つい先日、Twitterで「コードバンってなんだろう?」という話になりまして、丈夫で艶かしくレザークラフトでも革靴でも人気の高価なマテリアルですが、何故コードバンが高価なのか、あの美しい艶がどうして生まれるのか、調べてみるととても興味深いんですね。
そこで、前に革靴に使われるレザーのブランドについて紹介をしましたが、今回は製法による革の種類について簡単にまとめていきます。
まずは、革の基本的な情報について軽くおさらいしてみたいと思います。
既知の情報化とは思いますが、しばしおつきあいください。
そもそも革って?
そもそも革とは何でしょうか。皮とは違う感じが当てられています。
基本的には、動物の死体からはぎ取ったままの状態を『皮』と書きます。
鳥皮とかですね。美味しいですね。鮭の皮もおいしいです。
はぎ取ったままの『皮』は固くなり、そして肉と同じようにいずれ腐っていきます。これでは長く使うことができませんね。
そこで、皮を特殊な駅に漬け込むことで、腐敗の元となる脂肪を取り除き、皮の主成分であるたんぱく質を、長期の使用に耐えられるように編成させます。
これが『鞣し』です。
皮に鞣しを施すことによって、革に変わります。
漬け込む液の種類によって革の物性が変わります。これについては鞣しによる革の革の種類で説明していきます。
皆さんがよく使われている革は基本的には食肉の副産物として生産されます。革を取ることを主たる目的として殺傷されることはまれで、肉を食用にしない動物に関しては、ワシントン条約でその流通量が厳しく制限されています。このことについては、革の種類の紹介でもまた詳しく行っていきます。
次は、革のパーツの用語について簡単に説明していきます。
銀面
銀面は、生きていたころの表側です。一般的に革というと、この面を思い浮かべると思います。
美しくなめらかである反面、生前の傷、しわ、血管の筋などが浮かび上がることがあり、製品を作るうえでそれは嫌われる傾向にあります。
床面
床面は銀面の裏側、生前はこの下に脂肪や肉がついていた面になります。
床面は銀面とは異なり、繊維が荒く絡まりあったような状態になっており、なでるとざらざらします。
高級皮革は床面も美しく整った、柔らかな手触りのものが多いです。
コバ
皮を切った断面です。銀面や床面が染色されている革でも、コバまでは染色されていないことが多く(染色されているものは芯通し染めとよばれます)このコバの状態で得られる情報も多いです。
また、コバの処理の仕方で、革職人のスタイルや腕が見えてきますね。
私はコバ処理苦手だ・・・
ということで、革についての基礎知識を簡単におさらいしてみました。
次回は、動物の種類や製造方法による革の種類について紹介してきますので、ご興味ありましたら次もよろしくお願いします。