劇場で見たのもはるか昔
コロナも台風も来る前なので本当に昔に感じる
確か2回くらいしか見れなかったのかな。
昨年見た映画の中でもトップレベルに好きだった
天気の子
やっとBDが発売して我が家に届きました!
届いた😊#天気の子 pic.twitter.com/JRuYvfymsI
— べる (@bel729) 2020年5月26日
約1年ぶりにまた映画を目にすることができたので、つらつらと感想を重ねたいと思います。
なんかもう始まりから懐かしくて涙が出てくるね。
なんか懐かしい pic.twitter.com/yMju6ck1hq
— べる (@bel729) 2020年5月26日
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーとの共通点
そういえば、母親の死から始まる映画ということで、この前ちょうど見直したこともあり
ちょっとGotGのことを思い出しました
そう考えながら見直していたら、
陽菜ちゃんが天気の巫女の役目を背負わされたのって
彼女のセリフにもありましたが
「母親と晴れ空の下を歩きたかった」
という後悔が根底にあったりするのかな、と思ったり
GotGでスターロードが
「母親の伸ばした手を握らなかった」
後悔が呪縛となっていたように。
それを強く感じたのが、穂高が陽菜ちゃんを取り戻した後のシーン
彼女のチョーカーが外れているんですよね。
このチョーカーは陽菜ちゃんの母親が死ぬ間際までつけていたブレスレットだと思うので
穂高の
「晴れなくてもいい」
という叫びがある種の
”ゆるし”
になったのかなぁと思ったり
ここでやっと、陽菜ちゃんが気づかず背負い込んでいた呪縛から解き放たれたんだろうなぁと、ウルっと来ました。
いわゆる天丼
私、演劇用語でいうところの
”天丼”
という手法が大好きで
同じようなシーン・セリフなんだけど、
役者が入れ替わっていたり、
言葉の裏にある意味が変化していたり
そこにセンスを感じるんですよ。
チョーカーのシーンもある意味天丼の一種ではあると思うんですけど
落雷を起こして大惨事を引き起こし、
自分のしたことに茫然自失になる陽菜ちゃんを穂高が引っ張っていくシーン
穂高がお守り代わりにしていた拳銃が本物だったことを撃って気づいたシーンと対になっていたんですね。
やっぱり新ためて見返すときづきがおおいです。
美麗な映像はBDでも変わらず
BDを待ち望んでいた理由の一つは、
RADWINPSの美麗なミュージックに合わせたこれまた美麗なシーンを何度も見直せるからですよね!
花火大会のシーンなんて、
優しいBGMに合わせてカメラがぐるんぐるん回る
まるでドローンで撮影したかのようなシーンに
画面が小さくても鳥肌が止まらなかったですし
100%晴れ女のお仕事を
「祝祭」
をBGMに駆け足で見ていくシーンもいいよね
「人の心は空に繋がっているんだと僕は初めて知った」
という穂高のモノローグが、後半真逆の意味を持ってしまうのも良い
か細いピアノソロから始まる
「グランドエスケープ」
から始まる一連のシーンも本当に涙が出るくらい素晴らしい
おうちの中で晩御飯食いながら号泣していましたよ
このシーンファフロッキーズに陽菜ちゃん食べられそうになっていたのかな
天気の巫女の末路というか、なんというか先代の巫女も空に連れていかれた後ファフロッキーズによって消えていったんじゃろうか、そう考えると結構怖いシーンよね
空から落ちる2人がお互いの手をつかんだ時に、細かく握りなおしながらお互いをだぐり寄せていくのも、所作がとても細かくてさすがすごく丁寧に作られているなと胸が熱くなります。
極めつけはラストシーン
「大丈夫」
の穏やかなイントロの中坂を上っていく穂高は、
瀧君のおばあちゃんから「そういうもの」といわれ
須賀さんから「うぬぼれんな」と励まされ
思いが揺らいでいた穂高の目の前に陽菜ちゃんが現れるところで
どん!
とサビから始まるの本当に良いですよね。
サビがまさに陽菜ちゃんを見る穂高の心情を表しているので
RADWIMPSの圧倒的な歌唱力で視聴者も強制的に穂高とシンクロさせられるて没入感が凄い
そして可愛い
そのままスッと美しいエンディングに移っていくのも、凄く清涼感の有る後味でスッキリとします😊
テンポの良い前半でスカッとして、重い中盤から怒濤のような後半でがっと泣いて
見終わったらすっごくリフレッシュした気分
グランドエスケープと大丈夫はお子も好きなので、流れるたびにお子が歌いだすのにも癒されました
またお子が大きくなって、意味が分かるようになったら一緒に見たいですね。
最後に
一緒に見ていた奥さんが、
「去年の台風を思い出す・・・」
とつぶやいていたのが印象的でした。
確かに1度目の台風でうちの市もいたるところが水没し、停電し
その後の対応は通常業務を圧迫して大変でした
台風の後始末が終わらぬまま
コロナ禍による緊急事態宣言が始まり
それが解除されてなお、私たちは緊張にさらされています。
それがために、
物語から3年後、水没を受け入れて首都として力強く生きていく東京の絵を見て
フィクションなのはわかっていますが
それでも、変わってしまった世界が、変化を受け入れ、乗り越えていく姿に
いわゆる
アフターコロナ
ウィズコロナ
の時代もしぶとく力強く乗り越えられるんじゃないかという希望が感じられ
「君とともに乗り越えていく(Weathering With You)」
というタイトルのもう一つの意味が改めて胸に沁み
閉塞感に息が詰まりそうだった今、この作品を改めて見れてよかったと
そう思わずにはいられませんでした