4月に子供が生まれる予定ではあるのですが、現在の家庭の状況仕事の状況を考えると確実に破綻するなという、もはや不安ではなく確信がある状況で、どうにかならんかともがいています。
日に日に大きくなり、動けなくなっていく奥さんを見るととても不安。
私も一人目の時はもっと仕事上動きやすかったのですが
地元から東京に出向になり、通勤往復で4時間弱持っていかれると家のことは基本的に奥さんに任せっきりになってしまい、また本来であればもう少しテレワークができていたはずなのですが、配置換えの結果1月からテレワーク0日という惨状。
私の職場では奥さんが入院してから7日間男性の育児参加休暇ということで特別休暇がもらえるのですが、その後結局NOテレワークで出勤していたら
私も壊れるし、奥さんも壊れることは間違いない。
昔の社内報か何かで、休業のため給料は払われないが、1か月程度育児のために男性も休むことができる、という話を聞いたことがあり
この際給料が支払われなくても、ということでその制度について調べていき、
男性の育児休業制度についてたどり着くことができました。
男性が取得する育児休業について
“男性の”と言いましたが、基本的には女性の育児休業と同じ制度です。
この制度は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」
に基づいており
条文には取得要件として性別は規定されておらず、それは男女を問わないことを意味します
ですので、男性も同様に子供が1歳に達するまでの間取得することができます。
また、おそらく男性の育児参加を促すためと思われますが、女性にはない制度もあります。
それがパパ休暇と言われるもので
基本的に育児休業は、同一の子について労働者一人につき一回行うことができますが
父親については女性が産後休暇取得中(産後8週間を経過する日までの間)に育児休業を取得した場合は、1歳到達までの間に再度育児休業を取得することができます。
私は今回そこまでの取得は考えていませんが、とりあえず、奥さんが産後休暇中に奥さんが動けるようになるまでの1か月取得することにしました。
私はちょっと立場が微妙なので、パパ休暇はとらないかなぁ
取得のハードルが高い
書いてある通りのことなのですが、申請に向けて、内部で調整したり、必要事項を確認していってそのハードルの高さに本当にくらくらしました。
一つは理解の進んでいなさ。
もう一つは、手続き上の問題
職場の理解については、そもそもの取得率の低さにより職場の管理職のだれもが経験をしていない。言葉では「申請を拒むことはできない」と言われても、
では取得するにあたってどうすればいいかについては誰も助言しない、出来ない。
なんだったら私はあまり上司に好かれていないので、取りたいんなら取ればいいけど手続きや班内の調整については滞りなくやっておけよくらいな感じで放任。
立場上拒めない職場なので建前としてはそういうんでしょうけど、わからな過ぎて取得することをあきらめようかと思ったくらい。
それでも壊れて療養休暇を取るのは嫌でしたし、取ると言った手前、やっぱりやめますとその上司に言うのもまた嫌味を言われそう。
自分が先例になるくらいのつもりで何とか情報収集を続けていきました。
その上で感じたのが、もう一つの問題
男性が取得することについて、法律上は規定されていても制度が追い付いていないと強く感じました。
育児休業を取得すると、休暇ではなく休業であるため、勤め先から給料が支給されませんが、その代りハローワークから育児休業給付金が支給されます。
【必見】育児休業給付金とは?申請・計算方法から期間までをどこよりもわかりやすく解説|Like U ~あなたらしさを応援するメディア~【三井住友カード】
給付額は給与の67%を日割りで
また各種控除もありますので、それらを含めると基本給の8割程度と考えていいそうです
これも、女性が産後に育児休業を取得している間同じく支給されるものなのでその存在は知っていたのですが、女性が申請することを想定しているためか男性が取得する際に矛盾が生じてしまっているんです。
どういうことかというと
育児休業給付金の関係だと思うのですが
まず育児休業は、取得日の1か月前に届け出をしないといけません。
でもいつ取得するとかわかんないよね。早まるかも知らんし、遅くなるかもしれん。
申請書類には子の生年月日と名前の記載欄があります
さらに添付書類に母子手帳の写しも必要です
そんな未来の話分かんねぇよ
子供の名前も決まってねぇよ
女性はなぜ問題ないかというと
産後2か月(8週間)は“産後休暇”なんです。
なので、育児休業を取るまでに出生日も確定しているし、子供の名前も決まっている。
書類も産後休暇中に作成して提出すればいいんです。
ネットでいくら男性の育児休業の取得について調べても
検索で出てくるのは、上記の通りのルールと
育児休業を従業員が求めてきたら・・・という事業者向けの説明のみ
男性無形育児休業の紹介をしているサイトですら詳しい話はない。
「男性の育休」は実はメリットだらけ。取得期間や助成金などの制度を知って活用しよう - マネコミ!
いやまぁ務めている会社ごとに違うといわれればそれまでだけどさ。
実際のところは名前も取得予定日も仮でいいとかなんですかねぇ・・・
更に、現在出向中であるという私のあやふやな立ち位置も絡んで、出向先で提出するのか、元でいいのかとすったもんだで結局出産予定日の1月前は普通にオーバー
結局出向元で手続きを取ることになったのでそこらへんうまいことやるよと人事部からは言われたけどその後の音沙汰もなく・・・
ただただ不安です。
ただ、女性の育児休業制度については、取りやすい職場かどうかはさておき制度があることは多くの方がご存じだとは思うのですが
私のように、その制度を男性も同様に取得できることについて知らない人が、上司も含めて多いと思うんです。
本来であれば、管理職は部下から子供ができたと報告を受けたときは男性の育児休業の取得について促すべしとありますが、そもそも上司も知らなければ促すこともできないです。
女性であれば「で、育児休業はとるの?」と大体の上司は聞くと思います。取ってほしくないという理由でも多分聞きますよね。
でも男性は恐らくほとんどの方が聞かれないのではないでしょうか。
私は上司に「育児休業を取りたい」
と相談した時に
「なんで心変わりしたの?」
と聞かれました。マジで
そんな制度あるとか知らんかったんやって話ですよ。
そりゃ上司もぎりぎりでそんなことを言われて困るというのもわかりますけど
それは、制度があることを知らなかった上司にも問題があると思うのです。
最後に
何というか、育児休暇と育児休業をぐるっとまとめて”育休”って言っちゃうのが紛らわしさの原因な気もちょっとするんですよね
男性の社員の皆さんは制度があることすら知らない。
男性の育児休業の取得率は非常に低いですが、出産する当人でないと取りづらいという空気感もさることながら、「詳しく知っている人がいない」ため相談しようというきっかけも無く、またアドバイスできる人間もいないというのが現状なのではないでしょうか。
育児休業等についてよくある質問|育児休業を取る|育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト
厚生労働省の令和元年度「雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は7.48%であり、依然として低いレベルに留まっています。
(参考)男性の育児休業取得率については、2020年(令和2年度)までに13%、2025年(令和7年)までに30%という政府目標が設定されています。
でも女性が育児休業をとれる職場であれば、男性の育児休業は求めたら拒めない職場だと思うので、結局男性が育児休業を取得する上での手続きについてわからない状態ではありますが
私のこの記事が、男性でも育児休業が取れるんだ。とってもいいんだ
と子供が生まれたときの「選択肢が増える」一助になればと思っています