実は全然情報誌入れていなくて、公開初日のレイトショーでシャザムを見ようと映画館の予約ページを見ていたらシン・仮面ライダーも同日公開であることに気づくという体たらくでして
シャザムはレイトショーだと吹き替えだったので(当方字幕派)
せっかくなので、先にシン・仮面ライダーを見に行きました
結論から言うと、期待値は越えないけど良かったです
昭和の空気を再現するこだわりは庵野監督らしさだし
キャラクター造形や作品の雰囲気も良くも悪くも庵野監督って感じ
終盤正直だれたなぁという感じもありますが
意外性のある展開もあり、シンゴジラの時のような
「とんでもないものを見た・・・」
というほどの衝撃はなかったですが、まぁまぁ満足して帰ることができました
おおよそのストーリーとしては、うーん。これも断片的でなんともなんだけど
ショッカーの改造人間として洗脳されそうになった本郷猛は
ショッカーから抜け出した緑川ルリ子により助け出される
ルリ子に連れ出された本郷猛は、自身を改造した科学者緑川弘に
打倒ショッカーの目的を明かされる
しかし、アジトを尾行していたクモ怪人(クモオルグ)に見つかり、緑川博士はクモオルグに殺されてしまう
博士の遺志を継ぎ、本郷猛と緑川ルリ子は打倒ショッカーのための戦いを始める
といった感じ
特に序盤は、昭和ライダーを意識したカメラワークと
それに似合わぬ大量の血しぶきで
昭和ライダーをリスペクトしつつも本来の大人向けの作風を意識したつくりで非常に期待感がありました。
サイクロン号を用いたバイクアクションも秀逸で
実際の走りとCGを駆使したハイブリッドなつくりは非常に見せられました
半面、キャラクターたちは良くも悪くもアニメ出身監督、またある意味での庵野節のきいた味付けで、シン・ウルトラマンのメフィラス星人のような、かなり特徴的な口癖を一人一つ持っているような感じ
シン・ウルトラマンはメフィラスだけが特徴的だった(覚えてないだけで他の星人もそうだったのかしら?)から良かったのであってちょっと今作は生身の人間にアニメみたいなセリフ言わせ続けるのはクドかったかな
本郷猛も、藤岡弘版との差別化を図りたかったのかかなり根暗なキャラクターになっており
本郷猛と緑川ルリ子のシーンは綾波レイと綾波レイがしゃべっているみたいだな・・・というぼそぼそとした雰囲気がちょっと物足りなさもありました。
庵野監督のテイストだから仕方ないところではあるんだけど、あの一本調子な語り方あんまり得意じゃないんだよなぁ・・・
そういった意味ではシンゴジラの矢口が一番庵野監督っぽくない、成熟した主人公だった気がする。
中盤は、シン・ウルトラマンのVSメフィラス戦を彷彿とさせる外連味のあるアクションが非常に味がありとても楽しめました
が
うーん、ラストバトルは正直物足りなかった
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ラストのチョウオルグ戦
序盤のチョウオルグがライダーを圧倒するところはいいのですが、中盤から謎にチョウオルグがばて始め、後半はもう世紀の凡戦に・・・
ラストバトルなのだから、もうちょっと両者死力を尽くしてほしかった
泥仕合とはこのことだなぁというがっかり感と
え、ここで終わり?というショック
まず緑川ルリ子、次に本郷猛と序盤から中盤までを引っ張ってきた主演二人の相次ぐ退場はびっくりしましたし、そう来たかと膝を叩いたのですが
結局ショッカーって何だったの?というのがわからず
幹部の一人であるチョウオルグを倒して終わり
死神博士も名前が出るだけでしたし
大総統(でしたっけ?)も影も形もない
第2章やってくんないと消化不良感半端ないなぁという気持ちでいっぱいです
隣で座っていたお客さんも「え?ここで終わるの?」と割と大きな声でいていました。
とりあえずちゃんと最後までやってほしいなぁ
なんやかんや、過去二作はしっかりと昭和の原作と同じ終わらせ方をしていたわけですから
・人間対ゴジラはひとまず人間の勝利
・シンウルトラマンはゼットンの撃退には成功
シン・仮面ライダーも最後のカットで「終」とでかでかと書いていましたが
一号の活躍は一旦はここまで、ということであっても、であるならばやっぱり2号の話はしてほしい二人合わせて仮面ライダーなんだし
とりあえず中盤の一郎がなぜ3Dモデルだったのかについては答えを聞くのは我慢しますから
ちゃんともろもろの決着をつけてくだしあ
ロボットKについてもちゃんとなんで出したのかを教えてほしい
ここからロボット刑事Kになるの?
とかいろいろと想像しながら見続けていたけど、傍観者以上の立ち位置はなかったですからね・・・
とはいえ、本郷猛の演技プランは苦手でしたが浜辺美波は超絶かわいかったですし
縦セーターがやばやばのやばでしたし
ハケンアニメの時から榎本祐いいなぁと思っていたけど
今作も暗い雰囲気の中でちょっと軽口をたたいている感じが真希波マリみたいで非常に良かった。そもそもひょうひょうとしている感じが好きなのよね
シン3部作皆勤賞の「なんか政府の上のほうの人」竹野内豊も
シン・ウルトラマンに引き続き出演の斎藤工も非常に良かった
彼らのポジションも、「まぁそうなのかなぁ」と思いつつもしっくりとくる解釈の仕方で非常に良かったです
良かったので2作ってちゃんと最後までやってください。
追記
あーーーーーーーーー
1号足曲がってはいけない方向に曲がって2号洗脳解除って
藤岡弘がバイク事故で足骨折して2号ライダーを急遽登場させたオマージュか!!!