前回の記事で、基本的なCADの使い方は抑えたと思うのですが、
今回は、そこからさらに「角の丸め方」「寸法の入れ方」「縫い穴の入れ方」「図形コピー」
を紹介したいと思います。
角を丸める
財布などを作成する場合なんかに、角を丸くして傷みにくくしたりとかあると思うんですよ。
この前型紙を購入したJill Craft さんのミニウォレットはまさにそういう形ですね。
そういった角の丸め方のテクニックです。
「接円」というコマンドを使います
コマンドを選択したら、上段に表示されるツールバーから円の半径を入力し
接する線を左クリックで選択します。
あとは、前回のTシャツの作り方を参考に、不要な個所を消去していきます。
たまに残したいほうが消えることがありますが、その場合は戻るボタンで戻った後に、消去する際に端点を選択する順番を逆にしてみてください。
これで完成です。
寸法をつける
図面を残すときに、寸法があると便利ですし、次の縫い穴を表示するのにも活用できます。
方法ですが
ちょっと癖があります。
「寸法」コマンドを選び
横線の寸法なら傾き0°
縦線の寸法なら傾き90℃を選ぶのですが
寸法線をどこからどこまで伸ばすかを先に選択します(言葉にしづらいな・・・)
つまり、どの線の寸法を描きたいのか(正確には違うのですが)
を右クリックで選びます。線は選べないみたいなので、線を通る点を選びましょう。
端点が一番いいかな。
どれくらいオフセットさせた位置に寸法を表示するかをクリックします。
左クリックなら任意の位置、点を拾って右クリックであれば、その点を通る位置に寸法が表示されます。
そのうえで、右クリックで測りたい線の端点をクリックすることで、寸法を表示することができます。
縫い穴を描く
縫い穴まで型紙に描くか、という花もあるとは思うのですが
私結構縫い穴がずれがちなので、先に型紙で指定してしまいたいなと思いまして
使うコマンドは、「伏線」と「分割」です
手順としては、伏線で縫い穴のラインを作成し、さらに分割コマンドで縫い位置に点を配置します。
その前に縫い穴のラインは補助線になるので、線種を変えてわかりやすくしましょう
線種を帰るボタンは右側にあります。
線属性ダイアログが出ますので、好きなものに変えましょう
そうしたら複線で縫い穴のラインを作成します。
そのうえで「分割」コマンドでラインに点を配置していきます。
何㎜間隔で点を配置する。というコマンドもあるのですがそれは次の項目で紹介するとして
今回は、直線を何分割するか、で点を配置します。
最初に思い付いた方法がこっちだったので私は縫い穴の間隔でサイズをいじる方向で今のところ型紙づくりをしています。
今回は50mmの線に2.5mm幅で点を配置します。
分割数は20ですね。
そして、直線の端点を右クリックした後で、点を配置するラインを右クリックすることで
等間隔に点を配置することができます。
縫い線は消去してもいいでしょう。
消去コマンドでをクリックしたのち、右クリックで一発消去ができます。
図形コピー
図形を複数コピーして配置ってどれくらい需要がありますかね。
あるとしたらバネホックを複数配置するとかかな。
私は縫い穴をもうちょっと大きく見せたいので、上記で配置した点に楕円を配置しています。
最初のうちは、楕円を1個1個点に配置していたのですが
「複写」を使えばいいんじゃね?
と思い立ちまして
今考えると、そもそも最初の点も複写でよくね?
てか点いらなくね?
型紙を縫い感覚の倍数にしなくても最後でつじつまを合わせればよくね?
となり、型紙を5の倍数から3の倍数(とりあえず縫い代3㎜で型紙を作った)に変えたのはなんやったんや・・・とちょっと落ち込んでおります。
・・・気を取り直して、なんにせよ最初の1個目の縫い穴を配置する点は必要なので、なにがしかの方法で点を配置しましょう
個人的には縦横の複線の交点が一番手っ取り早いと思います
私は縫い穴として楕円を配置しています。
好き好きだとは思いますが円の半径0.5、楕円率を70で指定しています。
穴を縦にするのであれば傾き90ですね
複写コマンドで楕円を1個追加します。
範囲選択で楕円を選択したら
XY方向にクリックで変更したのち
数値位置を(X,Y)で入力します。
横に3m間隔であれば(3,0)です
画面クリックで1個複写されますので・・・
連続ボタンをクリックし続けることで、同じ図形を同じ間隔で複数配置していくことができます
最後に
とりあえず、私がぱっと触った中で、これだけわかっていれば大丈夫なんじゃなかろうかという動作について2回に分けて紹介してみました。
レザクラに興味を持たれた方。
レザクラやってるけど型紙は手書きの方。
ためしに使ってみてはいかがでしょうか