Let Life Loose

映画と革製品についての紹介がメインのブログです!特に革靴についてはディープな情報をあげていきたいと思ってます

AIひばりに対する違和感

年末は色々考えた結果、FGOの特番と紅白を録画、

孤独のグルメをリアルタイム視聴にして孤独のグルメが始まるまで紅白を見てました。

 

ディズニーメドレーのイントウジアンノウンええなぁとか、

DA PUMPのparty聞いてテンション上がってたりとかしたんですが

そろそろ孤独のグルメかな?

って頃になかなかパンチの効いたコンテンツが出て来て

いや、たまげました。

 

まぁ、正直引いていたんですよね

 

実際ネットの評判を見ると賛否両論だなぁと思いつつ、

ことの良し悪しについて私は断定するほどの知見もないので、

自分にとって何があかんかったのかチョッと考えてみました。

 

 目次

 

死者をよみがえらせることの是非

 

まぁ一番はここですよね。

既に死んでいる人間をデータで再現して、

「私は美空ひばりです」と言わせてしまうところに、どうしても嫌悪感を感じてしまって。

中身ボーカロイドじゃん?初音ミクと何が違うん?ってことにたいしては、マシンボイスのあの子は「初音ミク」であって、「藤田咲」ではない。

彼女は「私は初音ミクです」とは言っても「私は藤田咲です」とは言わない。

自立型のAIではないとしても、本人と名乗らせることに拒絶反応が出てしまうんです。

むしろ自立型でないからこそそこには制作者の意図が混入しますしね。

多分美空ひばりを再現しましたと言うアプローチではなくて、実態はそうなのだとしても、「ひばりロイドです」みたいな感じで別個体であるという提供側のスタンスであればこんな感情にはならなかったんだろうなと思う。

 

 

死者にどうやって同意をとるのか

 

死後に自分がハンドリングできない形でコンテンツとして消費されるのって怖いな。

と言うのも見ていて感じたことでした。

もちろん自身が発表したコンテンツについて、死後も残るのは本人も承知の上でしょう。

しかし、死後他人が美空ひばりと自称することについて、どうやって本人に許諾の意思確認ができましょう。

今回は親族の許可協力があるとのことで、まぁ得られないなりによい形を模索されているのだろうなぁとわかってはいるのだけど、

子供は子供で本人ではないからね。

遺言をねじ曲げる人もいますし。

去年の今ごろに祖父を失くしましたけど、例え母なり叔父なりが同意したとして、祖父をデータでよみがえらせましたとか言い出したら多分縁を切る。

 

話がチョッとそれるけど、死者の遺志を捏造するという意味でインセプションもなかなかヤバイことしてるなとおもったり

インセプション (字幕版)

インセプション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

話を戻すと、例え親族の選択が善意であっても、本当はどう思っているか遺言でもない限りわからないわけで

今回は美空ひばりとしてCDまで出しちゃってるけど、そっとしておいた方がいいんじゃないかなぁ

 

そのうちファンキーな有名人で、死んだらデータで再現してほしい、とか言い出す人もいるかもしれないですが、そうなれば同意がとれているので、願いがかなって良かったねですむ話なのかなとは思うんですけどね。

 

スターウォーズEP9で良かったなって思うことのひとつに、キャリーフィッシャーをCGで再現できるのにしなかったことがあって。

やっぱり、親しいスタッフや共演者だからこそ、そこについてはセンシティブに、ナイーブになったのかなと思うんです。

 

 

人の情報を完全にコピーできるって怖くない?

 

事件解決の証拠として、音声データはもう信用できないなんて話はちょこちょこ出始めている気がします。

テレビのニュースでも、語尾の「~ない」を消す。意図的にスピーチの一部を切って繋げるなどで本来の意図と違った発言と誤認させるようなこともありました。

今回の件に限らないことですが、本人の発言でないもの、データで合成された発言が今後混同されて利用されていくことが増えてしまうのではないか、とチョッと怖くなりました。

初音ミクって、サンプリングもとの藤田咲さんとは個人的に全然似てないと思ってて、

それ以外のボーカロイドがどんな塩梅なのかわからないのだけど、チューニングをする人間のクオリティはどんどん上がってるけど、初音ミクが藤田咲になることはないのかなと思っていたのだけど、今回はディープラーニングを使って美空ひばりの歌いかたを叩き込んだみたいですね。

恐らくこの技術は紅白で美空ひばりさんを歌わせることがゴールではないだろうし、美空ひばりさんを再現することもゴールではないと思うんです。

今後美空ひばりとしてこのAIはバラエティー番組などにでるかもしれない。

次は違う人をよみがえらせるかもしれない。

 

そこでの発言を本人の発言として利用する人間が出てきたときに、どこまで受け取り手は本物とAIの違いを把握できるだろうか。

文字情報の時点で、専門家が○○だと言っていたから正しいんだ。みたいな二次情報に触れたときに、私も含めてそれは違う文脈での発言だ。みたいな一次情報まで調べる人はほとんどいないと思うんですよね。

そのうち、○○がこんなことを言っていた、なんて音源つきの二次情報について、もしかしたらAIに発言させているのかもしれないと怪しまないといけない時代が来るのかもなぁ。

 

最後に

そんなこと言ってたら技術は進まんぜよ

と言う意見ももっともだとは思うんだし、FGOなんてもっと死者を冒涜してるだろとか言われるとぐうの音もでないんだけど(パラレルワールドで片付けられんこともないけど、プレイヤーのなかには現実と創作がごちゃ混ぜになってる人もいそう)

やっぱり少し前まで生きていた人を本人の同意無しに一人歩きするのって抵抗があるんですよね(だからナイチンゲールは結構危ういと思ってる)

死者を(データで)甦らせるとかそういう方向ではなく、あくまで技術の発展を目的にしておいてほしいなぁ。

これから先好きなアーティストがなくなったりしたとして、AIにラーニングさせて新曲作曲しましたとかなったときに私は受け入れられるんだろうか