トイストーリー4に続いて、トイストーリー3もディズニープラスで見まして
多分10年ぶりくらいになるのかな?その感想を書いてみました。
- トイストーリー3を見直した理由
- トイストーリー3のあらすじ
- “卒業”の痛みをまっすぐ描いたトイストーリー3
- おもちゃを通して受け継がれる“想い”のバトン
- ロッツォが描く「おもちゃと子ども」の残酷な現実
- なぜトイストーリー4は「継承」を描けなかったのか
- 閑話休題:トイストーリー5の時系列は?
- 最後に:メッセージは4歳の娘にも届きました
- 関連記事
トイストーリー3を見直した理由
あまりの評判の悪さに、見るのをためらっていたトイストーリー4を前回ようやく見て、まぁなかなかもやもやした気持ちを抱えることになったわけなんだけど。
ただそれ以上に、シリーズ一の傑作と個人的に思っていたトイストーリー3の内容、思った以上に忘れている・・・ということにちょっと愕然としまして
ちょっとちゃんと見直そうと、何となく興味を持ってくれた娘ちゃんと一緒に見たんですが・・・
思い出補正入ってたかな?今見ても楽しめるかな?
とちょっと不安だったのですが、いやいやどうして
子どもが成長していく過程は、おもちゃにとってはどうしようもなく残酷だ。
でも、おもちゃを愛する気持ちは次の世代に引き継がれていくというポジティブなメッセージがそこにあり、
”卒業”と”継承”を真正面から描いた、今見ても色あせない傑作でした。
トイストーリー3のあらすじ
アンディが大学生になり、彼に必要とされていないことに気づかずにいられないおもちゃたち。
手違いで保育園に寄付され、低学年クラスの子供たちにめちゃくちゃにされるおもちゃたち。
結果として別行動になったアンディは、ボニーという女の子の家に連れられるも、仲間を助けるために、保育園に忍び込むのだった。
“卒業”の痛みをまっすぐ描いたトイストーリー3
やっぱり本作の偉大なところは、人は成長し、いつかおもちゃを手放す時が来る
という、おもちゃにとって残酷な現実を避けずに正面から向き合ったこと。
持ち主に必要とされなくなったときに、おもちゃはどう思うのか。
どうしていくのか。
ただ、残酷な現実を見せるだけではなく、遊ぶことはなくなったけど、それでも
おもちゃたちと一緒に遊んだ思い出は昔子供だった大人たちにとって大切な宝物だということも、しっかりと描いていたと思う。
これを見た子供たちにどんなメッセージを伝えたいかが非常に明確だったと思うんだよね。
おもちゃを通して受け継がれる“想い”のバトン
そして、アンディの大切な宝物たちは、ボニーの手に引き継がれていく。
成長による別れだけでなく、子供たちとおもちゃたちの関係は永遠に続いていく。
そして、永遠に引き継がれていってほしいという製作者の思い、メッセージもそこに込められている。
一人の少年と、そのおもちゃたちの関係性を深堀していったあとで、普遍的な子供とおもちゃの関係性にまで発展させていったのが3の素晴らしいところなんだと思うんだ。
ロッツォが描く「おもちゃと子ども」の残酷な現実
そして、本作でヴィランとして描かれたロッツォも、おもちゃと子供の(おもちゃにとって)ネガティブな関係を冷酷に描いた。
おもちゃにとっては自分は唯一であっても、大量生産品であり
子供にとっては替えが効いてしまう。
めちゃめちゃ残酷だし、自分の代わりが持ち主の下でかわいがられている。
そりゃ闇落ちするよね。
いわゆる「悪役にも悲しい過去が」系の展開を、トイストーリーというポップな世界観でここまで見事にフィットさせてきたか、そしてここまで踏み込んできたか。
という驚きもある。
ただその分、ロッツォの結末はもうちょっと丁寧でもよかったのではないか、とも思うけど、たとえ悲しい過去があったとしても、今の行いがどこまで許されるか、という作品内での線引きも明確にあるのかな。
ロッツォの物語が差し込まれることで、“子どもとおもちゃの関係は光と影の両面がある”という事実が際立ち、3が描こうとした卒業と継承の尊さがより強く浮かび上がる。
なぜトイストーリー4は「継承」を描けなかったのか
ボニーの描写が引き起こすズレについて
3の“卒業と継承”をあれだけ丁寧に描いたあとで4を見ると、どうしても違和感が際立ってしまう。
3が子供たちに伝えたメッセージが台無しになっているなと感じました。
だってさ、アンディはボニーに「このおもちゃたちは大切な友達。でももう遊んであげられないから、大切にしてくれるボニーにおもちゃを託す」
と、バズたちだけでなく、物心つく前から一緒にいたアンディもボニーに渡したわけじゃない?
なのに、なくなったことに気が付かないなんて・・・
大事にするという約束はどこに行ったのか。
一つのシリーズなのだから、ちゃんと3のメッセージを受けて4があるべきだと思うんだよね。少なくとも否定するようなことは、その否定に意味を持たせない限りはすべきではないと思う。
子供なんてそんなもの、っていう意見もあるかもしれないけど・・・
そういうことではないと思うんです。
物語はフィクションなんだから、リアルな子供を見せるならそれはそれでそこには伝えるべきメッセージがないといけない。
ありましたか?
小さい子供にとって、この約束が大したことがない、なんていう事実に
意味はありましたか?
私は全く感じられなかった。
ボニーがアンディがなくなってもなんとも思わないことに、子供たちに伝えるべきメッセージがあったとは。
そして何よりも、大切にされていたはずなのに、旅行先でおいて行かれるおもちゃ。
というのは、3のロッツォでもうやったんですよ。ボニーでまたやる必要はない。
意味もなく、すでに3でやったことをもう一度主人公側でやって、3で提示したメッセージを全否定する4は、そりゃ多くの人が受け入れられない。
中にはあえて擁護するタイプの論者もいるけれど、そういう“逆張り”は作品の本質はまた別の話だと思う。
やっぱりトイストーリー4を安易には受け入れられないな、とあらためて思いました。
閑話休題:トイストーリー5の時系列は?
4はなかったことにしない、という前提でいうと、
私は5は3と4の間の出来事なんじゃないかな、という気がしている。
まぁそのあたりが一番ハレーションが少なくて、スムーズな導入になるんじゃないかな。スピンオフと似た雰囲気になってしまいそうなのが難点だけどね。
最後に:メッセージは4歳の娘にも届きました
興味を持って一緒に見ていたうちの娘ちゃん(4歳)
どこまで理解してるのかな?とちょっと気になっていたのですが
物語の中盤あたりから正座になって画面から目をそらさず、見終わってこっちを振り返った娘ちゃんは目から涙が溢れていました。
ボニーがまさに娘ちゃんと同年代なんですよね。
通じるものがあったのかもしれないですね。
なんで泣いているのが言葉で伝えられず、もどかしさを感じているようでしたが、トイストーリー3を見て感じた言葉にならない感情を、ぜひ大切にしてほしいなと思いました。
関連記事
トイストーリー4の感想記事です。もちろん酷評です。
ピクサーの名作といえばインサイドヘッドですね
感情のないおもちゃに感情を与えるから一歩進んで
感情に人格を与えた、ということで、トイストーリーの延長線上にある作品ともいえますね。
ピクサー作品だと「二分の一の魔法」も過去に感想記事を書いています。あまり刺さっていないですね。
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