遅ればせながら、見てまいりました、「アナと雪の女王2」
アナと雪の女王2 MovieNEX コンプリート・ケース付き [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 発売日: 2020/05/13
- メディア: Blu-ray
いやぁ、よかったですねえ。
全体的に前作からしっかりパワーアップした感じで、とても安心して見られました。
もう公開から大分たったし今更見ていない人向けに感想を言う必要もないのかなと思うので、今回はネタバレありで感想を呟いていきたいと思います。
ということで行きます。
目次
進化した映像表現にうっとっり
ディズニーと言えばマーベルスタジオも傘下に収めており、マーベル映画で培った技術は、きっとディズニー映画でも活用されているのだろうな、とベイマックスで描かれたあまりにもリアルなオブジェクトを見て思ったのですが
本作でもそのクオリティの高さは健在、そしてリアルであるだけでなく、アートとしての美しさにも磨きがかかっているなと感じました。
本作のテーマ曲である「イントゥジアンノウン」の最後の4大元素が刻印された氷の結晶が一面を覆うシーンはとても素晴らしかったです。
船の残骸から水を呼び出すシーンもクオリティが凄かったですし
アートハランでエルサがその能力で道を切り開いていく演出も、まさにひとつのアートでした。
アナ・エルサ・クリストフの関係性の変化にほろり
本作は前作の3年後なんですね。
3年という時の流れの中で、特にアナの成長著しく
前作ではアナはお転婆でトラブルメーカーな印象でしたが3年の時をへて、成人もしてかなり落ち着いた感じ。特に姉のエルサに対して諭すような場面も増えてきましたね。
反面エルサは前作の時点で既に大人びていたこともありそこまで大きく成長はしていない感じ。むしろ、環境が好転したことで、大人びていたのではなく心を閉ざしていただけというのがよりはっきりと現れたきがします。
言葉が足りなかったり、後先を考えず動くシーンが目立ち基本的に彼女発のトラブルでした。
今作も前作も物語を動かすキーキャラクターはアナで代わりがないですが、
そういった意味では、前作はアナの成長物語、今作はエルサの成長物語なのかもしれません。
クリストフは…クリストフ…
人間なれないことをしようとすると上手くいかない事が多いですが、完全にドツボに嵌まっている感じが痛々しい。
ただ凄く気持ちわかるんだよなぁ。
気を使ったはずなのに、普段と違う言動なもんだから、思った通りに伝わらなくて、むしろ状況が悪化する感じ、私も奥さんとの会話でよく経験があげふんげふん
途中からめっちゃクリストフを応援している自分がいました😅
最後にアナの危機に駆けつけて、少ない言葉で心が通じあっているのにホロリとしてしまいました。
Twitterで誰かが呟いていたのですが
「アナとエルサはコミュニケーション不足でトラブルに陥るけど
アナとクリストフはコミュニケーション過多でトラブルに陥る」
まさにそうでした
前作と違いかなりファンタジーバトルものなテイスト
本作を見て最初に思ったのが、
エルサ強すぎじゃね?
だったりなんだったり。
風のエレメントに絡まれたときは
「アイアンマンかな?」
と思ったし、アートハランの洞窟を倒壊物を元に戻しながら歩くさまは
「マグニートーかな?」
とおもったり。
全体的に
「スカーレットウィッチやなぁ」
といった能力の味付け
物体を動かす原理は物体中の水分だったり物体周囲の水分を氷化して持ち上げているんでしょうけど、なんと言うか、マグニートーが血の中の鉄分を操れますとか言い出したのを思い出しました
水は記憶を持っている
水は人にとって特別な物質で、オカルトなものも含めいろいろなうわさがありますね。
「水は記憶を持っている」というのもその中の一つなのかなぁと思っているのですが、それを上手く絡めて言ったなぁというのが印象
エルサの操る氷ももとは水ですから水が記憶を持っているのであれば、その記憶をかたちにできるはず。
なんかこう、ジョジョっぽいロジックですがフィクションにおいて大事なのは、その世界観の中で前提条件を積み上げていって、信ぴょう性のあるロジックを組み立てていくことだと思うので、そのためのピースとして、このキーワードは凄くうまく回っていったなと。
ご都合主義的な展開になりがちな死者の復活についても、それがオラフであることと、このキーワードを綺麗につなげたので納得感がありました。
話はずれますが、オラフ役の武内さん、よかったですねぇ。
内部でいろいろあったのでしょうけれど、若い実力派声優にバトンタッチしたことで、変幻自在なオラフのキャラクターに合わせて声色も自由に変化させることができて、表現の幅が広がったのではないかと思います。
アートハランの位置について
ちょっと自分の考えであってるのかわからないので、自分なりの考察をまとめておきます。
森は精霊の霧でおおわれて人の出入りができなくなっていますが
エルサは特に妨害なくアートハランにたどり着くことができました。
ということは、アートハランは霧の勢力圏ということでいいのかな?
アナとエルサの両親はアートハランが霧の勢力圏だと知らずに向かって、霧に行方を阻まれて座礁し、乗員が全て居なくなったことで船だけが海岸にたどり着いたと言うことですか。
えぐい。文字にするとかなりエグい。
エルサが絶望するのも仕方がないかも
森の魔力とアートハランの特別な力も同じだろうから、アートハランが霧による隔離対象に含まれるのもたしかにその通りなのかも
最後に
前作の時点でオリジナルのストーリーとしてかなり完成していたと思うのですが、二人の両親の出会いと絡め、エルサの持つ力の意味を主体に上手く新しい物語として作り上げたなぁと感動することしきりでした。
2人が一緒であることにこだわったアナが旅の末に、心が通じ合っていれば離れていても問題がないことに気付き、アレンデールとノルサルドラそれぞれに分かれて自身の役割を全うするエンディングは心打たれました。
エルサの力が呪いではなく祝福であり架け橋であるという帰結もとても素敵だと思います。3人のこれからに幸多からんことを願わずにはいられないです。
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