劇場に行く度に、凄く予告に引かれる映画があって、それが、本作
ワンスアポンアタイムインハリウッド
略称ワンハリ
なんですが、デカプリオ・ブラピ・マーゴットロビーで面白くなくないわけがない。
と言うのも勿論あるのですが、本作が
架空の俳優「リックダルトン」について描きながら、同時にハリウッドを震撼させた事件性も扱っているというところでした。
マーゴットロビー演じるシャロンテートが巻き込まれた事件は、マンソンと言う名前と共に時代に暗い影を落とし、また、サブカルチャーの題材として頻繁に使われています。
自分も、20年前以上に勉強中に聞いていた大槻ケンヂのラジオで事件に触れた歌を聞いて、シャロンテートと言う名前はずっと引っ掛かっていました。
歌の中でシャロンテートと言う名前が悲劇的な女性の代名詞として使われています。
特に古い映画に詳しいわけではない、実はクエンティンタランティーノ監督作品を見たこともなかったりして、かなり視聴対象から外れている自覚はあるのですが見に行ってきました。
と言うことで感想です
確かにこれは、タランティーノ監督の、ハリウッドとその歴史に対するラブレター
話は二つの軸で進んでいきます。
一つは、落ち目の俳優リックダルトンとそのスタント クリフブースの友情、そしてリックの再起
もう一つは若く希望に溢れた女優シャロンテートの結婚生活。、
シャロンテートのシーンは一見不要なようでいて、リックダルトンの陰を浮かび上がらせる陽として強くその存在をアピールしています。
マーゴットロビーが超絶可愛いのも良いです。ほんと可愛い。
ただ、勿論ただ可愛いだけの存在として存在しているわけではなく、たくさんの有名女優の中から彼女が選ばれたのには意味があります。
前提として、本作で扱われる事件「シャロンテート殺人事件」については少なくともウィキペディア程度の知識は必要です。
さて、リックダルトンにまつわるストーリーですが、落ち目であることに耐えられないリックの苦悩、屈辱が油ののったデカプリオからにじみ出るように伝わってきます。
これは本当にさすがとしか言いようがない。
特に、子役とのやり取りは、迫真の演技で身が引き裂かれるようでした。
それを見ると、予告の子役とのシーンがぐっと刺さります。
また、ブラピはリックのスタント役と言いつつも、リックの問題、クリフ自身の問題によってあまり仕事はしていません。そのぶん、リック以外の部分で話を動かしていく役割になっています。
スタントと俳優の関係が凄く生きています。
そのうえで、リックの物語の果てにシャロンテートの事件がどう繋がり。どう結末を迎えるのか是非見て欲しいです。