アマゾンで2巻まで110円だったので試しに買って読んでみたのですが
(と思ったら1巻はすでに無料で入手していた💦)
なかなかおぞましく、なかなか良い結末の漫画だったのでご紹介
絵のタッチはかってにかいぞう期の久米田康治さんに似ていますね
粗削りな感じ、結構嫌いじゃない
ざっくりとしたストーリーは
稲村響は少しおかしい
再婚によって突然できた義兄 亮 に恋をしてしている
亮介妹の響には振り向いてくれず、
しかも亮介には小学校のころから付き合っている彼女 渡辺かや乃 がいる
なのに彼女の行動には過干渉気味
そんな亮介を振り向かせ、かや乃から奪い取るため、かや乃の弟で自分のことが好きな同級生 昌平 と付き合うふりをする
亮の当て馬をやらされる昌平もこのままいいように使われるつもりはなく
響を振り向かせるためにあの手この手を使って奮闘する
初見だと小悪魔妹に兄とその彼女、そして彼女の弟が振り回される
まだ中学と考えの幼い響の自分勝手な行動が
歯車を狂わせていき、誰もかれもを不幸にしていく様は
まさにファムファタル的な要素の強い作品
一番狂わされたのは義兄で、一番苦しんだのは響自身
正直3巻終わりでキャラクターの欲望が大暴走してかなり醜悪な
描写こそ控えているもののシチュエーション自体は18禁のアングラな雰囲気で
読んでいてかなりしんどいです
弱みに付け込んで要求がエスカレートしていくのを丁寧に、かつ醜悪に積み上げていく
暴走がエスカレートした結果、きれいに次の流れにつながって解決していくのは
個人的によくできていて
ちょっと展開がまきで、ざまぁ展開はもう少しはっちゃけてほしかったかなと思いつつも
よくよく考えれば十分報いは受けているし
青春という多感な時期の中、傷つきながら大人になっていく群像劇として
4巻と読みやすい巻数でまとめられているのも進めやすくていいですね
とりあえず同じ4巻で完結する青春のアフターよりは読後感はいいです
あれは面白いんだけどしんどい・・・
今なら4巻全部買っても1000円程度なので気になったら行っちゃうのが吉ですよ