待たされた、長いこと待たされました
ほぼ1年延期
この記事を書いてからさらに1月延期しているんだなぁ・・・
本来のスケジュールだったらもう
2章なんかも公開していたりするのかなぁ
まぁ考えても仕方がないこと、こうやって無事に劇場で見られることに感謝しないといけないです。
思えば20年前、Gジェネレーションシリーズの初期の最高傑作、
G generation Fでその存在を初めて知り
悲痛なハサウェイの後日談とともに一目ぼれしてから
ブックオフで原作小説も購入
本当にまさか40を手前にしてリアルサイズが劇場で動くところを見ることになろうとは
本当に感無量
それでは中身にはいっていきます
登場するガンダムのデザインについて
といいつつもまずはMS
しかし、こうやって見ると、Ξガンダムかなりデザインが変わっているなぁ
ボディのカラーが青から白になっていますし、フェイスがかなりガンダムからかけ離れてますね。
原作小説の時点でかなり異形な有機的デザインを、おそらくゲーム化するにあたってかなり世界観になじむようにブラッシュアップしているなぁと思ったのですが、結構思い切ったデザインになったなと思ったり。
もともとΞもペーネロペーもこう、本流のMS開発の系統からはそれているなぁと思ったりはするのですが、こうやって見ると、Ξはダブルゼータに近いマッシブさがありますね。
そしてこれらが動く!
これだけでも感動ものなのですが、
戦闘シーンは2回しかないのですが、どちらもいろいろ趣向が凝らされていて目を引かれます
メッサーVSペーネロペーでは
ブースターで大気圏内戦闘をこなすために細かい調整をするメッサーに対して
最新鋭の飛行システムであるミノフスキーフライトシステムで滑空するペーネロペーの
MSの格の違いに圧倒される様を描き
次の
ΞVSペーネロペー戦では
満を持してのミノフスキーフライトシステム搭載型MS同士の戦いとなり
パイロットの腕でペーネロペーが虐殺される
ダブルゼータでのキュベレイMK2はなかったことにしてくださいと言わんばかりの
重力圏内で運用することに特化したファンネルミサイルをかわし切れず
そのまま撃沈する様は見どころがあった
2戦とも暗がりに潜んで、というシチュエーションなので仕方がないのだけれど
暗すぎたのがちょっと残念ではありましたけどね
また、1戦目ではMS戦に翻弄される住民の姿も描いていたのが印象的
特に、マフティーのメンバー・エメラルダがとっさに後ろを向いて耳をふさいだシーンがMS戦が展開している中での所作にこなれている感を演出していてとても良かった。
冒頭15分
さて、そんな閃光のハサウェイ
冒頭15分がYoutubeで公開されていますが
細かい所作がよく考えられていて、クオリティの高さをうかがうことができると思います
個人的に、キャビンアテンダントのドリンクサービス用のアイテムが
実際の航空機で使われているものを参考に、そこが宇宙であったらどうなるだろうという+αをうまく落とし込んでいて面白い
そのCAを口説きにかかるケネスもいいですね
その後のテロリストの襲撃についても、
テロ予告がある中で、テロ対象者を乗せたシャトルにしては警備が甘くね?
という疑問がかなりありますが
テロリストが侵入するシークエンス
容赦なく殺される閣僚
淡々と死体を処理するハサウェイ
場の空気をガラッと変えるギギ
と少ない描写でキャラクターを説明していく手腕がいい
ハサウェイは逆襲のシャアからデザインの大本が決まってしまっていますが
ギギとケネスはグッとキャラクターデザインが変わりましたね。
正直ギギって、CV林原めぐみでどちらかというとお姫様のようなイメージのデザインだったのですが、
ボイスも変わり、高貴というよりは天真爛漫、しかし魔性といったかなり癖のあるキャラクタになりましたし
ケネスもオールバックの堅物のオッサンといった感じだったのが
チャラいところもありつつ、決めるところは決める壮年のエネルギッシュな男性に代わりました。いかにもCV諏訪部って感じでもあります。
ハサウェイの苦悩
今回の話を見ていて一番印象的だったのは、
最後のわがままで政府高官の顔を拝みにシャトルにのり
そこで出会ったケネスやギギ
そしてタクシーの運転手にすらマフティーの思想に共感を持たれずに苦悩しているところ。
若いころのトラウマに流されるまま反政府思想をはぐくみ
マフティーという組織の中で頭角を現していったんだろうけど
重要な作戦を遂行する中で外部からの意見を、おそらく初めてまともに耳にしたんじゃないかな。
一番共感しているのが宿敵であるケネスというのがまた切ない。
純粋なギギ、学がないからこそ本質を突くタクシードライバー
彼らの言葉を聞いて明らかに決意が揺らいでいるハサウェイ
しかし、ここで降りるには背負ったものが多すぎる
まさに、気づくには何もかもが遅すぎたハサウェイが
もう立ち止まることすら許されず、周囲の期待のままマフティーを演じ
このまま地獄への道を歩き続ける
作戦が成功しても、失敗してもその先にあるのは地獄しかないというのを表しているのだなと
見ていて心が痛くなりました。
まぁ、メタ的なことを言えば、ここで何も起きないからこそそのまま地球連邦政府は緩やかに腐敗し続けF91、そしてVガンダムの時代を迎えるんだろうけどね。
あまりにも簡単に腐敗する地球連邦政府と
まぁ腐敗しても仕方がないんだろうなぁという歴史がなんか生々しいんだよね。
明らかに悪である地球連邦政府にも
例えば今作で言えばケネスのような、組織の部隊レベルではまともだし、
逆に巨悪である地球連邦政府に反旗を翻す組織も
純粋な、純然たる善意で戦いを挑んでいるわけではない
その綻びにより反政府運動はことごとく頓挫していく。
そう考えると、ある意味この閃光のハサウェイは
1年戦争のコンパクト版をジオンの側から描いた作品かもしれないなぁ
最後に
ということで、閃光のハサウェイ感想でした
スタッフのインタビューを見るかに
黒冨野節がんがんの原作から大きな変更はなさそうな雰囲気なので
ここからどんどん重たくなっていく空気を
映画の中でどう表現していくのか
胃がキリキリしそうではありますが、それでもとても楽しみです。
BDもプラモも転売ヤーのプレ値がついているなぁ・・・
Ξはちょっとほしくなったけど、弟が買ってるからまぁいいや
BDも先行販売の転売でプレ値がついているだけで、そのうち適正価格で売られますでしょう
それを待つかな。