SANTARIさんはアウトワーカーとして活躍されている 代表の舘さんが立ち上げたオリジナルブランドで、
自分の作った靴を履く人が燦燦と輝いてほしいという願いを込めて
燦たり(SANTARI)
と名付けたそうです。
HPはこちら
※サンタリさんは10万円以下のパターンオーダー靴の紹介の中でも触れさせていただいています
ブランド名がまず素敵ですよね。
前々からお伺いしたいなーと思っていて
何人かで一度お伺いしようと2月末ごろに雑談程度には話をしていたのですが
その直後にコロナが起きてしまい、
私はそれ以降浅草に一度もいけず、今に至ってしまいました。
それで、JOE WOKRSさんの帰り、そういえばサンタリさんってここら辺だったかなー
とフラっと路地裏を散策していましたら
見つかりました、サンタリさん
どうしようかなぁはいりたいけど声かけづらいなぁと人見知りが発動していたら
中の人と目が合い、開く扉
「あ、あの・・・ここ、靴屋さんですか」
と思わず知らないふりしてくっそ間抜けな問いかけをする私
そのまま若い方にいざなわれ、少し待っていると奥からもう一人
お名刺をいただいたところ
あとから来られた笑顔が素敵なかたが舘さんでした
今はTATEShoesは2人でされているそう。
試着させてほしい旨お伝えすると、フットプリントを取っていただけることに。
準備している間、サンプルシューズなどを見させていただいていました。
SANTARIさんの代表的なデザインは、レイジーマンとUチップかな?
脱ぎ履きの多い日本では重宝されるデザインだと思います。
こちらストレートチップと同じ価格で
¥96000(税別)
底付けはいわゆる9部仕立てという、ウェルトのつけ方はハンドソーンと同じ
ウェルトと底材の縫い付けを機械で行う製法でとても手間がかかっています
こちらがUチップですね。シングルモンクのUチップのデザインもあります
舘さんは有名靴ブランドのスキンステッチの外注を担っていることで有名で
その噂は私もかねがねお聞きしていました。
こちらのデザインだと少しお値段が上がって
¥115000(税別)
ちなみに木型は外羽(Uチップ系)とうち羽根系で2種類とのこと
とはいえ多少の制約はあるが、どちらの木型を使うこともできるそうでした
並べた感じ、うち羽根系のほうがインサイドストレート、アウトサイドカーブつま先をしていますね。
サンプルシューズをはかせていただきましたが
指の付け根をグッと抑えて、甲に余裕がある面白い履き心地でした。
その履き心地は舘さんの思惑通りなようで
足の甲には敏感な神経が通っていて、そこを押さえつけないような木型になっているとのこと。
確かに右足の甲が傷みやすく、JOE Worksさんでも乗せ革してもらったり、足がしびれて貯時間履くことができず、VASSを一側手放したりしているんですよね。
凄い考えられている木型なんだなぁと感心することひとしおでした
併せてアッパーなどに使う革のサンプルも見させていただきました
ワックスで少し白くなっているブラウンの革が
Zinryuさんのオーダーでも見かけたベイカー復刻のロシアンカーフ
アップチャージはなかなか良いお値段でした
やっぱり臭かったですw
そしてこちらがエドワードグリーンで使用されていることで有名な
ユタカーフと呼ばれるもの
くたっとしつつも雰囲気があり、シボの感じもとても良いです
また、ちょっと雰囲気が良くて取り寄せてみたんですー
といわれて見せていただいたのが、こちらの革
なんとタンニン鞣しのヌメに染色をしたものだそうで
まさにレザークラフトで使われるようなやつですよね。
海外のタンナーから取り寄せたそうで、まだ靴にはなっていないとのことでしたが
多くはないですがタンニン鞣しの革で作られた靴も見かけはしますので
どんな靴に仕上がるのかが楽しみな革です。
それと同時に私の脳裏にもちょっとアイデアが浮かんできましたw
実現するかどうかはこの後次第ですガガガ
裏側はこんな感じ
裏からだとタンニン鞣しなのがよくわかります
さて、順番が前後するのですが、
舘さんともう一人、若い方が藤山さんという方で
もともと整形技師だったかな、メディカルな方面から靴にアプローチをかけていた分野の方だそうで
フットプリントで作成した足型でいろんなことを教えてくださいました
こちらがその足型
体重が内側にかかっているそうです
踵のあたりがわかりやすいですかね。
要するにX脚なんでしょうか。
確かに昔よくスキーをしていて、スキーをするときは内またになるのでそれが癖になっているのだろうか
足の状態について、さらに骨の模型を使って説明くださいました
で、写真の下に移っているのがSANTARIさんで扱っているオーダーメイドの中敷きだそうです。
普通の中敷きは土踏まずのところが盛り上がっているものだと思うのですが
この中敷きはもうちょっと踵寄りが盛り上がっています。
これで内側に寝てしまっている骨を起こすのだそう
骨の下に敷いてさらに詳しく説明くださいました!
ついでに履いていたクジラさんのビスポークシューズに入れてみたらいい感じ
ということでインソールをご購入。
今はクジラさんのビスポークシューズに納まっています。
ちなみに舘さん、私の靴について私からの「半年くらい前にオーダーを始めた靴職人さんで・・・」
という情報だけでクジラさんの靴だとあてられてましたよw
まぁツイッターで活動している最近オーダーを受け始めた職人さんというとシロエノヨウスイさんかクジラさんだとは思いますがw
ということでSANTARIさんでした