Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

今ズートピアを見返すとちょっとぞっとする

前に作った2010年代に見た映画のランキングで、

 

個人的に3位にしたディズニーのオリジナルアニメ

 

ズートピア

 

belphegor729.hatenablog.com

 

記事の中でも

かわいい動物たちをだして、みんな仲良く!見たいなハートフル映画で終わらせることもできたと思うのですが、決めつけによる差別、イメージを悪用した差別と、かなり自覚的に差別について扱った作品だと思います。

 という話をしたのですが。

 

子供と一緒に見たいと常々思っていて、やっとこういうのもわかりそうなお年頃になってきたので、お子を誘って一緒に見ていたのですが

見ているうちに今のアメリカとオーバーラップしてしまいフィクションの世界とは思えないとぞっとししてしまいました。

 

もともといい意味でディズニーらしくない映画だなとは思っていたのですが、そこらへんも含めて新ためて語ってみたいと思います。

 

 

 

ズートピアとは

 

2016年に公開されたディズニー映画で

 

肉食動物と草食動物が平等に暮らす自由の街ズートピアで

正義感の強いうさぎの警察官ジュディが、様々な偏見に立ち向かいながら

事件の手がかりをもつキツネの詐欺師ニックとともに

謎の失踪事件を追ういわゆるバディものです。

 

 事件の真相を追っていくうちに、利用するものされるものだったジュディとニックの

関係が変化していくのがまた良いのですが 

 

事件解決は本当の問題の入り口に過ぎず、自由の街ズートピアの闇の部分に踏み込んでいくことになります。

 

ネタバレ全開で話していくので、まだ見ていない人は今すぐ見よう!

 

ズートピア (吹替版)

ズートピア (吹替版)

  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: Prime Video
 

 

キャスト

 

とにかく上戸綾さんとサバンナ高橋さんの吹き替えが最高だよ!

俺はサバンナの隆さんがNHK教育でコッシーやってたのはズートピアがあったからだと思ってたけど「みぃつけた」のほうが全然前だったよ

 

www.nhk.jp

 

また、ニック役の森川智之さんも最高ですね。

森川さんといえばトムクルーズなど様々なハリウッドスターの吹き替えを担当する大ベテランで今回も安定した演技を見せてくれます。

 

で、何がぞっとするのか

 

ズートピアは間違いなくアメリカのメタファー

これは公開当初から言われていますね。

交通局の職員がナマケモノなのは、彼らは仕事が遅いというアメリカあるあるナノだそうで

細かいところを言えばもちろん全然ずれていきますが

権力があるも人口でいうと少数であり、多数派に配慮を強いられている肉食動物と

政治的権力を持たないものの、多数派であり、また肉食動物に虐げられてきた過去のある草食動物は、大枠で白人と黒人のメタファーでしょう。

 

 話の内容がすごく現実とダブる

  フィクションと現実で同じことが起きていると混同する気はないのだけれど

にしてもやっぱり気になってしまいます。

 

 ズートピアで起きたことは、かわいい動物同士の出来事としてデフォルメ化されていますが

 

 サイズごと、生活様式ごとの出入り口を建物などに用意するなど、平等を意識したインフラの街づくりをしているが

 

 幼いニックが受けた仕打ちなど、見えないところ、気づかないところで差別が残っている。

 ニックの受けた差別は、過去の自身の種族の行いでレッテル張りをする逆差別のようなものでとても痛ましいです。本人に全く落ち度はないですから。

 ジュディのような強い意志がないと、ニックのように周りから張られたレッテルに負け、張られたレッテル通りの人間になってしまう。

 

 

 そうやって長い間語り継がれ、染み付いてきたカテゴリの中でくすぶってきたストレスが

 

 ・肉食動物が狂暴化し、草食動物を襲う。

 ・過去の加害者は現在でも加害者であった。

 

ことによって、爆発、

不信感が疑心暗鬼を呼び、

 

 同じ街の住民だったはずが2つに分断されていく。

 

 クロンハウザーのような善良な肉食獣も、その職を奪われていく。

 

 救いがあるのは、この事件は仕組まれたものであり

 騒動を扇動した首謀者がいること。

 

 首謀者を抑えれば、元は仕組まれた誤解でありその軋轢はいったんは沈静化しました。

 

そして、ストーリーが進む中で

 平等を愛するジュディにも差別的な意識があることを自覚し

 ニックも幼いころボーイスカウトを目指していた優しい心を思い出し

 

 2人の精神的な成長を祝福して物語は終了します

 

 私は特に、ジュディの自身の汚い部分を自覚する

 という視点がとても胸に刺さったんですよね。

 

 自分が正しいと盲目的になりがちな中この視点は大切にしたい。

 差別は身近なところにある。

 差別されていると思っている人たちが、差別していることもある。

 

 

まとめ

 

現実にはホップス巡査のような立ち位置をキープできる人間もいなければ

ベルウェザー副市長のような悪もいない

 明確な意思によって扇動された暴動であればまだ断罪することもできますが

 

実際は、様々なストレスが濃縮された結果敵意が燎原の火のごとく広がっていったのでしょう。

 

 ただ、もはや現実・事実が塗り替えられている状況で、今から発端となった事件について知ることはもはや無理なのではと感じてはいますが、

 人種による差別を良しとしない現状、差別するに違いないと差別されることすらある現状で、果たして彼がそう言った人物だから、という理由でそのような行為に及んだのか。

 善悪ではなく、リスクの点で考えて、疑問が残ります。

 

 ズートピアというフィクションをたたき台にあまり踏み込みすぎるのも良くない気がしますので、”私は”2つの事柄について、そういった印象を持った。

 という話で今回の記事を締めようと思います。

 

 

 

 

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