Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

「この世界の片隅に」新作の公開に向け熱く宣伝したい!

konosekai.jp

 

この世界の片隅に』という作品はご存じでしょうか
2007年にこうの史代さんという方が書かれた漫画を原作として
2016年11月に公開された片淵須直監督のアニメ作品です。


この作品の公開には紆余曲折がありました。
 なかなか制作のための資金が集まらず、パイロットフィルム作成のためにクラウドファンディングを利用したことで注目を集めました。
 クラウドファンディングは口コミで広がり、最終的には目標額の倍の金額が集まりました。これは当時の日本国内のクラウドファンディングで参加人数では最多、支援金額も映画部門最多、というものでした。


 そのパイロットフィルムを売り込んで、制作資金を集め、それでも漫画のすべてを映画化することはかなわず、作中のある人物のエピソードを大幅にカットしたうえで2016年11月12日に公開となった本作です。


 公開開始時の上映館数はわずか60館。しかし翌週からどんどん上映館は増えていき、最終的には400館もの映画館で上映、ミニシアターではいまだに上映が続いているロングランな作品となっています。それだけ個人経営のショーマンに愛されている作品なんです。


 私にとっても思い出深く、また人生の映画のBESTを上げろと言われたら迷わず本作を上げるほど思い入れの深い作品です。MCUじゃなくてごめん。でもMCUファンにも見てほしい!

 本日、資金不足によりカットされたシーンを盛り込んだ完全版に向けたクラウドファンディングが始まるとのことで、本映画について猛プッシュをしたいと思います!

 本日17時より、カットされたシーンを盛り込んだ完全版公開に向け応援チームの参加者募集が始まりますので、まずは文字で応援したいと思います!

【20190802追記】

 募集は終了です。

 

ikutsumono-katasumini.jp

 ※ご指摘いただきましたので修正します。恥ずかしい・・・

 

 まず原作であるこうの史代版『この世界の片隅に』について

 

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に : 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に : 中 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

 

 


 上中下の3巻からなる本作ですが、恥ずかしながら、私この漫画知らなかったんですよね。なので、映画についてもクラウドファンディングの下りは途中から眺めていただけで、実は参加していなくてですね・・・


 で、映画を見た後で、あわてて漫画を買いに行ったのですが、みんな考えることは同じで、近くの本屋は上巻が売り切れ、アマゾンもヨドバシも売り切れ、仕方がなく中巻下巻だけ買って帰りました。上巻が入荷されるまで待ち遠しかった…
 こうの史代さんの作風は柔らかなタッチで、かわいいキャラクターが物資の少ない戦時中をたくましく生きるさまが生き生きと描かれていました。
 決して悲観的になりすぎず、日々を楽しく、しかし戦争の不穏な空気はひたひたと迫ってくる。
 そういった背中合わせの空気をうまく紙面に落とし込んだ名作です。

 

 

 が
 


 個人的な感想ですが、原作は映画を見てから読んだ方がいいです。
 私は前述の通り、映画→漫画の順で読みましたが、原作の知識を入れないまま映画を見たほうが、映画を楽しめると感じました。音と映像のインパクトはどうしても漫画よりも勝るところがありまして、そして、映画を見てからでも漫画のすばらしさは色あせることがないです。
 ぜひ、映画を見て驚いてほしい、そして、漫画を読んで漫画のすばらしさにも触れてほしい。
 そう思います。

 

 そして、両方を楽しんだら、ぜひこうの史代さんの広島を描いたもう一つの作品『夕凪の街 桜の国』も手に取ってほしい。
 こちらの作品は、戦後の広島と現代の広島を描きながら、時を経てつながる家族の縁、引き継がれる想いを描いております。この2作を読むことで、原爆症に対する県外の人があまり知らない複雑な感情もまた感じることができると思います。
 特に、最後の見開きは私は涙が止まりませんでした。というか、これを書きながら泣いている。
 涙なしには読めない作品ですので、是非合わせて読んでほしいです。
 まじで。

 

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 

 

  で、本題の映画版『この世界の片隅に』ですが・・・


 その前にやっぱり関連してみてほしい作品があって、それは片淵須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』です。

 

マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]

マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]

 

 


 これは、戦後すぐの山口の田舎を舞台にした映画で、都会から引っ越してきた田舎になじめない女の子と、地元で育った好奇心旺盛な女の子の2人を主役に添えた作品で、興行的には苦戦したものの、強いファン層を獲得し、この世界の片隅にのクラウドファンディングの原動力にもなりました。


 何よりも、ここで縁ができたシンガーソングライターのコトリンゴさんの美声が素晴らしい。
 ぜひ、テーマソングを聞いてほしい。ノスタルジーな感情を刺激するとても素晴らしい楽曲です。

 

 

 やっと本題
 映画『この世界の片隅に』です。

 

 


 この作品は私にとっても特別な作品で、子供が生まれた翌週に公開になったんですね。
 最寄りの映画館でも全国公開の1週間後に上映が始まり、会社を休んで見に行きました。
 この世界の片隅には、クラウドファンディングに参加できなかった後悔を胸に秘めつつ、
 YOUTUBEで公開された特報を何度も見返しながら公開を待ち望んでいました。
 

 


 主演を務めるのんさんのスローペースな語りで始まる特報は、フォーククルセダーズの名曲「悲しくてやりきれない」をカバーしたコトリンゴさんの美声と、だんだん不穏になっていく映像で胸をかきむしられ、いやでも期待値が上がってしまう作りになっています。
 見よう。とりあえず。

 

 

   期待値上げすぎてるかなと不安になりながら幕が上がり

 本作は、主人公すずが、幼少の頃を振り替える朴訥なモノローグから始まります。のんさんのぼそぼそと呟く声が、すずさんのおおらかな性格を予想させてとても良いです。声を聞くだけで、あぁまだ顔も見てないけど、きっと良い子なんだろうなぁと予想させる、そんな感じ。


 ここで描かれる広島は、すべて昔あった場所です。片淵監督の綿密な調査、当時を知る人たちから聞いた広島市は、例えば、通り過ぎる床屋は当時を教えてくれた人の実家だったり、すずさんがよりそう手すりは、同じように当時の広島をで遊んでいた女性の証言に合わせていたり、その細かすぎる再現により浮き出しになる現実味は、そういう情報を知らなかった当時の私にも、「これは何かすごいものがはじまるぞ・・・」と身震いするほどのリアリティでした。


 そして、この映画のテーマはこれしかないと、特報に引き続き使用されたコトリンゴさんの「悲しくてやりきれない」の歌と映像のあまりのマッチに、私も含め、すでに何人かのすすり泣く声が聞こえてきました。


 さらに驚くのは、戦時中でも祝われるクリスマスや女性の現代に通じるファッションですね。
 戦時中というと敵性言語は禁止、贅沢は敵といったばかりに質素なイメージがあり、もちろんそういう空気もあるにはありましたが、戦争初期のまだ市民には実感のない感じ、闇市の活気、そういった、なかなかほかの作品では描かれない戦争の違った空気がそこにはあります。


 本作では、今も戦時中も日本人だから本質は変わらないんだぞ、ということをあえて戦時の日常を描くことで伝えようとしています。多分。戦争は遠い昔の話ではない、別の世界の話でもない、今と地続きなんだ、ということを描くことによって、それについて戦争をどう受け取るかは個々人に任されるところではありますが、戦争について、新しい視野が開けると思います。


 また、片淵須直監督はかなりの軍事マニアで、過去には『ブラックラグーン』というアジアマフィアを舞台にした漫画のアニメ化も手掛けるほどでありその知識は今回もいかんなく発揮されております。

 

BLACK LAGOON Blu-ray BOX

BLACK LAGOON Blu-ray BOX

 

 

当時の日記や記録などを基にした入念な時代考証により、舞台である呉に寄港する艦によっても戦況を伝えてきます。ラジオのアナウンサーも、そして、終戦したその日ににすずさんの一家があることをしますが、それも記録に残っている事実です。すずさん一家は本当にいたかもしれない、すず一家はフィクションかもしれないけれど、それを見ていた兵隊さんはリアルです。

 

   スタッフは、すず一家は実在すると信じて製作していたそうです。たくさんのリアルを集めて、すずさんたちにリアリティを与えていったんですね。

   記録に残っていないだけで、すずさんのような家族がいたかも知れない。そう考えるとなんだか嬉しくなります。

    年初に私の祖父が他界しましたが、恐らくすずさんは祖父の一つ上くらい。だとすると、まだすずさんはご存命かもしれないですね。きっと生きていたら広島カープを応援していて、カープ女子なんて言葉をにこにこしながら聞いているかもしれない。

 

 

 知らなくても面白い、でも、知っているともっと面白くなる。


なので、見終わった後に、映画について色々調べてもらって、また、もう一度映画を見てほしい。
 何度も味わえる作品になってます。ちなみに私は子育ての合間を縫って4回劇場に見に行きました。

 


 戦況が悪化するにつれ、空気も重たくなっていきますが、それでも笑顔を忘れず、失うものがあっても、前を向き、そして、失ったことで得られたこと。喜怒哀楽のすべての感情を怒涛のように混ぜ合わせて、これ以上ないハッピーなエンディングを迎えます。


 そしてコトリンゴさんの素敵なエンディングソング

 『タンポポ』は広島の地から呉へ嫁いだすずさんをタンポポにたとえた歌で、すずさん一家の幸せな今後を期待させる、そんな素敵な歌で映画は閉じ、しっとりとしたピアノに合わせて、描かれなかったストーリーと、クラウドファンディングに寄付された方への感謝の言葉で映画は終わります。
 書いてて泣きそう。
 個人的に一番好きなキャラクターはすずさんの小姑のけいこさん。すずさんに厳しいつんつんしたキャラですが、その彼女が抱える闇が見えてくるとその健気さに心が打たれます。ほんとはいい子なんや。
 ちなみにお義母さんは私の好きな新谷良子さんだ。プロメアでロリ科学者してた人だ。キルラキルの蛇崩だ

 

belphegor729.hatenablog.com

 


 本人も年相応の役をしたのは久しぶりとのことwでも言われないと気付かないですw

 

 

 そんな『この世界の片隅に』が根強い人気をばねに、予算不足で泣く泣くカットしたシーンを復活させて、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』として12月20日に公開されます。

 そして、映画の公開を盛り上げる「応援チーム」の参加募集が始まります。

 もちろん私も参加します。

  最後まで読んでくださった方も、興味を持ってくださったら、ぜひご応募お願いします。
 そして、映画の公開に向けて今回「応援チーム」の支援を募るクラウドファンディングが本日から始まります。
 私も支援します!

 最後まで読んでくださった方も、興味を持ってくださったら、ぜひご支援お願いします。
 

 

・・・といいつつまだドラマ版見れてないんよねー・・・

録画はしてるんだけどね

松坂桃李くん主演だから見たいんだけど、後半の展開を考えると結構覚悟がいるんよね。

新作公開までには見よう。