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映画、漫画、革のブログです

#あぶ刑事 ビギナーでも全然楽しい快作【帰ってきた #あぶない刑事】

普段だと手を出さないジャンルなのですが・・・

諸事情があり・・・

試写会に行く機会をいただきまして

実はちょっと早く、まぁまぁ早く?

見る機会をいただいてみてきたのがこの映画

 

帰ってきた あぶない刑事

 

諸事情というのはまぁ、また市原市内でロケがあったと、

そういう話なんですけどね。

ちなみにこのシーンなんですけどね

 

で、まぁ前作が8年前だそうで、そのころはほぼ洋画しか見ていなかったので

当然あぶない刑事も見ておらず、そもそも世代ではないのでドラマシリーズも見ていないんですよね

で、そんな私が見に行っていいのかと思いつつ、

逆に、せっかくだから初見のまま映画を見に行こう

ということで、銀座まで見に行ってきました

 

 

ざっくりあらすじ

前作で警察を退職し、ニュージーランドにわたっていたタカ&ユージ

日本に帰り、横浜で探偵事務所を開いた二人に訪れた最初の依頼人は

行方不明の母を探す永峰彩夏

彼女の母は二人もよく知る人物で・・・

父親を知らない彩夏はもしかしたら自分の子かもしれないとそわそわしだす二人

そんな中、二人の活躍により壊滅したヤクザ(?)の隠し子が

横浜の財政界を牛耳り、カジノを横浜に誘致する計画を立てていた

しかしその計画には裏があり・・・

もう警察でないタカ&ユージは、彼の野望を阻止できるのか

そして彩夏は本当に二人のどちらかの子なのか???

 

とかそんな感じ

 

初見にやさしいわかりやすいシナリオ

今回8年ぶりということもあり、これまでを知らない人を取り込もうという意志は強く感じました。

邪魔にならないレベルで説明セリフを随所に用意し、要所要所で過去の映像をうまく回想として取り込んでいるので

過去の因縁とか、そういったものをしっかりと作品の中でインプットができます

そのうえで、コメディなシーンもふんだんに盛り込んでいくので

見ていて飽きない、楽しい映画に仕上がっていたと思います

特に、警察でない2人がどうやって法の目をかいくぐって銃をぶっぱするのか

そこのロジックの組み立ては声を出して笑ってしまいましたw

そう来たかっていう

なので、見る前の、「初見で本当に楽しめるのだろうか」

という不安は、割とサクッと杞憂に終わりました

 

タカ&ユージがただただ格好いい

もちろんそれだけじゃないですけど、それだけだったとしても全然おつりが出るくらいお二人が格好良かった

 

特に舘さんがねー

やっぱりオーラがすごい

映画の予告とかで、若いころの映像が使われたりしていますけれども

良い感じに年を取られて、今が一番格好いいんじゃないかと

本当に思いますね

 

二人の依頼人役の土屋太鳳ちゃんもかわいかった

こう、主要なキャストがわちゃわちゃしているだけで楽しいのは

そういった意味でもよくできているなぁと思います

 

個人的MVPは岸谷五朗さん

岸谷五朗さん、

五朗さんよりも奥さんのほうが個人的に認識があって

この曲を小学校のころめちゃめちゃ好きでずっと聞いていたんですよ

世間的にはプリンセスプリンセスでダイヤモンドだとは思うんですけど

 

そんな岸谷五朗さんの配役は、タカ&ユージと腐れ縁の横浜を拠点としたチャイニーズマフィア役で、

それを日本人が演じてええんかい?とすごく疑問だったんだけど

警察とマフィアという関係でありながら、二人との間に奇妙な友情があり

悪でありながら矜持がある

善と悪の間で揺蕩う非常に味わい深い

なんだったらヒロインの彩夏以上のキーキャラクターを好演していました

 

あまりにも好演しすぎていて、あぶ刑事シリーズのレギュラーキャラと誤認したほど

映画を見た後に役名でググっても全然情報出てこないんでもう一度ちゃんと調べなおしたら本作が初出というね・・・・w

本当に配役の勝利すなぁ・・・

 

 

 

ただ、ヴィランの描き方はちょっと雑かなぁ・・・

本作のヴィラン、海堂巧を演じるのは、舞台俳優として確固たる地位を築いている早乙女太一さん

タカ&ユージの因縁のあるヤクザの会長の婚外子

という設定の重要キャラなんですが、

うーん

早乙女さんじゃないと成立していないだろうなぁ

というガバっぷりがちょっと気になったり

ヤクザの子供がベンチャー企業の社長で横浜牛耳ってるって

きっと超策士なんやろうなぁと思ったら

趣味、クレーン射撃、というのはまぁぎりいいとして、

自身のプロジェクトの出資者を募るパーティーに顔を出したタカに

「こいつはねぇ、私の父を殺した男なんですよぉ!」

とか度デカボイスで言いだしたり、だんだんやっていくことが雑になっていって

なんでこいつがのし上がれたん?

みたいな違和感はずーっと続きましたねー

ひところころしすぎだし

逆に言うと、そこがガばいぶん、早乙女さんの切れ芸が異彩を放ちまくっていたのも確か

俳優早乙女太一をさらに好きになりましたねー

 

最後に

むむむ、と思うところも無きにしも非ずですが

そこも配役でカバー

というのは非常にクレバーな調整

 

舘さんも柴田さんも70越えでそろそろさすがに演技厳しそうな感じはありますし、実際柴田さんはかなり出演が減っているようですが

舘さんはまだまだいろいろ出ていますし、それこそゴールデンカムイなんていつ終わるかわからない作品に出演してしまっているので

 

belphegor729.hatenablog.com

なればこそ、もう1本

せっかく「帰ってきた」とうたったのだし

あと1本くらい続編見てみたいところですねぇ