スタート前からかなり楽しみにしていたロキなんですが、なんでしょうね。
面白いとは思っているのですが、同時にとらえどころのない作品だなぁと思っていて
ちょっと素直に面白い!と言えない感じ。
こう、シーンごとの出来事は凄く練られているし、すごく楽しいんだけど
今のところ、MCUのタイムラインからはじき出されたロキたちと、MCUのタイムラインの外側にいるTVAでストーリーが完結しているので
この作品が最終的にどうMCUに影響を与えていくのかが全然見えていないというか
MCUという世界観の中でどういう立ち位置なのかがうまくつかめていないんですよね
Wandavisionはワンダがヴィジョンの喪失から立ち直り、スカーレットウィッチとして独り立ちする。そしてしかし双子への執着が新たに生まれ、それがこれからのMCUにつながっていく
ファルコン&ウィンターソルジャーは正にこれからのMCUをファルコンがキャプテンアメリカとして引っ張っていく決意と覚悟を見せる作品だった。
ではロキは?
正直TVA事件でタイムラインに分岐が生まれ、マルチバース化しました、だけでLokiのこれからのMCUへのかかわりが示されなかったらどうしよう、ってちょっと不安になっています。
LokiがMCUのマルチバース化のきっかけとして消費され、LokiシリーズはMCUの外側をずっと漂っているだけだと寂しい。
つまり、ロキという単体のドラマとしては実験的な部分もありとても楽しいのですが、
MCUの一部なのか、独立した作品でも問題ないような、正に変異体、ヴァリアンツのような作品なのか、それがとても気になる。
気になるというか、しっかりMCUの一員っぽいところを見せてほしい。
今のところそういう雰囲気が感じられないので、あと1話で何とかなるのかなぁという不安がちょっとあります。
さて、まぁそれはさておき、ロキ第5話なのですが
剪定され、ヴォイド(虚無)と呼ばれる場所に送り込まれたロキが出会ったのは
自身のヴァリアンツ達
キッドロキは原作とは大きく違い、生まれ変わったロキではなく、幼少のころにソーを殺したロキ(殺した時点でTVAに拉致られたんですかね)
クラシックロキは、サノスと対峙したときに、短剣での暗殺ではなく魔法での逃走を選んだロキ。それの何が悪いんだ、って感じなので、本当にTVAがそのタイムラインを気に入るかどうかが問題なんですかね・・・
黒人のボースフル(自慢げな?)ロキ黒人ロキは・・・何だったんでしょうね。
どうやら原作未登場のロキのようですが、サクッと裏切る当たり、手に持っているのもムジョルニアではないようですし、サクッと裏切ってサクッと退場しましたね。原作見登場だと出番も少ないと言うことかしら
そして物語はさらに多様のロキを呼び寄せ、かなり混迷を極めることに。
予告に出ていた通称Vote Lokiはここで登場だったんですね
裏切るボースフルロキ、形勢は圧倒的有利なはずなのにVote Lokiを一斉に裏切るその他大勢のロキたち
一応全員ロキって言うことでいいのかしら。
いったいどれだけの時間をかけてこれだけのヴァリアンツを拉致し、選定してきたんでしょうか・・・
恐らく、ロキとは裏切りの神であり、そして主人公ロキがその枠組みから外れ始めていることを描こうとしているのかなと思ったり。
ロキ同士の争いからの逃れ、シルヴィと合流したロキたちは、ヴォイドを支配する怪物、アライオスをシルヴィの魔術で制御することに
キッドロキの存在感が薄まるのとは反対に、クラシックロキは八面六臂の大活躍
幻影のアスガルドでアライオスを引き付けて注意をそらし、命と引き換えにロキとシルヴィを勝利に導くいぶし銀の活躍でした。
演じるリチャードグラントが実によかったですね。ローガンだったりスターウォーズのシークエルにも出演しておりまさに名演といった感じでした。
クラシックロキの犠牲によりアライオスをシルヴィの制御下においたところで5話は終了
恐らく、ロキたちとラヴォナがそれぞれタイムキーパーのなぞにたどり着きその上で対決して終了するんだろうなぁとは思うんだけど、やっぱりどういう結末を迎えるのかわかりませんね。
製作が決定している2期についても、恐らくTVA事件自体はシーズン1でけりをつけるでしょうから、次は何をテーマに物語が進んでいくのか。そこら辺も最終話で見えてくるといいなぁ