https://twitter.com/Satosu4/status/1169626806594355201?s=19
最初に飛び込んだツイートがこれだったのですが
マッコリさんがビルドの記事の中ですこし触れられてたり
ジゴワットさんもWを回想する記事をかかれてたり、
なんかとても懐かしくなったのですこし便乗しようと思います。
ダブルの前作仮面ライダーディケイドについて
前作のディケイドが平成ライダー10周年記念碑的作品であると同時に、戦隊ヒーローと開始時期をずらすため半年で駆け抜けなければならない作品だったのでまぁなんというかよくも悪くも斬新というか、
顔にカード刺さってましたし、最終フォームは平成ライダーが飾ってありましたからね。
仮面ライダー レジェンドライダーシリーズEX 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2009/06/13
- メディア: おもちゃ&ホビー
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レジェンドライダー個々のストーリーはかなり深いんだけど、それをまとめる全体のストーリーが弱くて素直に好きと言えない、正直なかなか素直に好きと言えない作品でした。
とはいえ、2号ライダーポジションで、大好きだった深夜番組「戦国鍋テレビ(これのせいで奥さんが舞台にはまった)」でファンになった村井良大さんがキャスティングされていたり(赤い人)
仮面ライダー剣の世界で、やはり同番組でファンになった、今や2.5次元舞台の顔とも呼ばれるようになった鈴木宏樹さんが出てらっしゃったり(青い人)好きなところも多くて、もうちょっとメインストーリー時間かけて丁寧にしてくれればなぁと言うモヤモヤを残した作品でした
戦国鍋テレビ知らない?
良く地方局の深夜に再放送しているから見てみて!
鈴木さんについては過去記事で熱く語らせていただいてます
仮面ライダーダブルの第一印象について
前作がそんなハチャメチャなお祭り番組だったので
ダブルを見た第一印象は
「意外とまとも」
だったんですよね。
そりゃ、第一話で半分こ怪人呼ばわりされた上に実際に半分こになってライダーキックをかましたのはビックリしましたが
デザインも、センターマンみたいなカラーリングなので奇抜に見えるだけで
単色にするととても整った、一号ライダーや仮面ライダーblackを連想させるようなある意味慎重なデザインだったと思うのです。
実際に劇場番で仮面ライダージョーカーとして登場したときはしびれましたね
めっちゃ強いけどカタログスペック上は弱いロマンライダーの走りかしら
で、左翔太郎のキャラクター設定だったり、メンターとしておやっさんがいたり、あるいはそもそものベースが探偵ものだったり
全体的に漂っている昭和テイストな雰囲気も、今年は基本的には王道、と言うことなのかなと思っていました。
途中参加の二号ライダー
仮面ライダーアクセルも、昭和の警察ドラマの香りがぷんぷんしました。
ちなみに私は王道大好き人間なんですが、それはすでに確立された技法を採用することで、細部のクオリティアップに注力する余裕が出来るからなんですね。
ダブルはまさにそうで、ベースの設定を王道で固めたぶん、メインキャラクターのなかで唯一奇抜なフィリップの設定をしっかり作り込んでますし
探偵ものというフォーマットも2話完結と相性が良く、依頼編と解決編にうまく落とし込んでいました。
照井の存在も、ただ単なる二号ライダーではなく、ベルトとメモリを渡された理由、ドーパントを憎む理由、どちらもしっかりと物語に組み込まれていました。
ダブルとドライブ
で、じゃぁ新しいことはなかったかというとそんなことはなくて、
主人公がある意味部外者、というのはダブルがはじめてだと思うんです。
私はカブトから見はじめて、毎年見るようになったのはそれこそディケイドからのダブルとわりと新参の部類に入るので、本当に新機軸なのかは自信がないですが。
うーん、ちょっと語弊があるかな。個人的には左翔太郎がメイン主人公だと思っているのですが、ダブル主人公にした上で、ストーリーを動かすのは左が、本筋に絡むのがフィリップ、と役割分担をしていたと思うんです。
また、家族をドーパントに殺され、かつ組織のボスに対する耐性があることで資格者として見いだされた照井も翔太郎よりも本筋に関わる存在だったと思います。
部外者であるからこそ、関係性を俯瞰で眺めることができる。
部外者であるからこそ、しがらみをたちきることができる。
この主人公よりも二号ライダーの方が物語の根幹に絡んでくる構成は、仮面ライダードライブでより深化し完成したイメージです。
黒幕との関係性を志島剛に持たせ、敵キャラに対する憎悪とと葛藤も彼が引き受けています。
こう見るとドライブとダブル共通点多いな。
脚本が同じ三条陸だからか
志島剛は、黒幕との血縁はフィリップで、
登場時は敵に対する憎悪が行動理由だったけど話が進むにつれて感情が変化するのは照井竜と(剛はロイミュードに対する嫌悪がチェイスによって薄れ、照井は家族を殺したドーパントと、それを産み出す風都に対する憎悪が街で生活するにつれ薄れていってますね)2キャラのハイブリッド
泊進ノ介は親をロイミュードに殺される(のを知るのはあとの方だけど)がロイミュードであるハート様とは対立しつつも認め合う関係で
左翔太郎は、親代わりのおやっさんを組織に殺されるも、序盤の敵キャラである霧彦とは、対立をしつつも同じ封都を愛するものであることは認めてますね。
ついでに言うとた自治体の警察同士泊と照井は共演してましたね。
変身スタイルの多様化
仮面ライダーとして新しかったのは、組み合わせによって少ない手持ちで戦闘スタイルを多様化させることに成功したこともあると思います。
基本フォームが複数あるスタイル自体は恐らく電王からかなと思うのですが、それをさらに進めて6個のフォームを左右3個ずつの組み合わせとして落とし込むことで、戦略性をあげることに成功しています。
例えばサイクロンメモリとトリガーメモリを組み合わせたサイクロントリガーは風をまとった銃撃
ヒートトリガーは高熱の弾丸を放ちトリガーの派生のなかでは一番攻撃力が高い
ルナトリガーはトリガー派生のなかで一番出番が多く、銃弾の軌道を自由に変えることができ便利なフォームでした。
変身のパーツ化は次のオーズで極まると共に限界を迎え、続くフォーゼは形態変化ではなくアタッチメントになり、ウィザードからは変身アイテムの組み合わせはビルドまでギミックとしては採用されなくなっていきます。
また、変身アイテムの小型化および複数化がここから始まり、おもちゃとして以外にも特典だったりガチャガチャだったりと販売経路も増えて、
コンプリートする
という付加価値を与えたのもここからだと思います。
ダブルとビルド
ここも共通点が多いですね。
ヒートトリガーで検索したらラビットタンクが結構出てきましたが(^-^;
半分子怪人であるのと同時に右と左の変身アイテムで共通点を持たせているのも同じですね
ダブルは、
右側が概念や現象
左側が武器などですね。
ジョーカーの切り札ってなんやねんと言われると困る。
ビルドは
右側が動物や人物
左側が人工物です。
こちらもボスと関係が深いのは主人公ではなく二号ライダーでしたね。
こうやってライダー同士比べてみると面白い気付きがありますね。
その他雑感
章立てするほどではなかったですが、オープニングテーマ(初期エンディングだった(--;))にアレンジバージョンがあるのはダブルからでしょうか?
オーズまでしか続かなかったですけど
サイクロンエフェクトのアコースティックバージョンは掛け値なしの名曲でした。こっちの方が好きすらある。
終盤の展開はちょっともにょっとしているのですがその原因の財団Xはディケイドとは違った、ライダー間を緩く繋げる存在として便利なものを産み出しましたね
最後に
周年企画番組の後ということでダブルに課せられたハードルはとても高かったのではないかと思うんです。
それは更に令和最初という別の付加価値までついてしまった仮面ライダーゼロワンもそうだと思うんですが、
一見奇抜に見えて奇抜なのはカラーリングでデザインは初代を意識して堅実
シンプルなデザインのなかに様々な技術が詰め込まれてるみたいですね。
今日から始まる仮面ライダーゼロワン。
— CHOCOお父様@C103土曜 東ス-26ab (@choco_mugi) 2019年8月31日
初見の時から視覚補正テクニックがモリモリに盛られたスゴいデザインだわと驚愕致しておりました。 pic.twitter.com/tsCerF06b9
また、1話の構成も簡潔でそつがなく、それで強い印象を与えたところに
これさ、普通逆じゃないか?#腹筋崩壊太郎 #仮面ライダーゼロワン pic.twitter.com/sk5aycoUKh
— 篶嫻叶夢(すずみやかなと)@アイデンティティコラボ!!! (@kanato258_) 2019年9月1日
ダブルと同じく成功の予感を感じさせますので
これから一年がとても楽しみです。