RENDOをオーダーした日になんですが
午前中ちょっと時間ができたので、見よう見ようと思って見れていなかった
「二分の一の魔法」
見に行ってきました!
調べずに思い込みでつぶやいちゃダメですね
クリヘムじゃなくてクリプラでした💦
東京の良いところは地方だと吹き替えしかやらない映画が字幕でもやってくれることよね
— べる (@bel729) 2020年9月13日
トムホとクリヘムやったら字幕一択でしょ#2分の1の魔法 pic.twitter.com/8JEoQBvPSi
まだ見てない人はウィキペディア見ちゃダメ
全部書いてありました。
ぜんっぶ
ストーリーが
なのでいづれ見るのであればウィキペディアを見るのはやめておきましょう。
私の記事も根幹には触れないつもりですが、ふわっと触れる感じになりますので
情報シャットアウト!な方は映画を見た後ぜひまた来てください
ストーリー
舞台はエルフやゴブリンピクシーなどが住むおとぎの世界
しかし、昔は存在していた神秘の魔法も誰でも使える科学に追いやられ
私たちの世界と同じような世の中に
そんな中、幼いころに病気で父親を失ったエルフの兄弟バーリーとイアン
イアンの16歳の誕生日に渡すようにと母が預かっていた父からのプレゼントは
死んだ人を24時間だけ生き返らせる復活の呪文と魔法に必要な宝石、そして魔法の杖だった。
兄のバーリーは喜び勇んで魔法の呪文を唱えるも何も起きなかったが
半信半疑でイアンが魔法の呪文を唱えると宝石が光だし、杖が差し示す先に人影が現れだした!
しかし、杖からあふれ出る力をイアンは制御できず、復活した父親は下半身だけだった。
宝石がもう一つあれば父親を完全に復活できる。
バーリーとイアンの兄弟は魔法の宝石を探す旅に出るのだった
といった感じ
感想
序盤はむむ、と思うところもありましたが終わり良ければ総て良し、かな?
もはや奇跡が失われた世界なので、二人の冒険もちょっとこじんまりした感じで、ちょっと世界設定も甘いかなぁという印象はありました。
音が聞こえないはずの父親が音楽に合わせて踊りだした時はちょっとうーんと疑問に思ったり、
粗野なバーリーと内気なイアンというぎこちない兄弟もステレオタイプな感じで
とくにバーリーはヘイトをためる様な言動が序盤多いなぁといった感じ。
ただ、物語が進んでいくにつれバーリーが秘めていた感情があらわになってくると、
話がぐっと面白くなっていきます。
父との絆の物語なように見せていて、実はそうではない
作品の中で下半身だけの父って結構扱いがぞんざいなんですよね。
コミュニケーションがほとんどとれないのでなかなか話の中にかかわってこれないんです。基本犬に付けるようなリールで引っ張って移動させられますしね。ほとんど連行
せめて聞こえるけどしゃべれないくらいの塩梅にしたほうが良かったんじゃないかなぁと思うんですが、逆に最後の最後まで下半身の父に人間味を与えないようにしていたのかもしれないなぁと思ったり。
ぶっちゃけイアンあまり下半身の父を人間扱いしていないんですよね。
たぶんあったこともない父親が下半身だけ現れても実感がわかないし
理想と現実のギャップとかも感じていたんだろうなあと思うんですが
だから想像だけ膨らんでいたるところに過度な期待をして、、いろんなところに幻滅していくという悪循環に陥っていたなぁという印象。
だからこそそういったしがらみがほどけた後の流れがとても美しい
そして、晴れて上半身も含めて復活した父親と対面するのがだれか
きれいにつながっていったなぁと思いました
原題と邦題
邦題は2分の1の魔法でしたが
原題は「onward」=前進
邦題のほうは兄弟2人で1人前といったイメージでのタイトルだったのかなぁと思うのですが
ただ一言「前に進む」とだけとした原題は、より作品のテーマを表していたのかなと思います。
ディズニーピクサーの原題はそういうの多いですね
カール爺さんが「up」だったり、
リメンバーミーが「coco」だったり、作中で重要なワードを1つ抜き出す傾向が強いというか
前に進んだのはだれなのか
勿論弟のイアンも、内気な殻を破り、現代に新たによみがえった魔法使いとしての自身を手に入れますが
それ以上にやはり兄のバーリーに向けた言葉だったんだろうなと思います。
生まれる前に父が死んだイアンと違い、バーリーには父ウィルデンとの思い出がある
でも、それは楽しい思い出だけじゃなく、そこには悲しい思い出が呪いのようにこびりついている。
ここら辺、声を当てたクリスプラットの出世作、ガーディアンズオブザギャラクシー
のスターロードと全く同じなんですよね
大切な家族との別れから逃げ、逃げたことへの後悔から自暴自棄な性格になってしまっている。
その後悔からの克服がこの作品のテーマだったのかなぁと思うんですよね。
だから、実は邦題では重要そうに見える魔法も作品内ではマクガフィンでしかなく、
イアンを主人公に見せて、実際はバーリーもしっかり主人公の一人で、
彼が抱えていた彼自身も気づいていない心の闇を晴らす物語だったのかなと
そんなドタバタ同中劇の結果、失われた神秘、ちょっと不思議がほんの少しだけど世界に戻ったのも素敵でしたね
とてもいいエンディングだったと思います。
MVPはママかな
ママいいよねママ
女手一人で2人の子供を育て、
子供の心配をするけれど子供以上に無茶をする
中盤以降なんか火がついちゃったママと
そのままと意気投合したマンティコアの掛け合いが見ていてとても楽しかったですねw
最後に
父になって、また今2人目が奥さんのおなかの中にいたりする中で見たので
自分が二人目が生まれる前に死ぬことを想像して後半かなり泣いていました💦
ただ、面白い舞台設定ではあると思うのですが、
細かいところの整合性詰め切れていないなぁという印象も正直あったので
琴線に触れるポイントがないと設定の雑さだけが悪目立ちゃうかもしれません。