずは日本号がお出迎えしてくれます。
名物 日本号
— べる (@bel729) 2020年1月26日
黒田節で歌われる日本三大名槍のひとつ
刃先の彫りの精巧さも去ることながら、柄の螺鈿細工もまた美しい😍 pic.twitter.com/Pn25YvPJ56
酒癖が悪いことで有名な福島正則という武将がいたのですが、そこに、官兵衛の息子ので当代当主の黒田長政(大河では松坂桃李君が演じてました)が部下の母里友信(たしかもこみちさんでした)を使いに出したのですが、もこみちさんも酒癖がわるく、桃李君から「お前マジ粗相したらただじゃおかないから酒飲むんじゃねぇぞ」ときつく言われてたんですね。
でも出来上がっちゃった福島正則が「てめぇ俺の酒が飲めねぇってのか」ってぶちギレ間て
挙げ句前後不覚なくらいに泥酔した福島正則は大きな杯を取り出して
「これを飲み干したら好きなものんやるぜ。これを断ったら殿様の顔に泥塗るんじゃね?」
とあおってきたからあとには引けず
酒をさくっと飲み干して福島正則が秀吉から授かった家宝の槍をもらって帰りました
素面に戻った福島正則は慌てて返してもらおうとしたものの
「武士に二言ってなくね?」とばかりに追い返されて今に至るそうです。
福島正則切ねぇ
まぁその後福島家は改易にあってお取り潰しになるので、その前に身元のはっきりするところに所有権が移転したのはよかったのかもしれない。
徳川家康の次男結城秀康所有の御手杵
徳川家康の部下で大河で藤岡弘、が演じた戦国最強本田忠勝所有の蜻蛉切
と合わせて天下三名槍と呼ばれます。
そのとなりに一月だけ展示されているのが
へし切長谷部
日本刀っていいよね(多分3年連続三回目)
— べる (@bel729) 2020年1月26日
名物 へし切長谷部
織田信長が、粗相をして箪笥のか下に隠れた茶坊主を箪笥ごと圧し切ったことでへし切と名付けられたそう。
その後黒田官兵衛に授けられ、その息子の黒田藩初代藩主長政が鑑定したことよって
長谷部の作であるとわかった、らしい(奥さん談) pic.twitter.com/K0UaoXPNsM
エピソードとしてはTwitterで語った通りですが
太刀を削って刀に仕立てあげているため銘がなく、長政の鑑定によって正宗の弟子の独りである長谷部国重の作であると鑑定され、現在の茎に長政を示す「黒田筑前守」の銘が掘られているそうな
奥さん曰く「エモい」んだそうです。
流石にブームも落ち着いてきたのか、数年前は行列ができていたのですが割りとゆったり見れましたが、某刀剣ゲームがARに手を出してきて、刀剣の横に刀剣男子を並べて写真を撮っていました(もちろんその塊のなかに奥はいました💦)
さて、刀剣について熱くかたりましたが、もうひとつ、福岡市の大事な文化財が展示してありまして、それが金印になります。
福岡と言えば金印 pic.twitter.com/MpDXE5C6B3
— べる (@bel729) 2020年1月26日
こちらは常設展に展示されており、市博物館の目玉となっているようです
正確には漢委奴国王印ですが、
福岡の端の田んぼから2000年前の歴史の生き証人が出てくるってロマンですよね。
れきしずきのかたはきっと満足すると思うので、福岡に来たら福岡市博物館もルートのひとつとして検討してほしいですね
2月には国宝「日光一文字」 と言うまた別の刀剣が展示されるので、何かの機会に二月に帰省して見に行きたい