今国会で 改正育児・介護休業法が改正されました
概要は
1 男性の育児休業取得促進のための子の出生直後の時期における柔軟な育児休業の枠組みの創設
2 育児休業を取得しやすい雇用環境整備及び妊娠・出産の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認の措置の義務付け
3 育児休業の分割取得
4 育児休業の取得の状況の公表の義務付け
5 有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和
とのことで
今まででもできていたことがより細かく制度化されたり
任意だったことが義務になった
という感じでしょうか
んで、調べていく中で観たこちらの記事があまりにもひどかったので
つい最近育児休業を取った人間として、ちょっとここで上がっているコメントのいくつかにリアクションを取りたくなってこの記事を書きました
・「運送という仕事は一人が産休を取ることで、交代要員の人件費が発生し、その人件費は売り上げから補填する」「零細企業はギリギリの人数でやっているところが多い」
こういうところって、もしかして女性の育休も許可しない会社なんじゃなかろうか。
そうであるならある意味男女平等でいいと思いますけどね。
女性が産休育休を取った時はそうしてきたんじゃないの?
全体的に、すでに女性はそうなっているのに、男性は駄目、という考え方が根強いから変えていこう
というのがそもそもの改正の趣旨だと思うんですよね。
・独身者からしたら、人員補充なしに穴埋めさせられると思うとモヤモヤする
うん、だからさ、今まで女性の育児休暇は人員補充なしに穴埋めさせられていたんだわ。うちは多少は補充があったが。補充されてないからそういう感想が出るんだよね。
・男性が産休・育休を取ったとしても、育児や家事をしないのでは
育児休業を取るのであれば、きっと男性の育児参加休暇も取って出産に立ち会うものだと思うし
赤ちゃんもいる。奥さんは産後のダメージで体が思うように動かない
そういう状態をまさに隣で観ていて何も思わないパートナーとは、正直別れるべきだと思います・・・
いや、悪いけどさ、まっとうな人間じゃないって
まだね、まだ、100歩譲って働いている旦那が家事をしない
というのは、「仕事で疲れているから」という言い訳ができるんですよ。(許されるかどうかは別として)
それをしない代わりに別のことで家庭に貢献していますって
休業とってます、でも家事も育児もしませんって
奥さんにペイするものが何もない状態じゃないですか
それをよしと思えるメンタルもやばいし
健常体の人間が、重傷の人間働かせてぐーたらできるメンタルも相当やばい
2重にやばい
他人事かもしれないけど、そんな人間と暮らしていけばいつか必ず破綻するよ
であるなら、早々に分かれて慰謝料養育費ふんだくったほうがなんぼかましだと思う
というか、自分の旦那そんなに信用できないですか?
育休取らなかったから家事育児の手伝いをしなかった旦那たちもそこまでの人でなしではないと思うし、寧ろ、出産に立ち会い、育児休業をとってしっかりと自分の子供と向き合って、
「育児休業でできた時間をこのこのために使おう」
という自覚ができることをポジティブに期待すべきだと思います。
・取る前に、どんな形で奥さんや赤ちゃんをサポートできるか、研修を受けてほしい。遊ぶだけとか、かえって奥さんに負担をかけてしまう男性が一定数出て、逆効果になりかねない
子どもか!自分で調べろ!
今はコロナ禍で中止していることが多いけど、自治体によっては新任パパママ研修とかやっているところもある。
ミキハウス等子供用品メーカーもそういった催し物をやっている。
私は奥さんと一緒に幕張メッセに行って、キューピーちゃん人形相手におむつの替え方、お風呂の入れ方、勉強してきたぞ。
そんなことまで法律で決めないといけないのか。義務にしないといけないのか
がんじがらめにされたいのか
・一定以上の取得率を達成した企業には、その年度の法人税を軽減する。中小零細になるほど減税幅を大きくし、中小企業の取得率アップを促進したら
悪い案ではないけど、何度も言うけどすでに女性は育児休業あるから。取ってるから。
個人的にはやってもいいけど、普及するまでの時限だと思う。
例えば5年期限で、5年後に延長するか見直しとかね。
・1歳になるまで週休3日にするとか、柔軟に休暇が取れるようにするほうが男性側も取得しやすいと思う
そこらへんは企業の工夫の仕方だと思う。
あまり細かくルールを決めちゃうと破綻しがちだし
”ただし、それに相当する社内規定がある場合はそれに準じてよい”
みたいな例外規定作ってもいいんだろうけど、準じているかどうか判断のしようがないから、悪用される可能性はありそうよね
決まった後にやいのやいのいう前に、決まる前に発言する機会はもっと周知して欲しいよね
普通こんな感じで法律を改正するときって、意見募集(パブリックコメント)をするんだよね
調べてみたら2017年にやっていたらしい
知ってた?知らなかったよねー
集まった意見は?
6件?
ということでイイのかしら
すくな
でもさ、よく「政府はもっと周知しろ」とかいうけどさ
コロナ関係でも顕著だったよね。
デモさ、
HPで告知して、ツイッターなどで拡散して、あとはCMくらい?
CMはやってなかったろうけど、HPでの告知はしてただろうし、ツイッターアカウントが当時からあれば拡散もしてたろう。
見た人いる?
自分から情報取りに行った人いる?
私は取りにいかなかった。でも取りに行かなかったことは責められないと思うんだよね。
だってさ、みんなテレビとネットニュースしか見ないでしょ?
こういうのを拡散するのってさ、本当に問題意識を持っているならメディアの仕事だと思うんだ。
決まる前はだんまりで、決まってからこんなの不十分だ!とか煽るのって”公器”を自任する団体のすることじゃないと思う。
もっと、世の中をポジティブにできる情報を積極的に収集して拡散して欲しい
最後に
これは何度でも言おうと思っているのですが
私は本当に、育児休業を取ってよかったと思います。
長男が生まれたとき、私は男性も育児休業が取れることを知りませんでした。
それでも出産には立ち会いましたし、
子供が大きく生まれたこともあり奥さんの出産によるダメージが大きく、
また、そんな体で子供を丸一日面倒をみて疲弊する奥さんを見て見ぬ振りもできませんでしたので
仕事をつづけながら、睡眠時間を削って夜泣きの肩代わりをしたりもしました。
ですので、奥さんが復調するまでの間、休業を取ることで万全の態勢で育児ができたことはお互いのためにとても良かった。
ちょっと取り上げた記事を読んでいて心が殺伐としていたのですが
こちらの記事を読んで浄化されました。
そうだと思います。僕たちってやっぱり妊娠もしないし、女性の辛さというものがリアルにはわからないといえばそうなんだけど。 でも、そばにいたらわかることって結構あると思うんですよね。一緒にいれば絶対に何かしら気づくことがある。それをまず知ることが大事で。そのためにも一緒にいる時間をまず増やせば、おのずと見えてくるものがあるんじゃないかなと。
本当にそういうことだと思うんです。今までは男性が満足に育児休業をとれず、一緒にいる時間を増やせなかった。
でも、育児休業を取ろうという雰囲気が醸成されれば、一緒にいる時間が増えて、さらに男性の意識改革が進むと思うんですよね。
私は育児休業を取らせていただいた。まだまだその時は遠いですが、管理職になった時は、育児休業を促すようにしたいですし、そのためのチーム作りについて考えていくべき。そう思っています。
それに
ただ、育休をとらなかったとしても、仕事をしながら男性が育児に関わる方法はあると思います。世の中がなかなかすぐには変わらないのであれば、まずはそうやって個人が工夫していく道もあるんじゃないでしょうか。
求めるよりもまず、自分にできることをすべきだと思うんですよね。
できないから無意味、とかではなく、
これをきっかけに、男性がどう育児にかかわるのか、関われるのか
意見を求められた高橋は、各家庭や職種によって仕事状況は違うため「育休を取るのが正義みたいになっちゃうのは違うかなと思う」と慎重にコメント。
という意見もあるけど、私は「マジでそれな」 とは思わない。
だって、正義みたいになっちゃうのは違うから罰則もないし、インセンティブも無いんでしょう?
愛読している「あせとせっけん」という漫画も、
完結後の後日談で育児休業について考えるシーンがあります。
また「ただ選択肢が増えることは良いことだし、世の中が育休とろうよっていう雰囲気になるのはいいんじゃないかな」と私見を述べた。
選択肢が増えたことに感謝をし、
そのうえで取るのか、取らないのか、取らないのであれば、どう奥さんをフォローするのか考えればいいと思います
そして、奥さんと同意のうえで休業しないことを選んだのであれば、
奥さんに対する感謝を常々口にし、それに恥じぬ仕事ぶりで返せばいいと思うのです。
それができれば、別に”育休を取らない悪”にはならないんじゃないかな、と思いますけどね